こんばんは。キャンプにMTBを積んでいくのが趣味の10maxです。
ということで、前愛車のプジョー308SW時代から「INNO INA389 タイヤホールド2」というルーフトップサイクルキャリアを愛用していました。それをこの度パサートオールトラックに移設したのですが、電動パノラマスライディングルーフをオプションで装着している事により、移設に当たって注意すべき課題が有ったのでご紹介します。
この課題は、電動パノラマスライディングルーフオプションを装備したパサートオールトラックやパサートヴァリアント、および他のフォルクスワーゲン車はもちろん、フォルクスワーゲン以外の開閉式電動パノラマルーフ装着車にも共通して注意が必要なポイントなのでご参考になればと思います。
※タイヤホールド2そのものに関する詳細レビューとキャリアタイプ別の比較は下記記事を御覧下さい。
電動パノラマルーフ装着車の場合キャリアの適合条件より大きなクリアランスが必要
さて、早速課題の本丸です。我が家のパサートオールトラックに限らず、最近の開閉式の電動パノラマルーフはこの様に前半分が後ろ半分の上に重なるように開く仕組みになっているものが多いです。例えばプジョーのパノラミックサンルーフなども該当します。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)そうしたパノラマルーフの場合、パノラマルーフを開けると、閉めた状態に比べてガラス一枚分上に浮き上がる事になります。我が家のパサートオールトラックの場合、下の写真の通り約40mm浮き上がる格好になります。
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO320)ここでパサートオールトラックおよびヴァリアントに適合したINNO純正ベースキャリアのルーフとのクリアランスを見てみます。(一応B8型パサートオールトラック/パサートヴァリアントに適合する商品情報を掲載しておきます)
カーメイト公式HPによると、「バーとルーフ最小間隙」の項目に「48mm」とあります。つまり、これだけ見ると上で計測したガラス1枚分の40mmの浮き上がりに対して一応8mmの余裕がある事になります。
しかし、ではこれで安心できるかと言うとそうではなさそうです。まず、パノラマルーフが完全に開き終わった状態では40mmの浮き上がりですが、開き終わるまでの動作の途中に40mmを超えて浮き上がる可能性が無いとは言えません。
また、ベースキャリアの上にサイクルキャリアを取り付ける際には、サイクルキャリアのパーツでベースキャリアを挟み込む形で固定するので、実際にはベースキャリアの底辺よりも出っ張りが生じるため、ルーフとの間の間隙は48mmよりも数mm小さくなります(下写真参照)。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/2200 sec, ISO25)これらを考慮すると、メーカーの適合条件に記載の48mmというクリアランスで足りるという確証はとても持てません。
なお、念の為この件についてINNOブランドの製造販売元であるカーメイトにも問い合わせましたが、「電動パノラマスライディングルーフを開けた際の適合については保証できない」とのことでした。
つまるところ、この状況では、ベースキャリア一式だけで3万円近くを出費するというのは相当ハイリスクな賭けになってしまいます。
Terzoのベースキャリアなら十分なクリアランスが確保可能!
という事で、より余裕のあるクリアランスを取れそうな他社製のベースキャリアを検討しました。その結果、Terzoのこちらの製品が浮上しました(ずっと、何で読むんだろう?と思ってたけど「テルッツォ」らしい)。
では具体的に寸法や適合の確認をしていきます。
バーとルーフの間隔を確認
この組み合わせの場合の各寸法は下表の通りです。
まずは肝心のバーとルーフの間のクリアランスを確認します。上表によると「バー下MIN寸法:77mm」とあります。
パノラマルーフ開放時のルーフからの盛り上がり40mmに対して倍近くあるので、これなら多少のプラスの誤差があっても十分余裕がありますね。
タイヤホールド2との適合を確認
次に、サイクルキャリア本体である「INNO INA389タイヤホールド2」との適合を確認します。INNOタイヤホールド2に適合するベースキャリアバーのサイズ条件は下図の通りです。
適合可能なベースキャリアのバーのサイズ条件について、幅が90mm以下、高さが15~30mmとあります。
一方Terzoのベースキャリアのバー「EB92A」と「EB84A」のサイズは下図の通り、幅80mm、高さ24mmなのでちゃんと適合条件に収まっています。
ということで、サイズ的には適合する事が分かり、無事購入を決める事が出来ました。
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めでたく取り付けた状態がこちらです。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/3000 sec, ISO32)キャリアとルーフのクリアランスもしっかり確保できているので安心して電動パノラマルーフを開けられます。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/2200 sec, ISO25)Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/1250 sec, ISO25)
長距離高速走行での使用も問題なし
この状態で実際に高速道路を使ってキャンプに行きましたが、グラつきや不快な風切り音など無く、全く問題なく使用できました。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/5.6, 1/1600 sec, ISO100)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (45mm, f/5.6, 1/640 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (37mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)
パノラマルーフのある車のルーフにMTBを積載すると、車内から状態が確認できるので安心感がありますね。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO100)[PR]【頭金ゼロ!】お好きな新車に月々1万円から乗れる『MOTA定額マイカー』
まとめ:電動パノラマルーフにルーフサイクルキャリア搭載時はクリアランスに要注意!
ということで、フォルクスワーゲンの電動パノラマスライディングルーフのように、開閉可能なパノラマルーフ装着車のルーフに自転車を積載する際には、キャリアのメーカーが公表している適合条件だけでは不都合が生じる事があるので、十分注意して下さい、というお話でした。
愛車に自転車を積んで海へ山へ出かけ、開閉式ルーフで新鮮な空気を満喫しながらアウトドアアクティビティを楽しみましょう♪
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/1600 sec, ISO100)
コメント
自分にとって また 有用でタイムリーな検証内容でした。
私も 自転車(ロードバイク)を載せて 遠征に行くので
キャリアは必須ですが、CX-5の純正ルーフレールと同じ形状と思っていたら
これが違っており Thule製なのですが、フットを新しく購入しなくてはいけないと思案中でした。
サイクルアタッチメントは エアロバーの上端にセットできるので バーの下には金具は出っ張らないので 10maxさんの検証の通り 50mmのクリアランスがあれば 心配なくセットできるのですが、
意外と微妙だということに気づきました。
どのみち 新しいセットで行くので
Thuleにこだわらず Terzoでもいいかと思い始めてますが すでに持っているサイクルアタッチメント2本が流用できるかどうか微妙なので 結果的には Thuleで構築する予定ですが、
この記事はとても参考になり しっかりクリアランスもメーカーの資料を確認しながらするめようと改めて思いました。
しかし パサートオールトラックは キャリーとの相性が良く 装着するだけで 遊び心が 表現されて 見た目の戦闘力も上がりますね。(笑)
どこまで 道具として使い倒していけるか 楽しみです。
現在
大きな カーゴスペースは 趣味の畑仕事に 耕運機から 各種道具が満載されていますが、
とにかく 沢山のりますね。ただ とてもクリーンでレザーシートもパンチングメッシュであるキレイな内装に 土が上がるのは 避けたいので どんどんアウトドアに使うコンセプトですが、インテリアが綺麗すぎて 気が引けるという ジレンマもあります。
cox707さん、こんにちは。
ロードバイクを載せられるのですね。
サイクルアタッチメントの方が、単純にフットのバーを挟み込むではなく上に装着する、となると、装着の仕組みは分かりませんが、おっしゃるとおりThuleでないと適合しない可能性はありますね。
サイクリングに適した季節というのは往々にしてパノラマルーフを開けると気持ちの良い季節でもあるので、ぜひとも自転車を積んだ上で開けられるようにしたいですよね^^
パサートオールトラックは、先日の野尻湖でのオフ会でも「ヨーロッパのステーションワゴンは本当にルーフにものを載せるのが似合いますね」と褒められました。
やはり、沢山の荷物を積んでロングバケーションに出るための車なんだなあ、と思います。
そしてシートはおっしゃる通り、レザーですがパンチングがあるのでちょっと気を使いますね(笑)
キャンプの後はいつもダイソンでシートの掃除をしています^^;
なお、荷室には純正のマットのようなものを敷いています。