こんにちは。日に日に増えゆく写真と動画ファイルに埋もれて窒息しそうな10maxです。
昨年5月末にGoogleフォトの無料・無制限サービスの存在しない世界線に突入し、下々の民は震撼しました。下の記事でご紹介している通り、写真に関しては以前よりAmazonフォトがトップの地位を不動のものとしていますが、問題は動画です。
※動画ではなく写真のバックアップサービスについては下記記事をご参照下さい。
2020年6月以降に突如現れた世界線においては動画を完全無料・無制限でバックアップできるオンラインストレージサービスは存在しません(厳密には後で紹介する通り無くはないけど)。しかしその様な中でも最善の選択肢はどれなのかを検討してみました。
ちなみにGoogleで「動画 バックアップ 無料」などと検索すると、たった数GB程度しか無料で使えないDropboxやOneDriveなどを淡々と紹介している記事が沢山並んでいますが、動画バックアップには少々心もとないため、本記事はもう少し大容量を利用できる方法に拘っているので、少しでもお役に立てればと思います。
動画バックアップ方法は大きく2つ – 写真・動画共有系とオンラインストレージ系
とは言え、冒頭で触れた通り完全に無料・無制限で利用できるオンラインストレージサービスは現状存在しません。しかし、少し制約があるものの近い使い方が出来るものや、無制限ではないものの大容量のデータをアップロードできる方法がいくつかあります。本記事でご紹介するのは以下の3つのサービス・方法です。
写真・動画共有サービス
- YouTube
- Flickr
オンラインストレージ
- Googleドライブ
もちろんこれ以外にもDropboxやOneDrive、iCloudなどのオンラインストレージサービスはあるのはありますし、それらとの比較も後でご紹介しますが、実質的に動画ファイルを十分アップロード可能なのは上記だけです。
この中で、よほど大容量で無い限り最もおすすめなのは、何とこの世界線においてもやはりGoogleドライブです。
ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
写真・動画共有サービスにバックアップ
YouTube – 手間と著作権だけクリアできれば無料・無制限
YouTubeは動画を公開するためのサービスというイメージがあるかも知れませんが、動画の保管場所としても有用です。公開設定を「非公開」などにしておけばプライベートな動画もアップロードしておけますし、当然無料・無制限で利用出来るので意外と盲点です。
ただし2点注意点があります。
まず、著作権上問題があると判断された動画はプライベート利用目的でもアップロード出来ません。アップロードした時点で著作権チェックのプロセスが走り、違反と判断されるとキャンセルされてしまいます。
もう一点は単にアップロードに手間がかかるということ。一つ一つ入力項目があるので、単にクラウド上のフォルダに動画ファイルを放り込むのに比べると若干手間がかかります。
Flickr – 1000ファイルまで & 1動画3分以下の制限あり
もう一つは写真共有サービスとして有名なFlickrです。Flickrには動画もアップロードする事が出来ます。こちらはYouTubeと異なり著作権のチェックは行っていないようなので、プライベート利用ならその問題はありません。
ただしこちらは2点制約があります。
一つはファイル数の上限が1000個までという点。
もう一つは、再生時間3分以下の動画しかアップできない点。
こうした制約はあるものの、スマホなどで撮った短い動画置場としてなら便利でしょう。
オンラインストレージサービスにバックアップ
次に、動画や写真のバックアップとして一般的によく引き合いに出されるオンラインストレージサービスを見ていきます。
オンラインストレージサービス比較
最初に、料金を始め主なオンラインストレージサービスの基本的な情報をまとめてみます。
Amazon Photos
(Amazon Drive) |
Googleフォト | iCloud | Dropbox | OneDrive | Adobe
CCフォトプラン |
|
定額無制限 | ○
(JPG/RAW) |
○(圧縮写真/動画)
↓ メニュー廃止へ |
× | × | ✕ | × |
料金体系
(年額) |
4,900円*1 | 15GB:無料
100GB:2,500円 200GB:3,800円 2TB:13,000円 |
5GB:無料
50GB:1,560円 200GB:4,800円 2TB:15,600円 |
2GB:無料
2TB:14,400円 |
5GB:無料
100GB:2,688円 1TB:12,984円 |
20GB:11,760円
1TB:23,760円 |
付帯サービス | Amazonプライム
サービス全て |
Googleドライブ (ファイルストレージ) |
iCloudドライブ
(ファイルストレージ) |
ファイルストレージ | Office | Lightroom
Lightroom Classic Photoshop |
自動バックアップ/同期 | ○/○ | ○/○ | 手動/Mac,iOSのみ | ○/○ | ○/○ | 手動 |
*1:写真以外のファイルはAmazonドライブの料金に準じる。
という感じなのですが、総じて無料で使える範囲内では容量が数GBと(動画のバックアップという目的では)少なくなっています。料金体系をグラフで現すとこんな感じです。
その中でも頭一つ飛び抜けているのが、Googleドライブです。ということで以下、Googleドライブについて詳しく見ていきます。実は15GBという容量以外にもおすすめの理由があります。
Googleドライブ – 15GB×複数アカウントが超使いやすい
そもそもGoogleフォトの無制限・無料サービス終了が原因で動画バックアップ難民になってしまったというのに、結局これかよ!という突っ込みたくなるかも知れませんが、やはり比較すると下記のいくつかの理由でそのような結論となりそうです。
Googleドライブの「15GBまで無料」はそれでも最強
Googleフォトの写真を保管するオンラインストレージも兼ねているのがGoogleドライブで、1アカウントにつき無料で15GBの容量を使用する事が出来ます。
そして、昨年5月末のGoogleフォトの無制限・無料サービスの終了をもってGoogleフォトの無料保存容量もこの15GBの制約を受けることになってしまった訳ですが、上の比較表でも触れた通りこの「無料で使える容量が15GB」というのは、未だもって各オンラインストレージサービスの中でも抜きん出て多い容量です。下図の通り、他サービスは無料で使えるのはせいぜい5GBとか2GB程度ですからね。
「パソコン版Googleドライブ」なら4アカウントまで同時利用可能
ただ、この15GBという容量はGmailやその他のファイルとシェアしなければならないため、15GBまるごと動画バックアップ用に使えるわけではありません。
そこで一つの解決策となるのが複数アカウントの併用です。Googleが2021年7月にリリースした「パソコン版Googleドライブ」(旧「バックアップと同期」の後継)は複数アカウントに同時ログインして利用出来るという非常に便利なものになっています。本記事公開時点では最大4つまで同時に利用可能です。
こうして「パソコン版Googleドライブ」で複数アカウントに同時ログインすると、下のスクショの様にFinder/エクスプローラー上でローカルのフォルダのように複数のGoogleドライブをシームレスに扱うことが出来ます。
そして当然ながら、これらの異なるGoogleドライブ間のファイルの移動やコピーなどもローカルのフォルダやファイルと同様に簡単に行うことが出来ます。
つまり、最大60GBのGoogleドライブをアカウントを切り替えること無く非常に簡単に利用する事が出来るので、よほど動画ファイルが大量で無い限りバックアップ場所としてお勧めです。
何だか4人縦に連なって飛ぶと速度が4倍になるパーマンみたいですね。
5つ以上のGoogleドライブを利用する方法もある
上記の通りGoogle公式アプリの場合は同時利用できるのは4アカウントまでですが、5つ以上のアカウントを同時に利用したい場合でも方法はあります。シンガポールのAOMEI Technologyという企業が運営しているMultCloudというサービスでは、Googleドライブに限らず各種クラウドストレージサービスを一括管理することが出来ます。
そちらについては別記事でご紹介したいと思います。
まとめ:動画のオンラインバックアップは結局Googleがベスト
ということで、Googleフォトの無制限・無料サービスが終了してしまい乗り換え先を色々検討したとしても、YouTubeなどの動画共有サービスを除けば結局以下の理由により元鞘のGoogleドライブが最も費用対容量が高いという事になりそうです。
- 無料での上限が15GBと頭一つ抜けている
- 複数アカウントを同時にシームレスに使える
何だか拍子抜けしてしまう結論ですね(笑)
ちなみに繰り返しになりますが、写真に関しては(Amazonプライムの加入が前提になりますが)問答無用で非圧縮・RAWまで無制限保存可能なAmazonプライム・フォト一択になりますので、そちらについては下記記事を御覧下さい。
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