わが家にとら猫君が現れまして その4 最後に

2020年5月21日

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#1:庭で虫を捕まえたようだ
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#2:自分の影に驚く
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#3空中散歩
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#4:いつも階段の下で待っていた
私と共に少年期から青年期へと成長し、弟分のように過ごしてきた茶毛ですが、彼には彼だけの時間の流れがあること、それは家族の皆が理解していましたし、年老いて病気がちになり、活発に動くことも少なくなった彼について、悲しみよりもむしろ、
「お疲れさま」
という気持ちの方が強かったと言えます。
それもそのはずです。当時20代後半に入ったばかりの私に対し、彼はもう、人間で言えば80歳に近い年齢だったのですから、心置きなく大往生してもらいたい、と願うばかりでした。
ただ、そんな茶毛に対して、強いて言えば一つだけ、お願いがありました。
それは、私と生涯を共にする女性(今の細君です)に、弟分としてひと目でも会ってほしい、ということでした。
とはいっても、「実家の猫に会ってほしいから早く結婚しよう」という訳にはいきません。この希望が叶うことは無いかもしれないな、と思いながらも、こればかりは機が熟すのを待つしかありません。
ところが、杞憂に終わりました。
数年前のある日、私は今の細君を実家に連れて行くことになり、彼女の腕に茶毛を抱かせてあげるという夢が叶ったのです。
しかも、普段はとても人見知りで客が来るとすぐに押入れの奥に逃げ込んでしまう彼が、嫌がりもせず細君に抱かれていることに、家族皆で驚いたものです。
—–
それからまだ1ヶ月も経っていない頃でしょうか。受話器の向こうで、意外にも落ち着いた母の声が聞こえました。
「ゆうべ、茶毛が押入れの中で冷たくなってたよ」
・・・・・
私はどちらかと言えば合理的なものの考え方をしてしまう方ですが、この時ばかりは、こう思わざるを得ませんでした。
-彼は弟としての最後の大仕事をやり遂げるまで頑張って待っていてくれたのではないか
と。
—–
とまあ、言ってみればただのペットの話でした。ただ少なくとも、兄弟姉妹のいなかった私にとって、自分以外の人やものを慈しむことを教えてくれたのが彼であったことは間違いありません。
最後までお付き合いありがとうございました^^
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