カーライフコラム

ライフステージで車を選ぶという選択 -「今しか乗れない車」を大事にする

こんばんは。車を買っても常に車選びをしている10maxです。

まあ車好きな人なんてみんなそんな感じですよね。ただ、筆者が少し変わってるとすれば、今までの愛車はそれぞれ足掛け8〜9年ずつ乗ってきてるので、車選び状態がそれぞれ6〜7年ずつ続くという点でしょうかw

さて、今日はそんな車好きにとって永遠のテーマとも言える「車選び」に関するある一つの考え方についてご提案してみたいと思います。

それは「ライフステージで車を選ぶ」という考え方です。言い換えると「今しか乗れない車・今乗るからこそ意味がある車に乗る」という言い方もできます。

実は以前からちょいちょい持ち出してる話なんですが、今回はその部分にフォーカスして見たいと思います。捉え方によっては、多くの人が既に自然にやっている事と言えるのかも知れませんが、それをもう少し強く意識して考えてみる、とも言えるかも知れません。

プジョー 308SW フォルクスワーゲン パサート パンフレットOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (27mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO200)

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魔が差してRX-8に試乗したら「今しか乗れないし・・・」と思った

筆者の初めてのマイカー(四輪車)はマツダRX-8でした。それは結婚した直後、27歳の時です。

実は、元々はアクセラ(現マツダ3)を買おうと思ってたんですよね。ところがマツダのディーラーを訪れたら、ポンっとRX-8が置いてあったわけですよ。で、

「こちらも乗ってみます?」

みたいな話になり、試乗してみた訳ですよ。

まあテンション上がるの上がらないのって。

こういう車は乗ったが最後です。

ひとまず頭を冷やして細君と相談する

で、まあ、その場でハンコを捺すという話でもないので一旦退散し、マツダのホームページや動画なんかも見ながら細君と相談したわけですよ。

「どうする?あれ・・・」

「見ちゃうとダメだよね・・・」

「乗っちゃったらダメだよね・・・」

「カッコいいよね、やっぱり・・・」

「もし子ども生まれても、4ドア4シーターだし、数年はいけるよね・・・」

「しかも観音開きドア、前側から開くから何気にチャイルドシートとか乗せやすくない・・・?」

まあ、頭を冷やすどころかむしろ寄せに行くというありがちなパターンに陥った訳ですが、決め手はこれです。

「それにさ、こういう車って今しか乗れないじゃん」

そうなんです。我々夫婦は27歳で結婚し、30歳くらいで子供が出来たら良いね、という計画を何となく持っていました。そうすると、いくら4ドア4シーターとは言え子供が大きくなると流石に難しくなる訳で、今を逃すと少なくともしばらくはこの手の車に乗るチャンスを失ってしまうという状況でした。

といった具合で、初めてのマイカーとしてRX-8を迎えるという決断に至ったわけです。

まあこうした「スポーツカーは若い頃しか乗れない」系の話はよくあるっちゃあ、ありますよね。

RX-8SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (51mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO640)

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一転して大きい車に乗ってみたくなる

ではその後も家族が乗れるギリギリのラインで「スポーツカーに近い車」を選んできたかと言うとそうでもないのです。

当初想定していたとおり二人の子供たちに恵まれ、やがて長男が4歳、次男が2歳になる頃に流石に手狭になり、RX-8からプジョー308SWへと乗り換えました。Cセグメントの3列シートのステーションワゴンです。この車は、両親を乗せることも想定されたため、7人乗車が可能で運転が楽しい車、という中で選んだ車でした。

そしてその308SWでファミリーキャンプやスキーなどの家族でのアクティビティを楽しむ事を覚えつつ、筆者の次なる車選びは一転してこういう思考回路になっていきます。

「人生で大きい車に乗れるのは今しかないな」

と。

オートキャンプ牧場チロル, プジョー308SW, キャンプ

せっかくの愛車の機能性を最大限に満喫したい

上の発想はつまり、4人家族でキャンプ道具やスキー道具などの大量の荷物を載せて遠出をする今こそ、大きい車が必要だな、というごく普通の意味合いでもあるのですが、少し違う思いもありました。

例えばですが、一人暮らしだったり、大量の荷物を載せる機会が無い場合であっても、別に大きなミニバンやSUVに乗るのは自由です。年をとって夫婦二人暮らしになってからランクルのようなクロカン車に乗るのも別に問題はありません。誰も文句は言いません。

しかし、その車の機能性を最大限に引き出し、満喫できるかと言うと話は別です(バンライフ的なライフスタイルを選ぶとかなら別ですが)。

大は小を兼ねる、で、大きな車に乗ることは人生の中でいつでも可能ではあります。しかし、多人数の家族で多くの荷物を載せて遠出をするというのは、人生のステージの中でも子供が幼稚園〜高校生の間くらいまでのほんの10年ちょっとの間だけであり、それ以外のライフステージにおいては多くの時間はほぼ空気だけを乗せる事になり、せっかくの広大な荷室や後部座席の高機能なユーティリティを活かし切るのが難しい場合が多いのです。

なので筆者は、プジョー308SWで家族でのアクティビティに目覚めた事をきっかけに、次の車も、どうせならそうした使い方に思いっきり振り切った車にしよう、そして、そうした類の車の魅力を最大限に引き出し、愛することが出来るのは人生においてこれが最後のチャンスである、と考えました。

そうして昨年春に我が家にやって来たのがフォルクスワーゲンのパサートオールトラックという車です。「四駆のステーションワゴン」という今や絶滅危惧種に近いカテゴリーに属し、SUVを凌駕する荷室容量とミニバンには無い走行性能を併せ持つこの車は、プジョー308SWで覚えた家族でのアウトドアアクティビティの魅力を、さらに高い次元で楽しませてくれる最高の相棒と言えます。親バカ(?)ですみませんm(_ _)m

パサートオールトラック カタログ

パサートオールトラックカタログより

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回り回って、次は人生初の2シーターかも?

さて、とすると、次はどうなるか?SNSでは308SWからのパサートオールトラックという流れから「10maxといえばステーションワゴン好きだと思ってた」と言う印象があるようですが、実は当の本人は、次はステーションワゴンはあまり考えていません。

考えると少し寂しくなりますが、子供たちと一緒に遠出する相棒としてのマイカーは今のパサートオールトラックが最後になるでしょう。その後でやって来るのは細君と二人での生活です。しかも、RX-8を検討していた頃と異なり、よほどの事がない限り数年後に子供が生まれるという珍事は考えられないので、次の車では99%二人だけが乗ることを考えれば良いわけです。ちなみに1%というのは子供云々の珍事の事ではなく、友人などを乗せるといった方面の可能性の話ですw

従って、RX-8を買った若かりし頃ですら少なくとも「4ドア4シーター(チャイルドシートを考慮)」という制限があったわけですが、次の車ではそれすらも条件から外して良くなるので、思い切って2シーターオープンなんかも視野に入れられます。筆者は独身時代は四輪車ではなく二輪車に乗っていたので、まさに人生において「2シーターに乗る初めてのチャンス」になる訳ですね。

もちろんキャンプやスキーと言った趣味は継続するでしょうから他にも考えなければならない事はありますが、少なくとも人生において最も制約の少ない車選びになることは間違いないので、既にワクワクしています。悩ましいのは電動にするか内燃機関にするかだな〜。RX-8以来のMT車ってのも魅力的。密かにメガーヌRSトロフィーやGRヤリスなんて気になっていたり・・・でも一方でPHEVの独特のトルク感も捨てがたい・・・。

 

え・・・?去年パサートオールトラック買ったばかりじゃないかって?

最初に言いましたよね。車を買っても常に車選びをしているのが車好きであると(笑)

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さいごに:カーライフを妄想し「この車を選ぶ理由」に目を凝らす

車の選び方は人それぞれ。同じ様なタイプ、同じブランドの車を乗り継ぐタイプのオーナーもいるでしょうし、特に制約がない場合はビビッときた車を買えばいいだけの話かも知れません。

一方で筆者の場合は家族がいて制約があると同時に、車を選ぶ際には後悔をしないためにとことん突き詰めて考えるタイプです。

自分はこれからの数年間のライフステージにおいて、誰とどんなカーライフを送りたいのか。

そのために最もふさわしい車はどんなものか。

切り捨てても問題ない条件は何か。

使うことのない不要な機能・性能・特徴は何か。

その車に乗っている自分はどんな表情をしているか。同乗者はどうか。

そんな事を突き詰めていくと、自ずとその時々のライフスタイルや家族構成、利用目的によって求める車の輪郭が段々はっきりとしてきて、かつ他のライフステージとは被らないような特徴を持った車に焦点が当たってくるのではないかと思います。

人生の中で所有できる車の台数は限られています。何も制約がなければ好きな車を直感に任せて選べば良いのでしょうけど、考えようによっては、様々なタイプの車の魅力を、最も引き出せるライフステージにおいて選ぶというのは、制約があるからこその楽しみなのかも知れません。

どこかの誰かの車選びのヒントになれば幸いです。

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