この連休中、世田谷区の「K」にある助手兼相方のご実家と、同じく相方の姉夫妻宅を訪れたのであるが、そこで二つの大きな事件に遭遇した。
 一点目は、相方のご実家で寿司をご馳走になっている最中のことである。相方がみんなに湯飲み茶碗を配布しようとした際に、次のような驚くべき発言を行ったのである。
 「どの湯飲みが誰のじゃろ?」
 突然の「じゃろ?」である。その瞬間、相方のご家族からは、「おじいちゃんみたい」などという甘い突っ込みが飛び出していたが、筆者は密かに気づいていた。昨今、おじいちゃんやおばあちゃんでさえ、「?じゃ」「?じゃった」「?じゃろう」などという日本昔話風情の語尾は用いないものである。
 それにも関わらず突然何の前触れもなく「じゃろ」を用いた相方の言語的ルーツが、このご家族のどこかにあるのではないかと密かに観察を続けていたが、ついに何の収穫も得られなかったのは残念でならない。
 二点目はその後、同じく「K」にある相方の姉夫婦宅を訪れた際のことである。玄関に入った際相方の姉が、
 「旦那はさっき仕事から帰ってきたばっかりで、ちょっとゴロゴロしてるけどごめんね」
 と言うので、相方と筆者は、「ああ、『ちょっとゴロゴロしている』というのは、きっと居間で座って普通にゲームでもしてるんだろうな」などと勝手に想像したものである。
 ところが、そのゴロゴロっぷりは我々の想像をはるかに超えていたのである。居間に入ると、一瞬我々は、「部屋にトドが寝ているではないか」と目をしばたいたのだが、なんとそれが文字通り「ゴロゴロしている」義兄だったのである。
 義兄は筆者に勝るとも劣らないスケールのでかい腹の持ち主なのであるが、その腹を余すところなく天に突き出し、仰向けに寝転がってプレステをしていたのである。
 それ以来筆者は、部屋で超人日報の執筆などをしているところを相方に
 「またそうやってゴロゴロ遊んで」
 などと注意を受けるたびに、
 「いやいや、この程度ではゴロゴロしているうちに入らないだろう。姉夫婦を見習いたまえ」
 という風にやり返しているものである。全く持って義姉夫婦に感謝である。
 ちなみに義兄の名誉ために追記しておくが、義兄は某テレビ局にて番組制作に携わっており、昼夜兼行で出勤している日々のため、このようにわずかな在宅中の時間は、寝るともなく大好きなゲームをするともなく、というゴロゴロとした過ごし方にならざるを得ないのである。
 以上のように、相方の実家のある「K」地区では日々、看過しがたい大事件が起こっているので、今後も継続的に取材を続けていくこととしたい。

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