仕事に使えるリュックサックを新調しました。
以前使っていたMilletのバックパックはもう10年近く使っていて、しかもストラップがビラビラしているタイプなので街中使いでは少々扱い辛かったのです。
で、今回購入したのはHaglofs CORKER (ホグロフス コーカー)というバックパックです。購入したサイズはラージ。1か月ほどの通勤と数回のデイトリップで使用してみたレビューをお届けしたいと思いますが、結論から申し上げると非常に満足の行く買い物でした。
※当初使用開始1週間で本記事を公開しましたが、さらに1か月経ったので内容追加しました。
今回仕事用リュックに求めた用途・条件
まず今回どんな使い方や条件を想定して検討したのかを整理します。
想定用途
- 日々の通勤。服装はビジネスカジュアル(年中クールビズみたいな感じ)。ガチガチの営業じゃないけどある程度清潔感のある感じ
- プライベートでのデイトリップ
求めた機能上の条件
- サイズは20L前後
- A4サイズの書類が収納可能
- ノートPC収納対応。サイズは最大でMacbook Proの15インチを想定。
- 財布やキーケースなどの小物の収納がある程度充実
- 簡易的な防滴
では今回購入したホグロフス コーカーについて、上記の用途や条件に加えた全般的な使い勝手についてレビューをご紹介したいと思います。
ホグロフス コーカーの基本情報
ホグロフスってどんなブランド?
アウトドアや雪山好きの間ではかなり有名なスウェーデンのアウトドア用品メーカーです。筆者もそっち方面の用途でバックパックをいくつか持っていました。1914年創立という、かなりの老舗でもあります。
今回改めて調べるまで知らなかったのですが、2010にアシックスの全額出資子会社になっているのですね。しかし記憶する限りでは2000年代には少なくともアウトドア好きの間では結構知名度が高かったような気がします。
いずれにしても、かなり昔から世界中で愛用者の多い信頼のおけるブランドであることは間違いありません。
基本スペック
CORKERは3サイズ展開となっています。
- ラージ:20L(定価:18,700円)
- ミディアム:18L(定価:16,500円)
- スモール:11L(定価:13,200円)
LとMの差はサイズ的な違いはほとんどありません。一番の違いは、LはノートPC(~15インチ)の収納に対応している点と、上部に小物入れが備わっている点です。筆者はPC収納対応でかつ小物入れが充実したものを探していたのでLを選びました。
以下はラージのスペックです。
容量 | 約20L |
サイズ | H50cm×W28cm×マチ16cm |
重量 | 910g |
撥水加工 | Free DWR(過フッ素化合物フリー耐久はっ水加工) |
外見
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO4000)
非常に独特なシルエットです。アウトドアにも寄り過ぎず、かといって箱型のビジネスバッグにも寄り過ぎず、他にあまり類を見ない形とラインですね。でも奇をてらわずにすっきりしている。
正直言うと筆者の場合、最初はこの見た目に一目惚れしたという感じです。
]OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (17mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO1600)
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO2500)
サイドも非常にスマートです。これならカジュアルビジネスにも使えそうです。
背面にはブランドマークの「H」が見えます。後ほど詳しく触れますが、ウエストベルトを着脱できるのが素晴らしいです。
ラージには上部に小物入れがあります。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO2500)
ホグロフス コーカー ラージを使ってみて感じた長所
サイドアクセスで中身が見渡しやすい
メイン収納部が横からアクセスするタイプなので、底の方に入っている荷物にも簡単にアクセスできます。上にしか開口部が無いと、底の方が見えなくて、そもそもお目当ての物が入っているのかいないのかすら分からない事がしばしばあります。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO125)
上の写真の様に全開にしていると荷物が滑り落ちそうな感じがするかも知れませんが、下の写真の様に開け方を調整すれば上の方にだけアクセスすることも可能なので何の問題もありません。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/41 sec, ISO400)
15インチMacbook Proが余裕/ストッパーがいい感じ
ノートPC収納対応については元々そう謳われているので当然な感じがしますが、ただ単に対応しているのと実際に使いやすいのとは別です。
コーカー ラージは15インチのMacbook Proでも余裕があって出し入れもしやすく、緩衝材もしっかりしているので安心して持ち歩けます。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO100)
マジックテープのストッパーが付いています。横開きだと滑り出して落下するトラブルが発生しそうなのでこれはありがたい配慮です。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)
こちらは仕事用の12インチのLet’s noteを収納したところ。当然余裕過ぎてダブつくほどですが、ストッパーのおかげで滑落の心配はありません。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)
サイドアクセスはカメラをサッと取り出せる
またデイトリップで感じることの出来たメリットですが、左肩だけ外して体の前に回せば、サイドアクセスで底の方のモノまで簡単に取り出すことが出来るので、バックパックの中で底の方に沈みがちなデジタル一眼カメラなどもサッと取り出すことが出来ます。カメラバッグ程ではありませんが、旅行での速写性にも優れていると感じました。
充実した小物入れ・ペットボトル入れ
こちらはメイン収納部へのアクセスがある右手側(背負った時に見て)。下の方からこの様な様々な小物入れが備わっています。
- 大きなメッシュのポケット(PCのマウス入れてます)
- キーケースサイズのポケット×1
- ペン用のポケット×2
- ジッパー付きの深いポケット×1(外したウエストベルト入れてます)
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)
お次は背負った時に左側のジッパーを開いた所。こちらはメイン収納部へのアクセスはなく、隠し小物入れの様な感じになってます。貴重品やあまり頻繁に出し入れしないものなどを入れるのに適しています。
- メッシュのポケット
- 深めのポケット(ここに財布を入れてます。キャッシュレス化が進んであまり取り出さなくなりました)
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)
こちらは上部の小物入れ。LARGEのみに備わっています。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)
最後にペットボトル入れ。左右に同じものが付いています。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO500)
このペットボトル入れは柔軟性の高い素材で出来ていて、ペットボトルの肩の部分までスポッと覆えるので簡単には落下しなさそうな感じになっているのがGood。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO320)
ウエストベルトが着脱できる
これは非常にいいですね。アウトドア系のバックパックには大概備わっているウエストベルトですが、仕事などのシティユースではジャラジャラと邪魔なんです。
CORKERでは着脱出来るので、普段は外して気軽にスマートに使用することが出来ます。
なお、胸の前のチェストベルトも付いているので、街中で多少長距離を歩いたり走ったりする時にはそちらを使えばずり落ちを防止できて快適です。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/22 sec, ISO800)
しかも写真のように、非常にコンパクトで着脱が簡単な独特のバックルを用いているのも非常にスマートです。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/16 sec, ISO800)
自立する
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO2500)
ちょっと外して地面に置きたい時に自立するのは便利です。通気電車の中でも便利ですね。
ただし、これに関しては気になる点もあるのでこの後触れます。
自然な背面カーブで蒸れにくく背負心地が良い
上の自立の写真で分かる通り、背面はカーブしています。これにより背中との間に隙間ができ、蒸れにくくなっています。
また自転車に乗ったり屈んだりして背中を曲げた時にも突っ張らず背中に自然に沿う感じになるので背負心地がよいです。
この辺りはさすが老舗のアウトドアメーカーのノウハウが詰まっていると言う感じがしますね。
ホグロフス コーカーの気になる点
あまり欠点というほどの欠点はありませんが、強いて挙げるなら、ということで何点か。
サイドアクセスなので荷物の出し入れに幅を取る
これは横開きタイプを選んだ時点で避けられない宿命ですが例えばノートPCのようなものを出し入れする際には、上部から出し入れするタイプに比べると幅を取ることになります。通勤電車の車内で取り出す必要がある場合には気になるかも知れませんね。
荷物バランスによって自立しないことがある
空の状態や、メイン収納部の底の方に物を入れた場合には問題なく自立します。が例えばメイン部分よりも上部の小物入れに多めにモノを入れた場合や、重めのPCを入れてそれ意外メイン収納部にモノを入れなかった場合などは自立しない場合があります。
まあこれは物理的に仕方ないですし、この製品に限ったことではないでしょう。
なお、その形状ゆえに倒れる時は必ず背中側(ベルトの反対側)に倒れるので、壁にもたせかけたりする際には都合が良いですね。
まとめ:ホグロフス コーカーは仕事・プライベート両方に応える機能性とデザイン性を備えたバックパック
ということで、以下のようなリュックサックを探している人にはホグロフス コーカーは非常におすすめできると言えます。
- アウトドアでもビジネスカジュアルでも通用するリュック
- あまり他とかぶらないユニークでスマートなデザイン
- PCやA4書類を収納できる
- 貴重品やペットボトルなどを収納する小物入れも充実している
- デイトリップでカメラを取り出しやすいバックパックを探している(けどカメラバッグ程本格的でなくてもいい)
特にデザイン性やよく考えられた機能性は他にはなかなか無い秀逸さなので、上記のような用途の場合には候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
GoogleのピチャイCEOも使っている!?
最後に余談ですが、あのGoogleのピチャイCEOもホグロフス コーカーを使っているかも知れません・・・!というオマケ情報です(笑)
筆者の知り合いの新聞記者で同じくホグロフス コーカーを愛用されている方がおられるのですが、彼がピチャイCEOに取材した際に
「そのバックパックいいね。どこで買ったの?写真撮っていい?」
と言いながらスマホでパシャパシャ写真を撮っていたとのことなので、恐らく入手したのではないかと思われるとのこと。
ピチャイ氏のお眼鏡に適うホグロフス コーカー、なおさら間違いない逸品と言えそうです^^
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