「Re:」に込められた意味 – 筆者、アニメ『Re:CREATORS』に撃墜されるの巻

Re:CREATORS, レクリエイターズ
Source:Amazon Prime

『Re:CREATORS』(レクリエイターズ)を観終えました。久々の大ヒット、いや、最後の3話くらい泣きっぱなしだったのは初めてのことかもしれません。やられました。

実はガンダムシリーズに端を発し、筆者、割とアニメを観るんです。特に写真のバックアップ用にAmazonプライムに入ってからは見放題なのでさらに拍車がかかり・・・(最近は映像や音楽に加え電子書籍も読み放題になったみたいです)。

 

で、この「Re:CREATORS」。途中で「ALDNOAH.ZERO」や「Fate/Zero」と同じあおきえい監督の作品だということに気づき、確かに何となく作風は似てるなあ、と思いましたが、ストーリーの想像を超えていく感と感情移入感はずっと上でした。

 

「物語」の威力、それが人の心に与える影響は計り知れない。人は皆、幼い頃から気付くと気付かないとに関わらず、様々な「物語」に触れながら成長していく。

それが架空の「お話」であるにせよ、現実に見聞きする事実であるにせよ、そういった「物語」は時に人に示唆や迷い、勇気や指針を与え、あるいは時に人生をも左右し、そして時に多くの人の共感の波を呼び、思いもよらない奇跡、もしくは悲劇を呼ぶ。

そんな当たり前で美しくも恐ろしいこの世界の道理を、これでもかと言うほどダシに使った「Re:CREATORS」は、ズルい。観る人の胸に何発の弾丸を打ち込めば気が済むというのか。

また、そうした物語を創り出して一人でも多くの人に影響を与えようと情熱を傾ける「創造主」もまたキーとなるのですが、それも新鮮でした。

 

さて、この作品の訴えかけるメッセージについてあまり記しすぎるとネタバレに近くなってしまうので、タイトルの「Re:」に込められた意味を紐解くことでそれに代えたいと思います。

 

最近のアニメ作品のタイトルを眺めていると「Re:」っていう接頭語、接尾語が付くものが多い事に気づきます。パッとタイトルだけ見ると、続編なのかな〜、と。

例えば「東京喰種トーキョーグール:re」とか「Re:ハマトラ」については続編ですね(見てないけど)。

 

ところが「Re:CREATORS」は続編ではなくオリジナルなんです。ではこの作品の場合「Re:」の意味合いは何なのか。以下、なるべくネタバレにならないよう控え目に・・・

 

観ていて一つ目に思い至ったのは、「創造主に対する返信」=”Reply”の「Re:」。「被造物」から「創造主」へのメッセージという意味。これは、本作の中では敵対陣営(敵という表現には語弊があるものの便宜上こう呼ぶ)の観点です。彼らは自分とそれを取り巻く物語や設定を創り出した「創造主」に対して要求を突き付けようと言う欲求を持っています。

 

さらにストーリーを進めていって二つ目に思い当たるのは、「再創造」=”Re-create”の「Re:」。今度は本作における主人公側(主人公という言い方は相対的ですが、言い換えればこの世界を守ろうとしている側)の観点。彼らにとって、物語の「再創造」が非常に重要な要素となって来ます。

 

そしてエンディングまで観終わって最後に行き当たった仮説は、「Re:」の英語での本来の使われ方である「〜について」と言う意味。

これはあまり耳慣れないかも知れません。筆者、最近仕事柄英文レターに触れる事が多くなったため知ったのですが、英文のオフィシャルレターではタイトルに「Re:」と付く事があります。最初に見た時に「何かへの返信レター?でもそんな筈は無いのになあ??」と思いました。だってeメールだと返信の際にSubjectの頭に「Re:」って接頭語が自動的に付きますよね。あれは”Reply”の意味で使われています。でも、eメールが普及する前からビジネスなどの場でやり取りされて来た英文のオフィシャルレターでは返信でなくても「Re:」が付く事が分かり、意味を調べてみました。

あれは実はラテン語で「物」を意味する”res”が由来だそうで、英語では”Regarding”、つまり「〜について」という意味なのだそうです。

話を「Re:CREATORS」に戻しましょう。

本作の本当に最後の最後、とあるキャラクターが”Re:CREATORS”と入力するシーンが出てきます。それは、数多くの創造主達が住まうこの世界に感銘を受けてこの世界で第一歩を踏み出した彼or彼女が、「創造主達について」何かを記そうとしている事を暗示しているのではないか、と筆者は想像しました。つまりその彼or彼女は、この物語のエンディングで本作を「創造主達についての物語」・・・と総括する役目を果たしたのではないか、と。

 

「Re:CREATORS」の「Re:」の意味、いろいろ想像は尽きませんが、もし原作者に訊いたとしても

「それは読者・視聴者が自由に想像して下さい」

と言われるのでしょうね(^^)

※話は飛びますが、筆者の愛車「プジョー308SW」の「SW」の意味もやはり、「ステーションワゴン、スポーツワゴンなど、乗る人が自由に定義して下さい」ということになっています(・∀・)

ということで、あまりアニメのレビューなんて書かないのに久々にいたくヒットしたので紹介してしまいました^^;
というか、考えてみれば本や映画の紹介もあまりしたことがないですね。重松清先生の小説なんかいっつも涙無しに読めないのでどれを紹介して良いやらですが、そういうのもそのうち・・・

“「Re:」に込められた意味 – 筆者、アニメ『Re:CREATORS』に撃墜されるの巻” への4件の返信

  1. タイトルからは全く想像がつきませんが
    素晴らしい映画なのですね!
    感動して泣く・・
    このこと自体、大人になるにつれ減っていく
    それは、とてもさみしいこと。
    Re これは、返信という意味合いでしか捉えていなかったです。
    いろいろと深まりました!

    1. Sippo☆さん、こんにちは。
      私、涙もろいので大概泣くのであまり参考にならないかもしれませんが、この作品、たかだか趣味の域であってもブログを通して写真や文章で人様に何かを伝えようとしている向きには特に響くものがあると思いました。
      Reにはいろんな意味があって、想像力を掻き立てられますね。

  2. エヴァンゲリオン以来アニメ作品は全く見ていませんがそんなに面白い(悲しい?)んですか。
    10max さんがここまでおっしゃるのですからさぞすごいのでしょうね。
    “Re”という言葉には色々な用法があって確かに捉えにくいですよね。そこを巧く取り込んでいるのでしょう。
    どこか反逆的で、でもはぐらかされているような?
    あまり感動するものは私はもうヤバイかもです。だって朝ドラ見て毎朝泣いてる人間ですから(笑)。

    1. naoggioさん、こんばんは。
      アニメ作品は私もそんなに詳しくは無いですが、元々ガンダム好きなのでその延長で、Amazonプライムで目に付いたものを観ています。
      ガンダムもそうですが、攻殻機動隊など、近未来に想像される世界問題や技術なんかが垣間見えるのが楽しいですね。
      そうですか、naoggioさん、朝ドラで毎朝涙なのですね(笑)
      私も年々涙腺が緩くなってるような気がします^^;

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