カーライフコラム

車ボディの小さな凹みに「デントリペア」を施工してみた | 板金修理より「早くて安くて綺麗」

ついに先日、やっちまいました。10maxです。

それはとある風の強い日の事。自宅の車庫で細君が何か驚いています。

「自転車が倒れて車にぶつかっちゃってるよ~!」

恐る恐る車のボディサイドを見てみると・・・

デントリペア 車 凹み 傷 施工前

凹んどる・・・

プチっとピンポイントだけど、光に当てれば確実に分かるくらい、凹んどる・・・

しかしブロガーたるもの、これしきの凹みで凹んでなどはいられません(山田くん、座布団3枚!)。今回学んだ事も多々あったので参考になればと筆を取りたいと思います。

まあ、こんな事、参考になる機会が無いのが一番ですが(笑)

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小さい凹み・傷に板金塗装は不向きなことも

ということで、昼休みの時間に早速いつもお世話になっている(いつも・・・?いやいや、たまにですよ!)近所の板金屋さんに診てもらいました。こういう時にテレワークって便利♪

診て貰う前は、まあ大した金額じゃないだろうと高を括っていた訳ですよ。だってこんなに小さいんですぜ、奥さん。ちょちょいのホイホイって直すだけでしょ、きっと。

ところが、板金屋さんの見立ては異なりました。

「10maxさん、これはちょっと厄介ですね。意外といっちゃうかも知れません」

この板金屋さん、2台前の愛車RX-8時代からお世話になっていて、いつも良心的で正直な対応をしてくれる非常に信頼できる方。ふっかけて来るような事はありません。

「これ、パールホワイトですよね。パール系の色って均質に処理するのが結構難しくて、特にくすみの無い新車の状態だとかなり難しいんですよ。そうすると、結構広い範囲を板金塗装しなきゃならなくなるんです」

なるほど・・・何となく分かる気がする・・・

「なので、もし僕なら、逆にこれくらいの傷なら何もしないかも知れませんね。大きい傷や凹みならともかく、たったこれだけの凹みに何万もかけるのはちょっと割に合わないかも・・・」

さすが、正直だな・・・だからいつも頼りにしてるんだけど。あ、いつもって言うか、たまにですよ(汗)

そして、それは妥当な判断に思われます。

「それか、もしやるとしたら『デントリペア』っていう方法はありますね。もちろんそれでもご希望通りに綺麗になるかどうかは分かりませんが」

お、そんなのがあるんですね。やって頂けるんですか?

「うちではやってないんですよ。普通の板金塗装とはちょっと違う技術なので専門の業者に頼んだ方がいいですね」

なるほど。ありがとうございます!じゃあちょっと考えてみます!

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「デントリペア」工法の特徴 -「板金塗装」とどう違う?

ということで早速調べてみました。

これまで車のボディに傷や凹みが出来てしまった場合の主な修復手法は「板金塗装」ですね。その名の通り、「塗装」を前提としています。具体的には、一度該当箇所の周囲の塗装を剥がしてから傷や凹みをパテなどで埋めたりして形を修復し、再度塗装するという手法です。

また、塗装を剥がして再塗装するという手順を踏むため、どうしても時間が掛かってしまいます。通常数日車を預けることになる事が多いですよね。

デントリペアは塗装不要で小さな凹みに強い

一方デントリペアは”Paintless Dent Repair/Removal”の略で、これも「Paintless」という名の通り「塗装しない」修復技術です。簡単に言えば、凹み部分をボディの裏側から専用の工具を使って押したり叩いたりし、鋼板そのものの張力を活かしながら元の形状に戻すというもの。塗装が不要な分、もしこの工法が採用できる場合は安価で早く、かつ綺麗な仕上がりになります。もちろん所謂「修復歴」の対象にもなりません。

デントリペアは早い

上記の通り「塗装」を剥がしたり再度行ったり、場合によっては最適な塗料を仕入れたり・・・という工程が不要になるため、施工時間が非常に短くてすみます。

デントリペアは安い

そもそも施工時間が短いですし、塗料やパテなどが不要という事、さらに施工範囲が狭くて済むので費用が圧倒的に安くなります。通常板金修理だと最低でも5万円くらいから、高ければ10万円を超える出費を覚悟しなければなりませんが、デントリペアなら板金修理の半分以下で済むケースも多いです。

デントリペアには不得意分野もある

ただし、その施工方法の特徴から、エッジ部などの複雑な、あるいは工具を裏側に入れられない凹みや、塗装まで剥離してしまった様な傷、割れ、欠けには不向きです。あくまでもポコっと凹ませてしまった様なケースに適しています。

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ネットで世田谷区内のデントリペア専門店を探す

板金屋さん経由でデントリペア業者に外注してもし不満な結果になったら、板金屋さんも責任を感じてしまいそうなので、今回は自分でネットで探すことにしました。上で調べたようにかなり専門的な知識とスキルが求められそうな修復方法のようなので、実績と信頼のありそうな業者を探します。

「FUSE」さんに依頼 | 世田谷・杉並・東京西部エリアのデントリペア専門店

都内・世田谷区近辺でデントリペアを施工している業者さんはいくつか見つかりましたが、技術の習得にとことん拘っている様子が見て取れたこちらの業者さんにお願いすることに。

デントオリンピック | 東京 デントリペア・FUSE フューズ デントリペア国際技術者ライセンス認定技術者
先日1月9日から1月14日まで日本デントリペア・スクール(運営:(株)トラストデント)主催のアメリカ技術研修旅

板金塗装業界で28年もの経験を積まれ、その後「デントリペア国際技術者ライセンス」というプロ技術者のライセンスを取得されたデントリペア技術を専門とした業者さんとのことです。「板金の片手間で流行りだからデントリペアやってます」的な感じではないのが信頼できます。

電話をした感じも妙な営業色も強くなく実直な印象に好感が持てました。

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今回の料金は15,000円、所要時間はたった40分、結果は・・・

すぐに来てもらい診てもらったところ、見積もりは「3cm以内」ということで15,000円。先ほど板金屋さんが言っていた様に「それなりに広範囲の板金塗装」をしたとすれば5万円は超えてたでしょうから、かなり費用を抑えられた事になります。

「今から作業に入って30〜40分ほどで出来ますよ」とサラッとおっしゃるのでお願いしてみたところ、本当に30分ちょっとで仕上げてくれました。板金塗装なら数日は預ける事になるので時間もかなり節約出来た事になります。

作業中の様子も少しだけ見せてもらったところ、サイドウインドウの隙間からドアの内側に細い棒状の工具を入れ込んで、内側から押し出したり叩き出したりするようなイメージで施工しているようでした。

で、出来上がりを見せてもらうと・・・

デントリペア 車 凹み 傷 施工後Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/40 sec, ISO500)

え・・・どこでしたっけ・・・

直す前の写真を再度載せますね。

デントリペア 車 凹み 傷 施工前

実はよーく見るとかすかに跡が見えるんです。

デントリペア 車 凹み 傷 施工後

ちっちゃーい黒っぽい点、分かりますかね。

実はこれ、わずかに塗装に傷が付いているためなのです。デントリペアでは塗装自体は触らないのでこれはやむを得ません。

しかし、想像以上と言うか、殆ど完璧な仕上がりです。翌日の朝改めて見てみましたが、施工箇所を探すのは大変でした。この記事を書いている今時点はもう見つけられないかも知れません(笑)

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まとめ:車ボディの小さな凹みにはまずデントリペアを

今回の経験で、単純な凹みのような適用可能な条件であれば、デントリペアという工法は非常に魅力的なものだという事が分かりました。もう一度デントリペアの特徴をまとめておきますね。

デントリペアのメリット
  • 板金塗装より安価
  • 塗装しないので色むらなど無く綺麗
  • 塗装不要なので短時間で済む
デントリペアに不向きなケース
  • エッジ部などの工具を入れられない箇所の凹み(場所や形状による)
  • 塗装まで侵食したような傷
  • 割れ・欠けなど

ということで車のボディをぶつけてしまった際には、まずはデントリペアが可能かどうかを検討してみるのが吉でしょう。

(参考)DIYデントリペアキットもあるけど・・・

もちろん世の中にはDIYへの需要も結構あるようで、デントリペアのキットも多数販売されています。

しかし、凹みの大きさにも依りますが業者に依頼した場合との差額はせいぜい1〜2万円程度でしょうから、失敗した時のリスクを考えると個人的には業者さんにお願いした方が良いかな、とは思います。

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おまけ:自転車スタンドを購入

最後に、忘れてはならないのが根本原因であるママチャリの転倒の防止策。これをやらないと再度同じ目に遭いかねません。

ということでこちらの自転車スタンドを購入!

車 自転車 転倒防止 スタンドApple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO100)

リアのスタンドでは支えきれないくらいに倒しても、耐えてくれました。これで強風が吹いても安心です。

以上、ご参考になれば幸いです。

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