夏のキャンプ、ほんとあっついですよね(;´Д`)
もうね、7月とか8月とかなんて、修行なんじゃないかと。
そんなキャンプでは暑くて寝苦しいんじゃないかとか熱中症になるんじゃないかとか色々心配事はありますが、同じくらいケアしなければならいのは食当たり。場所によっては35℃近い酷暑の中で肉や魚なんかの食材を傷まないように保管しなければなりません。キャンプ中に食中毒なんかになったら本当に最悪ですからね・・・。
で、今まで使っていたのは、昔実家から譲ってもらったこちら↓
筆者が子供だったころから使っていた記憶があるので、もう30年以上選手です。当然1泊のキャンプから帰ると保冷剤はジャブジャブになっていたのでこれでは安心できません^^;
そこで、2年ほど前に調べに調べて買い替えて、結果的に非常に高い保冷能力で活躍してくれている「シマノ フリーガベイシス200」を詳細レビューと共にご紹介したいと思います。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO200)
キャンプ用クーラーボックスに求めた条件
検討時点で約3年のファミリーキャンプ歴から考えた主な条件は以下の通りです。
- 容量:20-30L程度=家族3~4人で1泊分の食材が入り、かつ一般的なワゴンorSUVでの車載でも大き過ぎないサイズ
- 保冷性能:春秋なら2泊、夏場でも1泊は保ってくれる性能
- 大人が椅子代わりに使える事
- ハードクーラーボックス
- 価格:1万円前後
シマノ フリーガベイシス200の良い点
では、上の条件で挙げたポイントを中心にフリーガベイシス200の特徴やおすすめポイントを見て行きたいと思います。
良い点①:「釣り道具」のシマノという安心感
「シマノ」という日本のメーカー、おそらく二つの方面で有名な企業で、一つは自転車部品、もう一つは釣り道具ですね。
実はシマノのクーラーボックスは、釣りをした後に釣った魚を持ち帰るような用途にも使われる事を想定してます。これってかなりシビアな保冷能力が求められることが想像出来ますよね。魚は鮮度が命ですから。
キャンプ・アウトドア用のクーラーボックスで調べると海外メーカー製品中心に色々出てきますが、釣り用のクーラーボックスを作っている日本メーカーなら信頼性は折り紙付きだと考えました。
なお、筆者がシマノともう一つ迷ったメーカーは、「ダイワ」というこれまた日本のメーカーです。こちらは何と医療分野で血液や臓器を運搬するためのクーラーボックスも作っているメーカーです(釣り道具も提供してます)。これも人に語って自慢できそうな性能を感じますが(笑)、今回は総合的に考えてシマノの製品をチョイスしました。
良い点②:底面真空断熱材採用の保冷性能
保冷性能の一番の肝となる断熱材には、主に以下の3種類があります。
- 発泡ウレタン
- 発泡ポリスチレン
- 真空パネル
上から下に向かって断熱効果(=保冷能力)が上がり、一番下の真空パネルが最も断熱効果が高くなっています。真空構造って、保冷効果の高いサーモマグとかでも使われてますよね。
で、フリーガベイシスシリーズは底面に真空パネル、それ以外の面に発泡ポリスチレンを採用しています。
アウトドア用のクーラーボックスで有名なメーカーと言えばイグルーやイエティ、コールマンなど様々ですが、まず真空断熱パネルが採用されている製品はほとんどなく、概ね発泡ウレタンか発泡ポリスチレンのみとなります(少なくとも筆者が探した限り1~2万円台では無かったです)。
フリーガベイシスがなぜ「底面のみ」真空パネルなのかと言うと、「地熱」を遮断するためですね。地熱って言われてもあまりピンときませんが、地表から1~3kmほどのところの地熱を使って地熱発電なんてのを行ってるくらいですから、結構馬鹿にならないようです。
これにより、カタログ上は35時間の保冷時間となっています。
35時間も保てば、1泊のキャンプなら全然余裕のはずです(2泊の時は二日目に買い足すでしょうし)。
で、実際に使ってみたところどうだったかというと、ばっちり期待に応えてくれました!
下の写真は、最高気温35度近い7月の1泊2日のキャンプから自宅に帰ってきて中の保冷剤を確認したところですが、一部溶けていたものの概ね固形状態を保っていました!これなら安心ですね(^^)
良い点③:保冷効果を確実にするしっかりした造り
優れた保冷・断熱効果を生み出すのは真空パネルだけではありません。まず蓋を開けてみると、パッキンがしっかりと施されていることが分かります。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO64)
また、蓋を閉める際もテコの原理を応用したロックで蓋を本体にギュッと圧着させることが出来ます。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO200)
これらの構造なくして断熱性は発揮できません。この辺り、海外製品は見た目は格好いいのですが、特に1万円前後の製品だとパッキンが無かったりロック機構が無かったりするものが非常に多いので注意する必要がありますが、シマノはさすが釣果の運搬すらこなすラインナップを持つだけあって抜かりありません。
良い点④:椅子代わりにもなる堅牢性
フリーガベイシスは公式HPでも椅子代わりに使用する事を想定した耐荷重設計を謳っています。ちょっと腰掛けたいときに非常に便利ですし、車載等の際も上に重量物を乗せられるので積載パターンが柔軟に考えられます。
また、取っ手もガタ付きなどなく非常にしっかりしていて、飲み物などの重量物を大量に入れたとしても全く不安な感じはありません。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO64)
良い点⑤:圧倒的なコストパフォーマンス
実売価格は1万2千円前後です(2020年7月現在)。上でも書きましたが、真空断熱パネルを備えていて1万円ちょっとという価格は他メーカーではありえません。
この保冷性能でこの価格は断トツです。
もちろん、同等の容量でもっと安い製品はありますが、当然ながら夏季でも安心して任せられる保冷性能は期待できません。
一方、フリーガベイシスと同等クラスの性能を海外の人気ブランドのイェティ辺りに求めると4万円近くしますし(それでも真空パネル無し、保冷時間の公式表記無し)、その他の性能が高そうなものも軒並み価格帯は倍近くになります。
ということで、恐らく探して頂くとお分かり頂けますが、1万円ちょっとで真空パネル採用で公式に35時間保冷を謳うというのは相当コスパが高いと言えます。
その他の良き点
中はこんな風になってます。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO100)
右上に見える穴の様な部分は水栓になっていて、下の写真のバルブを緩める事で中に溜まった水を簡単に抜くことが出来ます。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO320)
こちらは底面。四隅の糸底以外はフラットで、清掃も比較的簡単です。
Apple iPhone XS, (6mm, f/2.4, 1/100 sec, ISO100)
ただし地面に直に置くと、朝方には結露によって糸底の部分にどうしても湿った土が付き易いので、出来れば本記事冒頭の写真の様に台に置いた方がよいでしょう。
シマノ フリーガベイシス200の気になる点
あまり無いのですが、しいて言えば・・・
- アウトドア用品ブランドとして大変地味
- 見た目もインスタ映えしない(笑)
くらいでしょうか。でも、これは表裏なのですが、筆者にとっては逆に魅力なんですよね。
見た目の派手さは無くても、隠し持った性能。
無駄のない、機能に特化したデザイン。
最高じゃないですか。
キャンプ場で
「それどこのクーラーボックス?」
なんて訊かれた日には、もう釣った魚を持ち帰る話から始まって滔々と語れてしまう訳です!!!
えーと・・・安心して下さい。語りませんからwww
まとめ
以上の通り、夏でも安心して任せられる保冷性能と堅牢な造りで、非常に優れたコストパフォーマンスが魅力です。流石世界のSHIMANOですね。
もしも見た目的に気にならなければ非常におススメなのでクーラーボックス検討の際は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
なお、保冷性能は、保冷材の量や気温、設置場所の日射状況、内容物の量などによって常に変化します。食材の使用時はクーラーボックスの性能を過信せずに保冷状態を確認するようにして下さい。
また、シマノ フリーガベイシスには20Lタイプと26Lタイプがあります。筆者は車載を意識して20Lタイプを使用しています。
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