その他試乗 & インプレッション

マツダCX-8外観公表、そしてCX-5試乗でSKYACTIV-D(ディーゼル)のブリッピングに感動(マニア向け)

マツダ CX-8

7月25日に初公開されたCX-8外観/マツダ公式HPより

今年4月28日に日本導入と内装写真だけがティーザー的に突然公式発表されて以来俄然興味津々だった新型3列クロスオーバーSUV「CX-8」、その公式外観写真が本日公表されました。

元々北米などで導入されていたミドルサイズ3列SUV「CX-9」(下写真、日本未導入)のダウンサイジング版と目されていただけあって、(今回公開されたCX-8の外観はサイドビューだけですが)概ね踏襲されています。CX-9かっこいいなあ、と思っていたので、これは予想通りで嬉しいです(^^)

 

マツダ CX-9

現行CX-9/マツダUSA公式HPより

下の写真は4月にCX-8の日本導入が初公表された際に同時に公開されたCX-8の内装写真です。2列目が3人用ベンチシートではなく2人用に分かれたキャプテンシートになっているのは、おそらく上級6人乗り仕様のイメージですね(7人乗り仕様もあるそうです)。

マツダ CX-8

4月25日に公開されたCX-8の内装画像(6人乗り仕様)/マツダ公式HPより

いずれにしても、こちらも現行のCX-9の高級な質感(↓)を踏襲している感があります。

マツダ CX-9

現行CX-9/マツダUSA公式HPより

今乗っているプジョー308SWの2年後の3回目の車検の頃を1つのの節目と考えるに当たり、元々、年内発売予定のプジョーの3列SUV、新型5008にかなり関心を寄せていましたが、今の308SWで雪山で何度かスタックした経験から5008に4WDの設定がないというのが気になっていたところに(その他、フル液晶のi-Cockpitやタッチパネル式のインフォテイメントなども操作性に不安あり)、このCX-8の導入が発表され、続いて先日の308SWのエンジントラブル・・・という状況で、現時点では筆者の中でCX-8の株が急上昇中なのであります。

そして何せ、初のマイカーだった前車はかの観音開きのロータリー、RX-8だったので、マツダには思い入れがあるのです(^^)

マツダ RX-8

2009年12月、お台場にて

そんな流れで、先日、今年ビッグマイナーチェンジを受けたCX-5に試乗してきました。マツダのロータリーエンジンと、かつてのフォードとの協業時代のMZRレシプロエンジンは知っていますが、CX-8にも搭載されるSKYACTIV、とりわけディーゼルエンジンは経験したことが無かったので予習しておきたかったという次第です。

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2017年式CX-5の外装と内装

エクステリアは、ビッグMCを受けて、ロングノーズかつライト周りもシャープになり、個人的には初代CX-5よりかなりカッコよくなったと感じています。

(実は2012年当時、今の308SWを買う前に最後まで迷って居たのは発表されたばかりの初代CX-5だったのです!)

マツダ CX-5

内装も、ダッシュボードが水平基調になってマツダコネクトが浮き出る形になり、全体的に洗練されました。

マツダ CX-5

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マツダコネクトなどの操作性

マツダコネクトCanon EOS-1D X Mark II, (105mm, f/11, 1/40 sec, ISO1600)

マツダコネクトも初体験でしたが、このギミックは思いの外操作性がよいですね。

通常のタッチパネルカーナビだと、手をカーナビまで伸ばす(場合によっては身体をやや前のめにりして)必要があります。さらに、当たり前ですが画面上のタップするべきポイントを正確にタップする必要がありますが、これが運転席からだと斜めの角度になる上に左手を支える場所が無いので意外と煩わしいです。

一方マツコネの場合は、手元のダイアルとボタンでナビやエンターテイメント系の主要な操作がほぼ行えますし、手元を見る必要もありません。また、USBもしくはBluetoothで接続したiPodやiPhoneの操作もこれで可能です。

なお、マツコネ提供開始当初は海外製のナビソフトに批判が集中していたようですが、数年前に日本製に変わり、問題ないレベルになったようです。ただし、ソフトウェア面での全体的な使い勝手や安定性、動作速度などは試していないので分かりません。某掲示板を見ていると、起動が遅い、などの声もありますね。この辺りは、スマホのようにソフトウェアアップデートにハードウェア性能が置き去りにされるというような、普通のカーナビには無いマツコネ独特の問題もあるのかも知れません(完全な想像です)。

あと、電動パーキングブレーキにオートホールド機能が追加になったのも便利です。停止すると勝手にパーキングブレーキがかかってアイドリングストップし、アクセルを踏むとやはり自動的にブレーキが解除されてエンジンがかかり、スタートします。もちろん今時、瞬時にこれらの事を行ってくれるのでストレスレスです。

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ディーゼルエンジンの静粛性

で、肝心のクリーンディーゼルですが、これが感動モノでした!乗り込んでちょっとして営業さんが

「そういえば、これ、ディーゼルなんですけど云々・・・」

と言われるまで、試乗車がディーゼルエンジンだということを忘れていました。この最新のCX-5のディーゼルは、言われれば「あ、たしかにディーゼルだね」と言うくらいのレベルで、おそらくあまりクルマに関心の無い方は聞き分けが付かないでしょう。

車外で聞く音も、例えば町中でBMWの320dなんかを見かけると、周囲の騒音の中でもディーゼルだと気づくくらいのカラカラ音がしますが、このCX-5はおそらくそれよりも静かで、町中の騒音の中では殆どディーゼルだと気づかないかもしれません(もちろん周囲が静かならディーゼルと分かります)。防音云々という以前に、低圧縮比による部品の軽量化やナチュラル・サウンド・スムーサーの搭載等によりエンジンそのものが静かになっているのでしょう。

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ディーゼル離れしたスポーティなサウンドと軽快な吹け上がり!

実はここが、スポーティで気持ちのいいエンジンの308SWから乗り換えるとしたら一番気になる点でした。極端な話、ディーゼルというとバスやトラック、あるいは重厚なクロカン車をイメージする方も多いと思いますが、筆者もそこまで重厚寄りではなくとも、少なくともスポーティさ・軽快、というのとは無縁と思っていました。

しかし、それは完全に杞憂に終わりました。マツダのディーゼルというと、低回転から発揮される42.8kgmというV6/4リットル並の強烈なトルクによる加速というのがよく言われますが、それは散々聞いていたので予想通りでした。それよりも乗ってみて驚いたのが、そのスポーティな回転フィールとサウンド、そして吹け上がりの軽快さでした。

まず、2速〜3速で引っ張った時の、豪快で、それでいて濁音のないクリアな、まるでシボレー・カマロ辺りのV8エンジンのような(乗ったこと無いけどw)迫力のある「フォロロロロ・・・」というサウンドは非常に気分を盛り上げてくれます。決してトラックのような音ではありません(笑)

もちろん引っ張ると言ってもディーゼルなのでガソリン車のようにはいきませんが、レッドゾーンが5500rpmからというのもディーゼル離れしてますし、そこまで息切れせずにきっちり回ってくれるので十分です。今の308SWだって今時の常用トルク重視のダウンサイジングターボなので、美味しいのは3000rpmあたり。5000回転以上回すことなんてほぼありません。

で、この日一番驚いたのが、ATのセレクトモードでシフトダウンした時のブリッピング(回転数を合わせるためにエンジンを吹かす動作—を、ATなのでクルマがやってくれる)です。

「フォンッ!」

え?なに?誰かなんか言った?

「フォンッ!」(再掲)

これ、スポーツカーですか?フェラーリですか?

これ、例えばうちの308SWとかの普通の車だと、たぶん大方

「ブゥウォゥウーーン」

って、トルコンで滑らせつつ回転を上げて合わせに行くような感じで、ちょっと切れが悪い感じになるんです。

で、これが不思議なことに、今回欲張ってCX-5のガソリンエンジン車にも乗らせてもらったのですが、こちらもやっぱり

「ブゥウォゥウーーン」

ってなっちゃうんですよね。

つまり、マツダのガソリン車ではなく(少なくともCX-5の)ディーゼル車でだけ

「フォンッ!」(再掲)

ってなるみたいなんです。

これはめちゃくちゃ気持ちが良かったですね。RX-8のMT車に乗ってた頃を思い出しました。MTではブリッピングも自分でやるのですが、筆者は下手くそだったので、たまにうまく決まるとものすごく気持ちよかった記憶がありますが、それはまさに

「フォンッ!」(再掲)

だったのです(笑)

技術的な事は確認していませんが、おそらくSKYACTIVの低圧縮比故のエンジンパーツの軽量化により吹け上がりの軽さや大トルクディーゼル故に狭いギアレシオと回転数レンジで回転数を合わせられるといった辺りが要因かも知れません。

以上のようなSKYACTIV-Dのスポーティな雰囲気は、こちらの動画でよく伝わるのではないかと思います。


ということで、外観もかっこいいと分かり、内装は元より上質であると分かっており、SKYACTIV-D2.2Lのエンジンも気持ちいい!ということで、あと気になるのは価格とユーティリティ(主に荷室容量と2ndシートの可倒パターン)、あと願わくばスペアタイヤの積載可否、くらいです。

あっ金策も・・・!

 

さて、そんな事を思いつつ猫バス君こと308SWで帰路につくと、やっぱりこいつも楽しくて・・・いやはや楽しい悩みは続きます^^;





コメント

  1. のぶっち より:

    楽しい悩みってのはつきませんね。

    自分も、今のレヴォーグを買う時に、アテンザワゴンのディーゼルと完全に一騎打ちになりまして、
    特に、ディーゼル+マニュアルトランスミッションの相性がすごく良かったんですよね。
    下から猛烈がトルクがあるので、シフトチェンジもきもちぃぃんですよ。
    ただ、結果的にボディのサイズ感でレヴォの方が使い勝手がイイだろうとなったんですけどね。

    ほんと、日本車ではスバルとマツダぐらいしか興味引くメーカーが無くて困りますね。

    • 10max より:

      のぶっちさん、こんにちは。
      ほんと車好きには肩身の狭いというか、国産車の選択肢は少なくなりましたよね。
      マツダもスバルも、好調に見えても体力に余裕はないので、何とか頑張ってほしいものです。
      MTであの低速トルクを操ったら楽しいでしょうね〜!
      今度はアウトバックかクロスオーバー7あたりも見てみようかな、と思ってるのですが、いずれも5人乗車時の荷室容量が今より小さくなってしまうのが悩みです。

  2. Sippo☆ より:

    車の世界も奥が深いんですね(◎-◎;)!!
    免許とって初めての車がマツダでした。
    発進が速いという特徴はよく覚えています^^;
    カーレースのゲームに嵌ったこともあったっけ、
    ダンナと一緒に夢中になって
    7時間連続でやってたかな(笑)
    ゲームの名前、忘れちゃった^^;

    • 10max より:

      Sippo☆さん、こんにちは。
      お、初めてのクルマがマツダは一緒ですね!
      なかなか人と被らないのもいいですよね。
      レースゲームを7時間!
      車酔いしませんでしたか?(笑)
      僕は現役で子供達とレースゲームやってます(^^)