懐かしの「次停まります」ブザーを押しつつヤンゴン上陸 | ミャンマー旅行記【三角屋根の並ぶ地平線】

ミャンマー 日本 バスSONY CYBERSHOT, (6.1mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO225)

ヤンゴン空港に着陸。

飛行機から到着ロビーまでのバスはあからさまに日本の都市バスのお下がりであった。

あまりにも普通に「お降りの際はブザーを押してください」と日本語で書かれていたので、日本人の責務として押さずにはいられなかった。

日本での現役時代を髣髴させる「ブー」というたくましい音がミャンマーの地に響き渡る。

 

運転手の隣にガイドがいるタクシーはまっぴらであった。

タクシーに何故だか必要も無く運転手以外のガイドが乗り込んでくる場合、彼はかなりの確率で悪徳ホテルやインチキ旅行代理店とつるんでいる。

そんなタクシーにまつわるインドでの恐ろしい記憶が強く残っていた筆者は、プリペイドのタクシーに怪しげなオッサンが乗り込もうとした瞬間に

「あんた誰だ あんたいらないよ さっさと降りてねん」

との意思表明をしたのであった。

 

行き先は「ビューティ・ランド・ホテル2」を指定してあった。

今日の運ちゃんは性格の良さげな男だと直感した。

 

ややあって

「彼女はいるか?」

世界中の男が喜びそうな話題を振ってくる。運ちゃん、やるな。

そしてこんな話を聞くことができた。

「俺は彼女が好きだけど、セックスはしないんだ」

「ほほう なんで」

「ブッディストだからさ」

「あれ?仏教徒ってお坊さん以外もしちゃいけないんだっけ」

「ミャンマーってのはそういう国なんだ。するなら結婚しなくちゃいけない」

「へええ、難しい国だな」

ここまではよくある話だが

「でもしたいことはしたいんだろ?」

と聞くと

「いや 俺はブッディストだから愛とセックスは別物なんだ。愛してるからこそちゃんと筋を通したいんだ」

 

見上げたものである。年齢は筆者と同じ24歳だが、こんなことが言えるものか。

もちろん結婚すればよいのだが、経済的な問題でなかなかそうもいかないようである。

そして、彼女はタイの人らしい。色々と障壁が多いようだ。

 

10分ほどこんな話をしただけなのに

「我々は友達だ」

といってメールアドレスを教えてくれた。

この辺りの非日常的な感情の盛り上がりが旅の醍醐味である。

 

「ビューティ・ランド・ホテル2」は実に素晴らしいホテルである。

筆者はエアコン、ホットシャワー付の10ドルの部屋を選んだ。

何が素晴らしいといって、ボーイの少年たちの人の善いことよいこと。

決して恩着せがましい笑顔を振りまいているとかではなくて、実に人柄が純粋でフレンドリーなのである。

部屋も快適だし、予定さえあえば何日でも滞在したいところである。

 

しかし、そうもいかない。

とある国を訪れると、概して首都というものは比較的つまらない街であることが多い。

それは都市部の人々が妙に外国人旅行者慣れしていたり、排気ガスと人いきれに疲れ果てたりという理由による場合が多い。

もちろん、好みによるのであろうし、あてはまらない首都も知っている。

 

いずれにしろ時間のない筆者は、一刻も早くこの大都市を抜け出し、バガンなどの各種地方都市をガンガン攻めたくて仕方がないのである。

 

日記はこれくらいにして、そのような明日への希望を胸に今日二本目のミャンマービールを購入しにいくことにする。

明日は日帰りで、バゴーというヤンゴン郊外の町を訪れる予定だ。

マンダレービールSONY CYBERSHOT, (6.1mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO282)

[2003.9.23]

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