こんにちは。ソニーα7 IV (ILCE-7M4)が12月17日についに日本でも発売され、ざわついているα7 II使いです。
新品のα7 IIを10万円ちょっとで購入したのが2019年末。その時点で後継機のα7 IIIが発売から既に2年近く経過しており、α7 IVの登場もそう遠くないだろうと考えていました。筆者は物欲があまり無い方なので、α7 IVを待った上で次の物欲発散方針を決めようと思っていた訳ですが、ついにその時がやってきました。
α7 IVが発表されて以来、α7 IIIとの比較情報はよく見るんですが、α7 IIとの比較って少ないんですよね・・・ということで自分で調べたいと思います。もちろんα7 IIIとの比較も同時に行います。IIIとIVのどっちを買うかって話ですからね。
え?どっちも買わなくていい?ニホンゴヨクワカリマセン。
つきましては、本記事では、今回発表されたα7 IVの、α7 IIおよびα7 IIIからのスペック・進化点を分析しながら、以下について検討しています。
- 満を持してα7 IVを買うべきか
- IVの登場で値下りするかも知れないα7 IIIを買うべきか
まさかのどちらも見送り・・・??
ただ、後で触れますが、α7 IVの内容を見るに、α7 IIIの値下がりの可能性には疑問符が付きそうなのも悩ましいポイントです。まあ筆者は物欲が全く無いので関係ないかな。(ちょっと何言ってるか分からなくなってきたので嘘を付くのはこのくらいにしますが・・・)
同じ様に悩まれている物欲亡者の方の参考になれば幸いです。なお、筆者自身が動画はあまり撮らないので、静止画メインの目線での比較になりますm(_ _)m
「α7 IV」「α7 III」「α7 II」詳細比較
では3機種のスペック比較を元にどの部分が進化・改悪になっているのか見ていきましょう。対α7 IIで、III、IVの方が良くなっている項目については緑、さらにIIIよりもIVの方が進化している点については青でハイライトしました。逆に改悪と思われる点は赤でハイライトしています(筆者の独断と偏見による)。
サイズ・重量・外見比較
α7 IV | α7 III | α7 II | |
外形寸法mm
(奥行:グリップ~モニタ) |
131.3(幅)
96.4(高) 69.7(奥) |
126.9
95.6 62.7 |
126.9
95.7 59.7 |
重量g
(バッテリ・カード含) |
573
(658) |
565
(650) |
556
(599) |
α7 IVはグリップ大型化等により全体的にサイズアップ
α7 IIからIIIでは、サイズに関しては奥行きが微妙に厚みを増した意外には大きな差はありませんでしたが、重量はバッテリー等込で50gほど増えた形になります。実はこの重量増の殆どはバッテリーの大型化によるもので、本体のみ重量では9gほどしか増えていません。
一方α7 IIIからIVではサイズが全体的に大きくなっている一方、重量の方はあまり変わっていません。持ってみて一番実感するのはグリップの厚みかも知れませんね。今回グリップ形状を上位機種に合わせて変更しており、持ちやすくなっているとのこと。
α7 II, III, IV外見比較:前面
前から見た外見で目立つ違いを挙げると、α7 IIとIIIでは大きな違いは有りませんが、α7 IVになってグリップ形状が大きく変わったのが分かります。手指にかかる部分が大型化し、α7 IIIまででよく指摘されていた「小指が余る」という部分を改善してきているのが見て取れます。
あと、α7 IVから右肩の機種名の「II」とか「III」を表示しなくなったのですね。
α7 II, III, IV外見比較:背面
背面では、まずα7 IIIからIVへの主な違いは下記くらいですかね。
- 液晶モニタがバリアングルに
- IIIで動画撮影開始ボタンだったところがC1ボタンに変更
- 撮影モードダイヤルの下に「動画/静止画/スロー&クイックモーション撮影」切替えレバー新設
- ジョイスティックのデザイン変更・操作性向上
一方α7 IIと比べると、上記以外に、そもそもジョイスティックが無い・・・これだけでも買い替える価値がありそうです。。。
α7 II, III, IV外見比較:天面
上から見た時に気付く一番のインパクトは、α7シリーズの伝統だった露出補正ダイヤルが、α7 IVではカスタマイズ可能なダイヤル(ロックボタン付)に変わったことでしょう。これはいいですね。実は露出補正はこのダイヤル以外でも変更する事が出来るため、このダイヤルの表示と実際の露出補正の状況がズレていることがあります。なので結局モニタやEVFの表示を見ないと確信が持てないのです。それであればカスタムダイヤルを増やしてくれた方がずっと恩恵がありますね。
α7 IVでのもう一つの大きな変更点は、従来のC1ボタンが動画撮影開始ボタンに変わったこと。動画重視の思想が見て取れます。カスタマイズも可能なようですね。
あとは、撮影モードダイヤルからS&Qモードや動画撮影モード、シーンセレクションが無くなりスッキリとしました(シーンセレクションは後述の通り機能そのものが無くなった)。その代わりにカスタム撮影モードが3つに増えています。
あ、よく見ると、前面からは消えた「α7 IV」の記述が天面の左側にお引越ししてますね。
撮像素子・画像処理まわり
α7 IV | α7 III | α7 II | |
センサー | ExmorR CMOS | ExmorR CMOS | Exmor CMOS |
センササイズ | 35.9×23.9mm | 35.6×23.8mm | 35.8×23.9mm |
有効画素数 | 3,300万画素 | 2420万画素 | 2430万画素 |
アンチダスト | 帯電防止コート
センサーシフト 電源オフ時閉幕 |
帯電防止コート
センサーシフト |
帯電防止コート
センサーシフト |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ X | BIONZ X |
RAW形式 | 14bit RAW
非可逆圧縮 ロスレス圧縮 非圧縮 HEIF |
14bit RAW
非可逆圧縮 非圧縮 |
14bit RAW
非可逆圧縮 非圧縮 |
α7 III以降は裏面照射型COMS「ExmorR」採用
ExmorRセンサーの最大の特徴は裏面照射型に進化した点。御存知の通り裏面照射型COMSは高感度性能・低ノイズ性能を飛躍的に向上させる技術です。
逆にExmorRセンサーを搭載していないのが(現時点で比べれば)α7IIの大きな弱みで、実はα7 II、フルサイズにも関わらず、併用しているマイクロフォーサーズのOM-D E-M1 Mark IIと比べても高感度ノイズは明らかに劣っていると感じています。α7 IIユーザーならこの裏面照射CMOSのためにIIIかIVに買い替える価値はありそう。
また、ダイナミックレンジについて、α7 IVは15+ストップと謳っており、高画素化したにも関わらずα7 IIIの15ストップと遜色ない以上のレベルを実現している事を窺わせます(逆に言えば大きく進化してるわけではなさそう)。一方筆者のα7 IIについては公式情報は不明ですが、DxOMarkのテストでは13.6とあったので、いずれにしても大きな改善が見込めそうです。
α7 IVでは有効画素数が3,300万画素に
ついにベースモデルのα7シリーズも、今回から3000万画素台に突入しました。これ、α兄弟の中でも高画素モデルで売り出した初代α7Rの有効画素数3,640万画素に匹敵する画素数です。この高解像性能を使いこなせるか否かは、あなた次第・・・
α7 IVはBIONZ XRエンジン搭載
これはα7S IIIで初めて搭載された新鋭画像処理エンジンですね。α7 IVでは画素数が上がった上に動画撮影性能も大幅に向上させてきているので、当然の事でしょう。逆に言えば動画をさほど重視しないならばさほど必要ないとも言えそうです。
ここまでをまとめて見ると、画質に関してはα7 IVは高画素化のカバーと動画性能向上のために処理能力の底上げを図ってきた印象があります。逆に言うと2400万画素で十分かつ静止画メインならあまり関係ないのかも。
α7 IVではアンチダスト性能が向上
α7 IVでは電源オフ時にシャッターが閉幕する機能が搭載されます。これはレンズ交換の時に助かりますね。
α7 IVではロスレス圧縮RAWとHEIF形式に対応
えっと、ロスレス圧縮RAWの方は、まあ個人的にはどっちでもいいかな・・・なぜなら非可逆RAWとロスレスRAWの違いを見分ける目は持ち合わせておりませんw たぶん仕事で使う人には有り難いんだと思います。
一方のHEIFは、従来のJPEGと同じ画質の画像を約半分のファイルサイズに圧縮出来る新しいファイル形式。最近のiPhoneでも採用された画像フォーマットですね。こちらはSDカードや母艦PC/Macのストレージ容量も節約出来るので有り難みが深い予感があります。
オートフォーカスまわり
α7 IV | α7 III | α7 II | |
検出方式 | ファストハイブリッド
(α1継承) |
ファストハイブリッド
(α9継承) |
ファストハイブリッド |
測距点数
(位相差) |
759 |
693 | 117 |
測距点数
(コントラスト) |
425 | 425 | 25 |
検出輝度 | EV-4-20 | EV-3-20 | EV-1-20 |
フォーカス
モード |
AF-A
AF-S AF-C DMF MF |
AF-A
AF-S AF-C DMF MF |
AF-S
AF-C DMF MF |
フォーカス
エリア |
ワイド
ゾーン 中央 フレキシブルスポット(S/M/L) 拡張フレキシブルスポット ロックオン |
ワイド
ゾーン 中央 フレキシブルスポット(S/M/L) 拡張フレキシブルスポット ロックオン |
ワイド
ゾーン 中央 フレキシブルスポット(S/M/L) ロックオン |
顔・瞳検出 | 顔
人・動物・鳥瞳 リアルタイム瞳 |
顔
人・動物瞳 リアルタイム瞳 |
顔
人瞳 |
AF性能はII→III→IVそれぞれで飛躍的に進化
検出方式はどれも「ファストハイブリッドAF」となっていますが、中身はそれぞれ別物です。ざっくり言うと、α7 IIIはα9、α7 IVはα1という上位機種のアルゴリズムを継承しています。α7 IIIでは、静体・動体追従AF速度がα7 II比でいずれも2倍に向上し、暗所AF速度も2倍に改善されています。測距点もII→IIIで桁違いに増え、フレーミングの自由度と検出性能が向上。
それらがさらにα7 IVではさらに高められているようですが、筆者レベルでそこまで使いこなす場面はあるのだろうか・・・よほど動体撮影を重視しない限りはα7 IVのAF性能は使い切れないような気がします。
瞳検出では、α7 IVでは人や動物に加えて鳥の瞳にも対応しているとのことなので、鳥撮影家には熱視線を浴びそうですね。
で、このAF性能も実はα7 IIの大きな弱点で、やはりOM-D E-M1 Mark IIと比較すると圧倒的に使いづらく(遅く、検出しない)、旅行などのシャッターチャンスが大事な場面ではα7 IIは持ち出すのを躊躇します。
AF性能の向上だけの目的で買い替えたいと思っている程なので、実機でじっくり比較してみたいと思いますが、いずれにしてもα7 IIからであれば、IIIとIVいずれに買い替えても大きな恩恵がありそうです。
露出制御(AE)まわり
α7 IV | α7 III | α7 II | |
測光方式 | 1200分割 | 1200分割 | 1200分割 |
測光範囲 | EV-3- EV20 | EV-3- EV20 | EV-1- EV20 |
測光モード | マルチ
中央重点 スポット(標準/大) 画面全体平均 ハイライト重点 |
マルチ
中央重点 スポット(標準/大) 画面全体平均 ハイライト重点 |
マルチ
中央重点 スポット |
撮影モード | AUTO
P S A M S&Qモーション |
AUTO
P A S M S&Qモーション シーン |
AUTO
P A S M スイングパノラマ シーン |
ISO感度 | 100-51200
拡張:50-204800 |
100-51200
拡張:50-204800 |
100-25600
拡張:50- |
フリッカーレス | ● | ● | - |
AE関連については、α7 IIIからIVでは目立つ進化は見られません。ISO感度もIIIと変わらず、どちらかと言えば3300万画素に増えても同等以上の高感度画質を実現しているかどうか、といったところでしょうか。
撮影モードではシーンセレクションがなくなりましたね。
一方α7 IIと、III/IVの違いは大きい・・・測光範囲からISO感度、フリッカーレスなど、大きな溝があります。α7 IIユーザーはIIIとIVどちらに買い替えても幸せになれそうです。
シャッター・ドライブ・手ブレ補正まわり
α7 IV | α7 III | α7 II | |
シャッター速度
(機械) |
1/8000-30秒、B | 1/8000-30秒、B | 1/8000-30秒、B |
サイレント撮影 | ● | ● | - |
電子先幕 | ●(入/切) | ●(入/切) | ●(入/切) |
フラッシュ同調 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/250秒 |
連写速度
(全てAF/AE追従) |
Hi+:~10コマ/秒
Hi:~8コマ/秒 Mid:~6コマ/秒 Lo:~3コマ/秒 |
Hi+:~10コマ/秒
Hi:~8コマ/秒 Mid:~6コマ/秒 Lo:~3コマ/秒 |
Hi:~5コマ/秒
Lo:~2.5コマ/秒 |
手ブレ補正 | 5軸
5.5段 |
5軸
5段 |
5軸
4.5段 |
α7 IIにはサイレント撮影機能が無かった
シャッター・ドライブ周りで何気に一番欲しいのはサイレント撮影機能、つまり電子シャッターかも知れません。これ、IIには無かったんです。やはりレストランなどの屋内では欲しいところです。
α7 IIの手ブレ補正は無いに等しかった
手ブレ補正の鬼であるOM-D E-M1 Mark IIとの比較なのですが、α7 IIの手ブレ補正、本当に付いてるのか、っていう感覚だったので、α7 IVで5.5段まで高められたとう手ブレ補正性能をぜひ試してみたいところです。
連写性能はIIIとIVでは変わらず
α7 IIからであればIIIでもIVでも連写性能が上がるとともに、設定に入らなくても細かく速度を選択できるのが良いですね。
ファインダー・EVFまわり
α7 IV | α7 III | α7 II | |
形式 | 0.5型QVGA OLED | 0.5型XGA OLED | 0.5型XGA OLED |
ドット数 | 369万 | 236万 | 236万 |
視野率 | 100% | 100% | 100% |
倍率 | 0.78 | 0.78 | 0.71 |
フレームレート | 60/120fps | 60fps | 60fps |
背面モニタ形式 | 3.0型TFT | 3.0型TFT | 3.0型TFT |
モニタドット数 | 104万 | 92万 | 123万 |
可動方式 | バリアングル | 上下チルト | 上下チルト |
タッチパネル | ● | ● | - |
アシスト表示 | MFアシスト(5.5x, 11x)
ピーキング ゼブラ マーカー フォーカスマップ |
MFアシスト(5.9x, 11.7x)
ピーキング ゼブラ マーカー |
MFアシスト(5.9x, 11.7x)
ピーキング ゼブラ マーカー |
α7 IVはEVFドット数とフレームレートが向上
α7 IIIのEVFドット数は236万と、IIと同等でしたが、α7 IVでは369万ドットになりました。これはα9やα7R IIIなどと同等ですね。α7 IIIの数少ない弱点と言われてきたので、ようやくと言ったところでしょうか。
一方α7 IIとIIIを比べると、ドット数は変わりませんが倍率が0.71から0.78へ上がっています。
また、α7 IVではフレームレートを従来の60fpsに加えて120fpsも選べるようになりました。かなり滑らかな表示になることが期待されますが、ここはバッテリーの持ちとのトレードオフなので、どの程度使うケースがあるかは微妙です。α7シリーズはもともとそれほどバッテリーの持ちは良くありませんからね。
α7 IVの背面モニターはバリアングル+タッチパネル採用
背面液晶の方はやはりバリアングルの採用が大きなトピックでしょう。α7C、α7Sなど、動画重視モデルでのバリアングル採用が続いているので、それと同じ思想が見て取れます。個人的には静止画専門ですが、縦構図が結構好きなので本当はバリアングルの方が好ましいです。
その他、タッチパネルとα7S III譲りの改善されたメニューも採用されているとのこと。
ドット数がα7 IIが一番多いというのは謎ですね・・・
α7 IVはフォーカスマップ機能搭載
α7 IVでは被写界深度を可視化出来る「フォーカスマップ」という機能を搭載してきました。これは動画撮影時に限定した機能のようですね。動画をあまり撮らない筆者には無くてもどちらでもよいかも?
バッテリー、記録媒体、インタフェース等
α7 IV | α7 III | α7 II | |
撮影可能枚数 | EVF:520 背面モニタ:580 |
EVF:610 背面モニタ:710 |
EVF:270 背面モニタ:350 |
バッテリー | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FW50 |
USB充電 | ●(USB-PD対応) | ● | ● |
USB給電 | ●(USB-PD対応) | ● | - |
記録メディア | SD/SDHC/SDXC
メモリースティック CF Express |
SD/SDHC/SDXC
メモリースティック |
SD/SDHC/SDXC
メモリースティック |
メディアスロット | 2 | 2 | 1 |
USB規格 | USB 3.2 Gen2 | USB 3.1 Gen 1 | USB 3.0
Micro B |
USBインタフェース | Type-C/Micro B | Type-C/Micro B | Micro B |
HDMI | A | D | D |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n/ac | IEEE 802.11b/g/n | IEEE 802.11b/g/n |
撮影可能枚数はα7 IVで若干減少
α7 IVのバッテリーはα7 IIIと同じNP-FZ100をキャリーオーバー。よって、画像エンジン等の性能アップにより、最大撮影可能枚数はIIIよりも減りました。それでもIIと比べれば十分に多いので、α7 IIからであればどちらに買い替えても幸せになれそう。
α7 IVはUSB PD対応
一方、α7 IVは新たにUSB PD規格に対応し、同規格対応のモバイルバッテリーなどからより急速に充電・給電する事が可能になりました。
α7 IVはCF Express対応
α7 IVは新たにCF Expressに対応。より高速・大容量の記録メディアを選ぶことが出来ます。IVは高画素化したのでこれは嬉しいですね。また、カードスロットは引き続き2つ有るので、従来どおりデュアルSDスロットとしても使用可能。α7 IIはシングルスロットなので、どちらを選んでも進化出来ます。
α7 IVのUSBは10GbpsのUSB 3.2 Gen2に
IVのUSBは超高速な10GbpsのUSB 3.2 Gen2に対応してきました。
α7 IVは5GHzの無線LANに対応
α7 II/IIIは2.4GHz帯の無線LANでしたが、α7 IVではより高速な5GHzのIEEE 802.11acに対応してきました。高画素化によるファイルサイズ拡大をカバーしてスマートフォンへの転送などが快適に行えそうです。
α7 IV, α7 III, α7 IIの価格比較(12月2日更新)
α7 IV(予想) | α7 III | α7 II |
33万円前後 |
初値:223,295円
最新の最安値:約19万2千円 |
初値:184,559円
最新の最安値:約11万9千円 |
α7 IVはまだ海外でしか発表されていないので海外価格からの予想ですが、概ね30万円くらいになると予想されています。つまり、α7 IIIの発売時よりも10万円近く高いスタートになる可能性があります。海外でのキャッチフレーズは「Beyond ‘Basic’」らしいですが、価格もベーシックを大きく超えてきそうですね・・・
※2021年12月2日更新
同日公式発表情報によると、推定市場価格はボディ単体で33万円前後、ズームレンズキットで35万円前後とのことで、やはり30万円を上回ってきました。まさに「Beyond Basic」・・・
α7 IVの発売でα7 IIIは値下がりするのか?
で、α7 IIユーザーとして気になるのは、2018年の発売以来大きな価格下落の無かったα7 IIIが、α7 IVの発売によりついに値下がりしてくるのか、というところです。というのも、α7 IIの方はα7 III発売以降10万円近くまで値下がりしましたからね(だから筆者は底値になったα7 IIを買った)。
しかし、α7 IIIについては値下がりはあまり期待できないかも知れませんね。α7 IVがここまでbeyondな価格で出してくると、IIIとIVが完全に棲み分け可能な製品になることが予想されるためです。
いずれにしてもまだ日本では発売されていないので、もう少し様子を見てみたいと思います。
まとめ:静止画重視ならα7 IIIで良いかも?
広範に渡ってα7 II/IIIからα7 IVの進化ポイントを見てきました。総じて見ると、α7 IVの進化の狙いは以下のようにまとめられるのではないかと思います。
- 以下のポテンシャル向上のための処理能力・インターフェイス改善
- 3300万画素への高画素化
- 動画撮影クオリティ向上
- 動体撮影・動画撮影に強いAF性能向上
- 動画重視のバリアングル液晶・操作系の採用
これを踏まえると、逆に(筆者を含め)以下のようなユーザーは価格帯の上がったα7 IVに行かなくても、α7 IIIで十分幸せになれると思われます。
- 2400万画素で十分(むしろこれ以上増えても困る)
- 静止画メイン。動画はそこそこ撮れればいい
- バッテリーの持ちは大事
- バリアングル必須ではない(縦ローアングルはそこまで重視しない)
特に静止画に関して言えば、ダイナミックレンジのところなどでも触れた通り、α7 IVは、高画素化とトレードオフになりがちなダイナミックレンジなどを画像処理能力でカバーしてα7 IIIと同等以上のレベルに持ってきた、という見方も出来るのでは、という印象があります。もちろん実機での画質検証をしてみないと何とも言えませんけどね。
いずれにしても、日本での発表と実機でのレビューを楽しみに待ちたいと思います!
発売日・先行展示(12月2日追記)
発売に先立って全国のソニーショールーム/ソニーストアで先行展示されるようです。
発売 | 12月17日(金) |
先行展示 | 12月7日(火)~12月19日(金)
ソニーショールーム/ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神 |
ただし、予約制になっているところも有るようなので公式HPでチェックしてみてください。早く実機を見てみたいものです。
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