【試乗】スバル新型BRZ | NA離れしたFA24ユニット搭載の貴重なピュアスポーツで非日常を

こんにちは。BRZとは対局のようなパサートオールトラック乗りの10maxです。

ある日スバリストの長男(13)からLINEが来ました。

長男「お父さん、今BRZ試乗するとミニカーとマスクがもらえるらしいよ」

筆者「(0.1秒迷った末に)よし、行こう」

0.1秒迷ったのは何故かと言うと、実は普段は他メーカーの試乗にはあまり行かないのです。が、愛する息子の希望とあっては仕方が有りません。いや~、ほんと仕方ないなあ(ヨダレを拭きつつ)

ということで、スバルBRZの試乗インプレッションをお届けしたいと思います!(そして記念すべき本ブログ初のスバル車登場!Welcome!)

RX-8以来9年ぶりのNAスポーツ

今回何と言っても楽しみだったのは、かなり久方ぶりのスポーツカー、それも自然吸気エンジンであるという点。筆者、2012年まで同じくNAスポーツカーであるマツダRX-8(5MT)を所有しておりまして、それ以降はずっとターボ車に乗っています。もっと言えば、記憶の限りでは試乗を含めてもNAなんて乗ってないと思います。

なので久々にあの爽快な回転フィールを味わえると思うとワクワクが止まりませんでした。でも、実はBRZのエンジン、同じNAでもRX-8とは大きくフィーリングが異なっていたのが印象的でした。もちろんロータリーとレシプロの違いもあるとは思うのですが、それとはまた違う、設計思想の違いのようなものを感じたのです。詳しくは後ほど。

BRZ 試乗 RX-8 NAスポーツOLYMPUS E-620, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (14mm, f/2.8, 1.3 sec, ISO100)

BRZのピュアスポーツなエクステリアに心奮わされる

まずはご対面です。レヴォーグとインプレッサに挟まれたBRZさん。ひ、低い!!

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5.6, 1/1000 sec, ISO200)

いいですね~。このサイズ感のライトウエイトスポーツと呼ばれるジャンル、無くなってほしくないものです。日本が世界に誇るカテゴリーですよね。

ちなみにこのカラーは「イグニッションレッド」と呼ばれる有償色。いかにもスポーツカーという感じでかっこいいですね。この色、かなりソリッドなので、青空の順光でもカッコいいのですが少しのっぺり見えてしまうかも知れません。むしろ少し薄暗くなった薄暮の時間帯などに非常に映えるんじゃないかと思います。

サイズはコンパクトですが、フェンダー周りの盛り上がりが非常に筋肉質で迫力を感じさせます。また、低いドライビングポジションにも関わらずこの部分が常に見えるので、車幅感覚も掴みやすかったですね。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (19mm, f/4, 1/3200 sec, ISO200)

ヘッドライト下のデイタイムランニングライトがコの字型になって、スバル御用達のCシェイプのポジショニングランプと対をなすようで引き締まった風合いに感じます。GR86のDRLはコの字じゃなくてL字型なんですよね。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (44mm, f/4, 1/800 sec, ISO200)

この、なだらかに下りていくルーフラインと張り出したリアフェンダー、これぞBRZが紛れもないスポーツカーである証のように思います。もうね、和製ポルシェかと。この純スポーツカー的なラインを眺めてるだけでご飯3杯と焼酎5杯くらいいけそうです。でもそんなに飲み食いしたら自分がライトウェイトじゃなくなるので我慢します。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (52mm, f/4, 1/800 sec, ISO200)

リアフェンダーの盛り上がりを斜め後方から。セクシーだな~。そしてこのイグニッションレッドもいい。上でも触れましたが、やっぱり順光ギラギラよりも斜光や逆光の方がカッコよくみえるかも?

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (40mm, f/4, 1/1600 sec, ISO200)

2代目からフロントフェンダーの後ろにエアダクトが付きました(ダミーじゃない)。これだけでも随分スポーティになりましたよね。運転席から窓を開けてたまにこの部分を見てはニヤニヤ出来るという機能も兼ね備えています(*´∀`*)

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (42mm, f/4, 1/400 sec, ISO200)

ひっくいルーフ。洗車もらくらく♪若干ダブルバブルルーフ的に左右が盛り上がってるのは初代と同じです。

ところで「ダブルバブルルーフ」って10回言えます?

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/4, 1/2500 sec, ISO200)

「超低重心」が非日常への入り口になる

今回の新型BRZは「超低重心」を売り文句の一つにしています。

「ホンマかいな」

と思いながらドアを開けて乗り込もうとした瞬間にこう言いましたよね。

「スミマセン。ホンマでした」

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッド 低重心 内装 インテリアOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (22mm, f/4, 1/1000 sec, ISO200)

もうね、低すぎて腰を痛めるんじゃないかと思いましたよ(笑)

一応RX-8を所有していたのでその時の低い乗り込み感覚は今でも何となく覚えているんですが、ここまででは無かったような気がします・・・まあこちらも歳を取りましたからね(汗)。聞けば先代BRZよりも着座位置を更に5mm下げているとか。初代だってスポーツカーなのに更に下げるって、やはり「超低重心」と言うだけあって拘りを感じますね。

そんな訳で腰をいたわりながら運転席に乗り込みます。この低い乗車感覚だけで非日常感を満喫できますよね。「今から俺はコックピットに乗り込むんだ!そしてこの車を操るんだ!」というモードに入るための一つの儀式の様で、ドライブ好きには堪りません。ただし、奥様・彼女のご意見を聞くことも忘れないようにしましょう(笑)

「非日常感」という話でいうと、フォルクスワーゲンにもゴルフGTIやゴルフRなどスポーツマインドに溢れたモデルがありますが、当然ながらあちらは「羊の皮を被った狼」タイプなので、ドライバーズシートに収まっただけではそこまでの「非日常感」はありません。それはそれで「そのギャップが魅力だ」という話も有ったり、BRZのような純スポーツカーパッケージは実用面での犠牲も有るわけで、どちらを取るか悩ましいところ。ライフステージによって何を優先するかのも変わってくるでしょう。

ライフステージで車を選ぶという選択 -「今しか乗れない車」を大事にする
こんばんは。車を買っても常に車選びをしている10maxです。 まあ車好きな人なんてみんなそんな感じですよね。ただ、筆者が少し変わってるとすれば、今までの愛車はそれぞれ足掛け8〜9年ずつ乗ってきてるので、車選び状態がそれぞれ6〜7年ずつ...

いずれにしても、この特別な世界観がわずか300万円で味わえるというのは素晴らしい事ですね。輸入車でこの世界を求めようとするとちょっとやそっとでは手の届かない車になってしまう訳ですから。

最低地上高は意外と低くない

ところで意外なのですが、実は最低地上高は130mmと意外と普通なのです。130mmというと、前愛車のプジョー308(T7)や、現愛車パサートオールトラックのベースであるパサート/同ヴァリアントと同じです。もっと言えばT9型308のGTグレードは110mmと更に低くなっています。

どうも国産車の場合雪国などの事を考えて最低地上高の自主規制の様なものがあるようですね。悪路での走破性は、どの部分を測っているのかや底面の形状にも左右されるので一概には言えませんが、スキー場くらいなら意外と普通に行けるんじゃない?などと思ったりしてます。まあちょっと次期愛車の候補に入ってくるとこういう事も調べたk

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 内装 インテリア コックピットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/4, 1/500 sec, ISO200)

操作性重視&コテコテし過ぎないインテリアが好感度大

さて、BRZのインテリアで好きな部分の一つが、このエアコンのダイヤルとシルバーのトグルスイッチ。温度設定などの赤い表示がダイヤル操作に合わせて変わる様はとても機能的ですし、何より赤い表示の見た目がスポーティですよね。

そして物理トグルスイッチは、どんどん液晶パネル化していく昨今の流れの中で、操作性を第一に考えた拘りが感じられてとても好印象です。印象だけでなく、実際にとても操作しやすい。MTを選ぶオーナーが多いでしょうから操作性は大事な部分ですね。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 内装 インテリア コックピットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (32mm, f/3.8, 1/125 sec, ISO200)

新型BRZではメーター部分はフル液晶になりました。アナログメーターが好きなのですが、これは時代の流れだから仕方ないか・・・。回転計が地味過ぎる、というレビューもちらほら見られますが、個人的にはあまりコテコテなデザインよりもこのくらいのシンプルさが好みですね。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 内装 インテリア コックピットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (25mm, f/3.5, 1/80 sec, ISO200)

上でも触れましたが、低い着座位置でも(少し伸び上がれば)フロントフェンダーの膨らみがちゃんと見えます。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 内装 インテリア コックピットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/3.5, 1/200 sec, ISO200)

ダッシュボードも水平基調で視界はとても良いですね。インフォテイメントの画面が上に飛び出ていないのも、スポーツカーとしては正解なんじゃないかと思います。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 内装 インテリア コックピットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (16mm, f/3.5, 1/1000 sec, ISO200)

赤ステッチが、コテコテし過ぎない適度な分量で、年齢を問わず愛せる雰囲気になっています。個人的にはエクステリアよりも長い時間向き合うことになるインテリアを重視するタイプなのですが、このインテリアはシンプルで好きな感じですね。子供が成長した後に夫婦2人で乗っても全然違和感がなさそうです。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/3.5, 1/400 sec, ISO200)

新型BRZの試乗インプレッション

いよいよ走らせてみます。なお、都内の一般道を30分ほど走っただけなので、特に印象的だった点に絞ったインプレになる旨をご了承下さい。

ブレーキとクラッチを踏み、プッシュボタンを押します・・・のはずが、クラッチの方に意識が行き過ぎてフットブレーキを踏むのを忘れ、営業さんに「あ、ブレーキもお願いします」とツッコまれます。まあ、これはお約束ですから、期待に応えないわけには行かないってことで当然わざとですけどね(違)

シフトストロークはショートだがやや渋め?

さて、シフトを1速に入れます。ストロークは十分短いですね。最短の運動量で入ります。引っかかりもありません。

ただ、少し「ムニュッ」という、間にラバーが挟まったような抵抗がありますね。「スコッ」という爽やかな感じでは有りません。ここはRX-8の方が気持ちの良いシフトフィールだったように思います。あれは本当に気持ちよかった・・・とは言え慣れれば気にならなくなるでしょう。

低回転トルクがぶっとい・・・のに高回転も太いFA24ユニット

さて、今回のドライブインプレッションで最も衝撃を受けたのがこの新開発2.4L BOXER、FA24というパワーユニットの特性です。

発進時、クラッチミートを試みます。身体の隅の方で覚えているRX-8の様な感覚で、少し回転数を上げながらジワッとクラッチペダルから足を離していくのですが、ものすごい勢いで飛び出してしまいます。これが2.4Lの威力か~!!

RX-8のNAロータリーは低速トルクが細く、その時の癖でついつい回転を上げてからクラッチミートしないとストールが不安になるのですが、その感覚を完全に捨て去らないとドッカンスタートになってしまいます。

ちなみに新旧BRZおよびRX-8の出力・トルク特性を比較するとよく分かります。

新型BRZ

(6MT)

初代BRZ

(6MT)

RX-8

(6MT)

RX-8

(5MT)

最高出力/rpm235ps/7000207ps/7000250ps/8500210ps/7200
最大トルク/rpm250Nm/3700212Nm/6400~6800216Nm/5500222Nm/5000

※RX-8は初代(~2006年)モデルの仕様

排気量が2.4Lにアップした新型BRZの出力特性の最大のトピックは、最大出力とトルク自体が上がったこともさる事ながら、間違いなく、最大トルク発生回転数が激しく低回転側まで広がった事ではないでしょうか。初代BRZでは6400回転以上だったのが、新型では3700回転と、極めて日常領域に近い回転数へトルクピークを持ってきています。

ちなみにこうして表にしてみて筆者自身も意外だったのは、初代BRZってRX-8よりもトルクピーク回転数が高かったんだ・・・ということ。ということは筆者よりもむしろ、初代BRZを知っている人の方がなおさら新型BRZの低速トルクの太さに衝撃を受けるかも知れませんね。

つまり先代BRZはRX-8などと同様、回してパワーを得るという昔ながらのライトウェイトスポーツの思想に近いのに対し、新型BRZでは日常域での扱いやすさも重視してきたのかも知れません。

と言うとまるで高回転よりも低中速トルクを重視したダウンサイジングターボのように思われるかも知れませんが、このFA24ユニットが驚異的なのはここから。さらに回していっても一向に力強さの手を緩めません。一般的なダウンサイジングターボであれば4~5000回転ほどで急激にトルクが下降しますが、このFA24は7000回転辺りまで最大に近いトルクを維持します。

なので、RX-8の様な感覚で低回転で踏み出すと想像以上のトルクに度肝を抜かされ、ダウンサイジングターボの308SWやディーゼルのパサートオールトラックの様な感覚で4000回転くらいで油断するとそこからも全くパワーが衰えず度肝を抜かされ、とにかく今までに味わったことのない超絶息の長いパワーバンドを体感させられます。

これ、とてつもなく凄いパワーユニットなんじゃないの?

BRZ 性能曲線

出典:SUBARU公式HP

なんて事を思いつつ都内をノロノロ走ってる自分が悲しい(笑)でも街中でその恩恵に十分預かる事が出来ます。低速域でも本当に運転がしやすいんです。週末の都内の一般道というMT乗りにとって最も忌むべき状況においても、ストールを気にすること無くラフに運転することが出来ます。また、クラッチペダルの踏力もさほど必要ないのである程度長い時間走ってもさほど疲れないでしょう。

そう言えばRX-8のクラッチペダル、踏み込むといつも「キィ~~」って鳴ってたなあw

速すぎて3速までしか使えなかった

そんなNA離れしたトルクフルなエンジン、街中でも本当に速い!60km/h(プラスアルファ)程度しか出せない中で、やはり回したいという気持ちも手伝い、しかも7000回転まで回しても衰えない息の長いパワー特性に、あっという間によろしくない速度域に達してしまいます。そんな感じで結局4速以上には一度も入れなかった気がします(笑)

本当はぶっといトルクを試すなら4速とかでずっと走ってみるといった方が正しいテストドライブだったんでしょうけど、回したくて・・・回したくて・・・

気持ちの良いサウンドに興奮!

さて、では都内の混雑した道で生殺し状態の中、踏み込めるタイミングを虎視眈々と狙います。・・・で、ついに来ました!

「ウ~~~~・・・(踏み込む)ブオォォォォ・・・・・ン!!」

これはいい音!!

盛り上がります!!!

おっと、速度がやばいやばい・・・とすぐにアクセルから足を離さないといけないのが名残惜し過ぎる・・・(ノД`)

アクティブサウンドコントロールの出来が非常に良い

実はこのサウンドの良さに一役買っていると思われるのが、新型BRZに搭載される「アクティブサウンドコントロール」という機能で、電子的に生成された音をスピーカーから流しています。騒音規制に対応するための工夫ですね。

実は筆者、この手の疑似音はあまり好きではないのですが、このBRZのアクティブサウンドコントロールは全く違和感がなく、むしろ積極的に使いたいと思わせるほどのクオリティでした。もちろん短時間の街中での試乗なので限られた印象ですが、これまでに経験してきた同様の疑似音に比べると非常に好ましいのです。

実際のエンジン音や回転数とシンクロしている、というのもあるのですが、良いと思ったのは黒子に徹した音質。「V8のような」的なあからさまな演出ではなく、あくまでも素のエンジン音に少しだけ味付けをするレベルに留め、「4気筒自然吸気エンジンとして」気持ち良いサウンドに仕上げている様に感じられるのが非常にいい。これ、言われないと電子音を足してるって分からないのでは。

具体的には下のON/OFF比較動画を見ていただくと分かりやすいのですが、素の音に対して中~低音域に少しだけしっとりとした厚みを加えてあげることで、重厚感と吹け上がりの良さを両立させた様な音に仕上がっています。素の音も十分良いのですが、比べると少し軽い感じがあります。

低速での静粛性は高い方ではない

ということで回した時のサウンドは非常に魅力的なのですが、低速走行時の静粛性はそれなりですね。今回の試乗車は17インチを履いた「R」グレードでしたが、ロードノイズはまあまあ入ってきます。まあ、スポーツカーとしては問題ないレベルなんですかね。特に不快になるほどでは全く無いのですぐに慣れるでしょう。

電動油圧のようなしっとり・どっしりステアリングフィール

大トルクとサウンドに次いで感銘を受けたのはステアリングフィールでした。

握った瞬間に非常にどっしりした剛性感を感じます。そして秀逸なのは回していった時のしっとりしたフィール。「これ、もしかして油圧ステアリングなんじゃないの?」と思ったほどでした(電動です)。というのも、実は前愛車のプジョー308SW(2012年式)のステアリングが世にも珍しい電動油圧式パワステというやつで、実に秀逸なフィーリングだったのですが、あの感じを思い出したんですよね。

フォルクスワーゲンのパワステも非常に優秀なのですが、味という点ではあの電動油圧パワステには及ばないというのが個人的な感想です。

ところが、BRZのパワステ、ついに到来したのかも知れません。あの電動油圧のフィールを電動パワステが実現する日が・・・。う~ん、いい。

308SWの電動油圧パワステのインプレはこちら↓

お別れの日にT7型プジョー308SWをオーナーズレビュー的に振り返るの巻【ありがとう猫バス君!】
今日、8年間我が家の思い出を運んでくれた猫バス君ことT7型308SWとお別れをして来た。寂しいけれど、今日のうちに猫バス君がどのように素晴らしい相棒であったのかをオーナーズレビューとして振り返ってみたいと思う。 ワーゲン君、今日は君の...

ブレーキフィールはごく自然

その他印象が良かったのが、ブレーキフィールですね。イメージ通りのスピードコントロールが出来ました。

初期制動は柔らかくカックンとは無縁で、踏み込んでいけば十分な制動が得られる感じ。デリケートさやピーキーさは全く感じられず、万人に使いやすいブレーキなんじゃないですかね。

BRZのトランクは後席可倒スルーで広大なフラット空間に

荷室フェチとしてはトランクルームもチェックしないわけにはいきません。

トランク容量は先代と同じくVDA方式で237Lでそれなり。開口部もそれなりです。まあスポーツカーですから十分でしょう。ちなみにRX-8は290Lでした。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 トランク スルー フラットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5, 1/80 sec, ISO200)

しかし、標準容量ではRX-8に負けるBRZのトランクも、実は完全逆転を狙える強力な武器を持っています。それは、後席を全てをガバっと倒せる機構です。それにより下の写真のような広大なフラットエリアを作り出すことが出来るのです。ちなみにRX-8は中央の肘掛け部分のトランクスルーだけでした。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 トランク スルー フラットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5, 1/160 sec, ISO200)

下の写真は室内側から見た所。広い!

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 トランク スルー フラットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5, 1/60 sec, ISO250)

スバル公式HPによればここにタイヤなら4本、ゴルフバッグなら2個積載可能とのこと。長さは測っていませんがちょっとしたステーションワゴン(の後席を倒さない状態)にも匹敵するほどの奥行きが有りそうなので、二人分ならスキーはもちろんキャンプ道具なども結構積めそうです。これは魅力的!買える!

ちなみにトランクの床下にはパンク修理キットなどを収めるちょっとしたサブトランクがあります。小物類をここに入れれば荷室内をすっきりさせられますね。

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 サブトランクOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5, 1/60 sec, ISO800)

さいごに:新型BRZは「日本に日本車があって良かった」と思わせてくれた

ほんの短時間の試乗だったのでごく簡易的なインプレッションでしたが、それでも非常に濃い30分を過ごすことが出来ました。そして、日本車の良さを見直す良いきっかけとなりました。

以前新型シビック(FL1)の記事でも申し上げましたが、まずデザインが本当に良くなりました。特にインテリアの質感が上がりましたね。コテコテとした装飾を控えながら十分に魅力的な空間を作り出す手法が日本車でも小慣れつつ有る気がします。

「ジェネレーションZ」と共に美しい日本車の時代が来ているのかも知れない | 新型シビックハッチバックのデザインに心ざわめきつつ
こんにちは。プジョー、VWと欧州車を2台乗り継いでいる10maxです。 今日は次の車の話をします。といっても買い替えるのは子供達が高校卒業する頃なので6,7年後になりますが・・・ 車好きというのは、どんなに今の愛車が素晴らしくて...

そしてドライブフィールでは、ステアリングにしてもブレーキにしてもシャシー性能にしても欧州車の方が一枚上手なんじゃないかと勝手に思い込んでましたが、日本車もやるなあ!という印象を受けました。

さらに、プレミアムスポーツカーやスーパーカーのような非日常感あふれる低い着座位置での低重心フィールを、それらの何分の一もの低価格で提供してくれる訳です。

日本車の良さは、日本が誇るライトウエイトスポーツに乗ってこそ一番実感できるんじゃないかな、と思えた試乗となりました。

新型シビックも乗らないとな~。子供にシビック乗りたいって言わせないとな~。

最後に、一見さんにも関わらず写真撮影などお願いしても「ごゆっくりどうぞ!ブログで宣伝して下さい!」と快くご対応下さった東京スバルの営業さんに感謝です^^

ブログ仲間のBRZ記事もぜひ!

もういっちょ最後に。最近BRZオーナーになった羨ましいブログ仲間もおられるのでそちらも御覧下さい。

今しかない!スポーツカーBRZでの通勤が始まりました! | Attract Car
このたびカローラスポーツから新型BRZに乗り換えました! 今回はプリウス、カローラ乗りの私がスポーツカーのBRZへ乗り換えた経緯をお話ししていきますね。 →BRZの関連記事はこちら コンテンツ1 やっぱり乗らなきゃわから...

さらに、本記事よりももっと詳しいBRZインプレを書かれているブログ仲間もおられるので、そちらにも是非遊びに行ってみて下さい!

スバル新型BRZ・6MTに試乗してきた!めちゃくちゃ楽しいスポーツカー!
新型BRZ試乗インプレッション 2021.8.3更新 2021年フルモデルチェンジモデル   どうもUUです! スバル新型BRZに試乗させて頂きました! 試乗車はSという上級グレードの6MTモデル¥3,267,000です。 新型B
令和生まれの正統派ライトウェイトスポーツ【新型BRZ 試乗】STI装着モデルをチェック
走る楽しさを追求する国産ライトスポーツを体感!スバル新型BRZようやく試乗して参りました!純正・STIエアロも詳しくチェックしながらスバル新型BRZの魅力に迫ります!

スバル 新型 2021年 BRZ 試乗 イグニッションレッドOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (48mm, f/4, 1/2500 sec, ISO200)

コメント

タイトルとURLをコピーしました