我が家がキャンプに行く理由【子供たちの人生にささやかな世界の広がりを】

先日、ファミリーキャンプの始め方についてのコラムを書きました。その中でこのような事を言っています。

兎にも角にも今筆者が思うのは「6年前のこの日、ファミリーキャンプへの一歩を踏み出してみて本当によかった!」ということです。

初めてのファミリーキャンプを楽ちんにするいくつかのヒント -『何だか大変そうで踏み出せない』という方へ【考える事・買うもの・借りるもの】
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ファミリーキャンプを通して得られるものって一体どんなものだと思いますか?

これは本当に人それぞれ、家族それぞれだと思いますし、もちろん正解なんてありません。ですが、どなたかの参考になるかも知れないので筆者の経験から一例としてお話させて頂きたいと思います。

オートキャンプ牧場チロル 絶景

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それは一つの焦りから始まった

筆者は愛知県の岡崎市というド田舎で生まれ育ちました。

家の周りには田畑が広がり、夏の夜にはカエルの大合唱が鳴り響き、学校から帰ると友達とオタマジャクシやザリガニを採りに行くのが日課でした。

秋になると稲刈りの終わった水田でバッタやキリギリスを追いかけ、冬には霜や氷を踏んで学校に行きました。

そして春がやって来ると川の土手に土筆やワラビを採りに行きます。

そうした少年時代を過ごし、高校卒業と共に東京に出てきました。

東京は楽しい。何の不自由もありません。もう田舎になんて戻れない。

やがて細君と出会い、結婚し、子供達を授かります。

 

そこでふと思うんですね。

あれ?これでいいんだっけ?

 

親という生き物はワガママなもので、自分の子供が自分と異なる環境で生まれ育つことに不安を覚える事があります。

「自分が子供の時はこうだった」

というような話ですね。

それは教育の話だったり、マナーやしつけの話だったり、人によって気になる部分は違うでしょう。

筆者にとってその中の一つに「子供達の周りに山や川や虫やカエルが(居)ない」という事がありました。

これはどうしたものか、と。

それが少しずつ焦りに変わってきました。

良い悪いではなく、そういう世界もあるということ

しかし冷静に考えれば、東京に出て来てから知り合った友人たちの中にはこの都会で生まれ育った奴らも多数いて、いい奴も多数います。

なので、単に「都会よりも田舎で育つ方が良い」だとか「子供は自然の中で育つべきだ」という考えは持ち合わせていません。

 

ただ、知っておいて欲しい、と思った。

この、コンクリートとアスファルトに囲まれた街だけが君たちの住む世界じゃない。

君たちの住むこの世界には本来もっと緑と青が溢れていて、そこには綺麗な水が流れていて、虫や魚やカエルたちが生き生きと過ごしているということを。(そしてたまに不幸にも君たちと同じような少年少女に捕獲される事があるということを)

そしてもう一つ、親の押しつけがましい発言が許されるなら、「お父さんはこんな自然の中で育ったんだぞ」という事も(笑)

かずさオートキャンプ場 焚き火 冬キャンプOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (46mm, f/3.9, 1/40 sec, ISO5000)

キャンプでは大したものは得られないけれど、他では得られないものがある(と信じている)

さて、冒頭の問いに戻ります。

ファミリーキャンプを通して得られるものって一体どんなものだと思いますか?

筆者宅の場合、一言で言えばこれといって人に自慢できるような大したものが得られているとは思っていません。

例えば「サバイバル能力が身についた」とか「火を起こせるようになった」とかそんなご大層なものは全くありません(筆者だって怪しい)。

筆者が6年間子供たちとキャンプに行き続ける中で彼らの中に見ているのは、もっと原始的な学びと根源的な意識の変化だと思っています。

森で枝を拾ったり、川で石を投げたり、時にはミミズや毛虫、その他の見慣れない虫たちと出会う。

夜になると闇に包まれ、虫の音がかまびすしく、朝になると空が明るみ、時には寒さに凍え、日が昇れば汗ばむような陽気がやってくる。

とても当たり前な自然の摂理がそこにはあり、彼らは大人が想像するよりも遥かに敏感に、多くの事を感じ取っているはずです。そしてそれらは、都会に住んでいては中々得られない体験であり、学びです。

 

どちらかと言うとアウトドアが好きな長男はキャンプに来るといつもこう言います。

「田舎はいいなあ。やっぱり田舎は最高だなあ」

一方どちらかと言うとインドア派の次男も、表向きはキャンプを面倒くさがりますが、筆者が「じゃあ行かない?」と言うと「いや、行く!」と言います。

そしてキャンプ場に到着すると、大人にとっては何が楽しいんだか理解に苦しむような摩訶不思議な遊びを延々と楽しんでいます(笑)

 

何も大したことをしていないようでも、彼らの輝く瞳や小さな手足は間違いなく多くの事を吸収し、その脳裏に何らかの印象を深く刻み付けていることでしょう。

ネイチャーランドオム 小川SONY ILCE-7M2, FE50mm F1.8 (50mm, f/1.8, 1/6400 sec, ISO6400)

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知っていれば、知らないよりも世界が広がる

子供たちの未来は、無限の可能性に溢れています。

その可能性の中に、少しでも多くの多様性に富んだ景色と選択肢を与えてあげたい。

それが根本にあります。

しかしそのための時間は非常に短い。親が子に与えてあげられる影響なんて、たかが知れている。

もしかすると海外で過ごすことが子供にとって非常に良い経験になるかも知れないし、勉強や塾に投資をして飛び切りいい学校へ進学させることだっていつかどこかで財産になるはず。選択肢の示し方にはいろいろな形があるでしょう。

 

筆者はその限られた時間の中で、一つのツールとしてキャンプをしてみる事にしました。

日常ではないどこかへ旅するワクワク。

愛車とのドライブ。

緑と青の広がる景色。

炎とランタンの灯りだけで過ごす夜のドキドキ。

家族と過ごす時間。

そして家路に就く際の、現実に戻るほのかな寂しさ。

それらを全てひっくるめて、仕事を忘れて余暇を過ごすことの幸せ。

そうした全ての要素が、記憶が、将来彼らの人生を少しでも豊かにする手掛かりになるかも知れない。

そう願っています。

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (13mm, f/2.9, 20 sec, ISO400)

さいごに

まあ御大層なことを書いてしまいました。

以前からお付き合い下さっている方には、筆者が割と書いているうちに熱くなっていくタイプだと薄々お気づきの方もおられるかと思いますが、今回もそのクチでして、結局のところキャンプの直接の目的はアウトドアで焚火して酒飲んで肉食って幸せに眠る事だったりします(笑)

でも、今回書いた事も本当なんですよ。

趣味は人生を豊かにしてくれる。

そのことを子供たちも覚えていてくれたらいいなと思っています。

そしてこの記事が、どこかの誰かの背中をそっと押すことが出来れば幸いです^^

上小川キャンプ場 コテージ 川遊びOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (60mm, f/4, 1/15 sec, ISO3200)

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