2030年、東京に「EV警察」が跋扈する? – 「内燃機関=悪」という一元論に警鐘を鳴らしつつ

こんばんは。久方ぶりに「跋扈(ばっこ)する」などという日本語を使った10maxです。

今年は色々な自粛警察、自粛ポリスが跋扈しましたね。「他県ナンバーの車を無差別にぶっ叩く自粛警察」や「医療従事者の関係者をばい菌扱いするポリス」などなど、まさに「跋扈する」という言葉がぴったりのおぞましい状況が見られた訳です。

この状況を見て、車選びについても将来おかしな「警察」が現れやしないかと少しだけ心配になってしまった、というのが今回のお話です。

「跋扈(ばっこ)」

ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する」

出展:goo辞書

シフトノブ, パサートオールトラック, DSGOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (15mm, f/3, 1/60 sec, ISO320)

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EVシフトの話題が一気に市民権を得た2020年末

さて、今年は車界隈でも少しゲームチェンジングな話題が踊りました。所謂「ガソリン車新規販売禁止」に関する話題です。当初この話は主に海の向こうの欧米に限られていましたが、今年の12月に入って小池都知事が東京都における純ガソリン車の新車販売を2030年までにゼロとする方針を打ち出し、そして何事も後手に回り追従する事を常とする日本政府も似た様な方向で検討に入っているという噂も報じられています。

この一連の動きは一つの大きな転換点になったのではないかと感じています。つまり、従来、日本人にとっては少し遠いところの話として捉えられていたガソリン車新規販売禁止の話題が、日本においても突然身近な話として取り扱われるようになったのです。

そしてこの話題はマスコミの大きく報じるところとなり、今までは一部の車好きだけが「これからは電動車か?それとも内燃機関か?」という話題に関心があった状況から、それほど車に関心がない層でも「そっか~、近い将来にEVが主流になって行くのかな~」という意識を多かれ少なかれ持つ状況が生まれてきたと言えるでしょう。

恐ろしいのは「EV=善」「内燃機関=悪」という一元論

さて、車にある程度関心のある方なら筆者に言われるまでも無いと思いますが、環境問題に対する解として、現在のところ全てにおいてEVが勝っている訳では無いというのは周知の話。明らかにEVが有利と言えるのはTank to Wheel、即ち既に自動車にエネルギーが蓄えられた状態からタイヤを駆動するところまでの極めて限定的な話であり、一方で車やバッテリーの製造や、燃料・電力の生成の行程まで含めたより包括的なWell to Wheelの考え方では、高効率で排ガスがクリーンな内燃機関の方が環境に優しいとも言われています。

そして大事なことは、そこには自動車メーカーだけでは解決できない社会インフラやエネルギー政策と言った非常に複雑で時間のかかる課題が山積しており、今から10年経ったとしても、明確に特定のパワーソースのみが環境に良い、と言える状況になっていない可能性も十分にあるということです。ましてや現時点では誰も結論を持ち得ません。

その様な状況において最も恐れるべきことは、専門家による議論や十分な考察を欠いた安易な政策によって環境にとってベストな研究開発や投資の道が閉ざされてしまう事。そしてそれは、政治が表層的な国民の人気取りを重視する現状において、既に片足を踏み入れてしまっている状況と言えます。

その辺りについては、ブログ仲間のまこまちさんも強く懸念しておられます。

ディーゼル・エンジンと将来のパワー・ソース
ディーゼル・エンジンには将来が無い・・・そんな言葉が嫌いな私まこまちが送る、将来のパワーソースの見通しについての考え方と、ディーゼルエンジンの短評をお送りします。ディーゼル、水素、ハイブリッド、EV。すべてが将来に欠かせない技術だと、私は考えています。

安易な一元論の押しつけによって「EV警察」は出現する

更にここからが「EV警察」の話です。

上で申し上げた通り、車好きな方なら(筆者の様にメディアで読みかじった程度とは言え)EVが最適解とは言えない現状はある程度認識しており、様々なパワーソースが混在する中で技術やインフラが高められていく事が望ましいという事は分かっています。

ところが冒頭で触れた通り、この年末の小池都知事の発言、そして今後国としても同様の方針を掲げ、それをメディアが報じることにより、今後ますます「車にさほど関心がない人々」がEVシフトに関心を持ち始めるでしょう。そして、恐らく当初はある程度話題に敏感で情報の収集に貪欲な層が関心を持つと思われますが、やがてそうではない「ちょっとTVのニュースで聞きかじった」というような人々が話題にし始めます。「どうもガソリン車はEVに比べて環境に悪いようだ」と。いやむしろ「そんなもんガソリン車がEVより環境に悪いなんて当たり前だろう」と訳知り顔で言い始めるのでしょう。

立派な「EV警察」の誕生です。

本当に心配なのは「自分自身の中のEV警察」かも?

今年4月にパサートオールトラックに乗り換えた筆者。次に車を買い替えるのは恐らく2029年頃の予定です。何故よりによって「2029年」なのか(笑)

別に2030年になる前に滑り込んでやろう、という下心が理由ではありません。それは、我が家の下の子供が高校を卒業するのがその年だからです。ライフステージによって車を選ぶ筆者、その頃には子供たちが乗らなくなるため、もう少しコンパクトでやんちゃな車にしようかな~などと今から妄想を逞しくしています。

当然EVやPHEVなどの電動車も選択肢に入りますが、もしもその時点でWell to Wheelで考えた時にEVの方が圧倒的に環境に良いと言えない状況であれば、現時点ではより魅力を感じている内燃機関の車を選ぶ可能性も高いと思っているのが正直なところです。

その時に「2030年になる前に滑り込みでガソリン車を買いやがって」と叩かれるかも知れないと考えると夜も眠れません(笑)

・・・それは冗談です。そんな事を気にする必要は全くないのですが、実は一番恐れているのは「自分自身の中のEV警察」が現れる可能性だったりします。本当はガソリン車の方が欲しいのに、何となく後ろめたい気持ちになってしまって正しく楽しい車選びがし辛い状況になっていやしないだろうか・・・?

まあ、今からそんな未来の事を心配したって仕方が無い事は分かっちゃいるんですけどね^^;

アルファロメオ ジュリア 改良 ADAS 純正ナビApple iPhone XS, (6mm, f/2.4, 1/100 sec, ISO80)

さいごに:2030年時代の車選びも大いに楽しみたい

そんな事を言いながらも、実はあまり心配はしていません。というのも、筆者と同じように「カーライフを楽しみたい」「運転を楽しみたい」と考えている心強い「同志」は世界中に山ほどいるからです。

そしてそうした需要がある限り、メーカーも環境に優しくも魅力的な車づくり(あるいは政府に対するロビイ活動含め)など様々な手を打ってくるでしょう。

その後押しとして我々が出来ることは、ユーザー目線で声を上げていく事。これからも楽しいカーライフを草の根で盛り上げていきたいものです^^

パサートオールトラック 温泉旅行 ロングツーリングOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (17mm, f/3.1, 1/3200 sec, ISO200)

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