【レビュー】 VWパサートオールトラック | 序章:レビュー基準=車選びで大事にした5つの観点

2020年5月25日

こんにちは、10maxです。

気づけばパサオ君ことPassat Alltrackの納車から1か月弱が過ぎ、慣らし運転もようやく終わったので、これからポツポツとオーナーズレビューを記して行きたいと思う次第ですが、その前に。

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack 納車OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (34mm, f/3.8, 1/2000 sec, ISO200)

 

アウトドア・週末旅行好きの筆者がPassat Alltrackレビューを始めるにあたり

さて、レビューというものは個人の価値観や評価基準、独断や偏見などが前提となるわけです。

車にしてもカメラにしても旅行記にしても、ある人の評価が高くても別の人の評価が同じとは限らないのは当然のこと。でも、いざ自分の感覚とは違うレビューを見た時、「きっとこの人の観点は自分とは違うんだろうな」と頭では分かっていてもやはりしっくりこない事もあるもの。

ということで、これから愛車のレビューを記していくに当たり、筆者がPassat Alltrackを選んだ基準=筆者が今回の車選びでどういう観点を大事にしてきたのかについてご紹介しておきたいと思います。

また筆者の基準はキャンプや雪山を始めとする休日の高速ロングツーリング用途を重視している事も申し添えておきます。

そうすることで、「なんでこんな評価になるんだ!このすっとこどっこい!」という炎上を防止できる疑問点に関してささやかながらスッキリして頂く材料になるだけでなく、これから車選びをされる方々にとって何らかの参考になればと思います^^

 

フォルクスワーゲン パサートオールトラック ユーティリティ 物入れ 内装 グローブボックスOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (16mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO320)

 

今回の車選びで大事にした5つの主な観点

①今しか乗れないものに乗る=ライフステージと車選び

細君と籍を入れた2005年の冬、アクセラを買うつもりで通っていたMAZDAのディーラーに何度か訪れた末、筆者と細君はRX-8の契約書にハンコを押していました。直接的な原因は、間違えて試乗して惚れてしまったというやつなのですが・・・

当時はまだ二人とも20代半ば過ぎ、子供を持つにはまだ早い、そんなタイミングだからこそ、そんな時にしか乗れない車に乗ろう、という会話をしたのを覚えています。

RX-8OLYMPUS E-620, (14mm, f/2.8, 1 sec, ISO100)

それから7年、二人の子供たちも幼年期に入り、実家の親なども意識して三列シートの猫バス君ことプジョー308SWに買い換えました。空が広い三列シート、家族や両親も含めて楽しめる猫バス君はまさに当時の筆者のライフステージで最も求められる車でした(逆に旬である時期も限られる)。

プジョー 308SW やまぼうしオートキャンプ場 富士山OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (50mm, f/3.9, 1/320 sec, ISO200)

そしてファミリーキャンプを始め、さらに猫バス君の5年目の車検を迎える頃、ジワジワと次の車を夢想し始めたのです。

週末の家族でのアクティビティ、それには乗車人数やラゲッジスペースのサイズなど幾つもの制約を考慮する必要が生まれます。逆に言えば、大容量のツーリングカーには、育ち盛りの子供達がいる「今しか乗れない(必然性が薄れる)」という事にもなります。

そうしたライフステージでの車選びでした。

 

②グランドワゴニアとステーションワゴンが出会う「旅車」という普遍的な地点

昔から、人と違うものに興味がありました。巷の流行も遠くから少し冷めた目で眺める、ある意味盛り上がりに欠けるタイプです(笑)

機能と関係のない派手さは好きではなく、本当に機能的なもの、一見地味だけど深く付き合ってみると良さが滲み出てくるもの、皆が皆見出していない、でも一部のコダワリのある人には認められている魅力、そんなものを常に探していました。

 

かつて心の底から惚れそうになった車があります。それは2017年に朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で出会った一台です。

ジープ・グランドワゴニア 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/6.3, 1/320 sec, ISO200)

「ジープ・グランドワゴニア」というアメリカの旧車です。ただ丘の上に停まっているだけなのに、なんて絵になるんだろう。

燃費はべらぼうに悪い。でもそのシンプルで広大なラゲッジに大量の荷物を飲み込んでドロドロという力強い重低音を奏でながら荒野をどこまでも走っていく・・・。

このご家族、本当にかっこよく見えましたね。

残念ながら筆者宅では諸々の条件からこの車を手にすることは難しいのですが、ここからさらにランドクルーザー60や80といった存在へも関心は移っていきます。

60
佐野オート商会HPより拝借

さらにキャンプを趣味とする以前まで遡ると、ステーションワゴンという、やはり機能的で普遍的なスタイルに非常に好感をもっていました。ちょっと昔のVolvo V60なども昔から恰好いいなと思っていました。そこから導き出される要素は、「大量の荷物を積んでどこまでも疲れ知らずで運んでくれる質実剛健なグランドツアラー」つまりは「旅の車」といったところに落ち着いて来ます(この点ランクル60はちと厳しいのですが^^;)。

 

③グランドツアラーに求める動力性能

筆者の場合、ずばり以下の三点です。

  1. 直進安定性が高くダルダル遊んでないステアリング
  2. 安定の接地感
  3. ダイレクトな加速感とナイスなエンジン音

一つ補足すると、これらを満たすとなると、背の高いクロカン車よりもステーションワゴンが有利であり、さらにアウトドアユースを考えればステーションワゴン派生のクロスオーバーが理想と言えます。

 

④ドイツ車を知りたかった

プジョーというブランドは2010年頃の日本では今よりもさらにマニアックな存在でした。日本における登録台数は今でこそ年間1万台を超えていますが、筆者が308SWを購入した2012年度は約5千台と現在の半分ほどでした。

そんなマニアックな存在、でも乗ってみた人だけが分かる上質なインテリアと走りの良さ、実用性は、上で述べたような筆者のへそ曲がりな好みに直球で突き刺さりました。

一方フォルクスワーゲンは当時も今も年間登録台数5万台前後で国内2位ということで(ちなみに1位はメルセデス)、マニアックさという意味では味が薄れるのですが、筆者の中で別の虫がうずいていたのです。

 

「ドイツ車を知らずして輸入車を語るわけにはいかないよな・・・」(←お前誰?)

 

はい、まず輸入車を語る必要なんかありません(笑)

語る必要はないんですが、車選びをする上で常に気になる存在、ドイツ車。

高速ロングツーリングといえば、ドイツ車。

大好きな映画「Transporter」でジェイソン・ステイサムが快音を響かせて運転しているのも、ドイツ車(プジョー車が出て来るリュック・ベッソンの「TAXI」も大好きです)。

RX-8に搭載されていたロータリーエンジンの故郷も、やっぱりドイツ(これはあんまり関係ないw)。

ビールと言えばやっぱり避けて通れない、ドイツ(もはや何の話か分からない)。

 

Amazon.comより拝借。ちょっとドラポジ悪くない?

 

ということで、308SWに不満はないものの、

「一度はドイツ車にも乗ってみたい」

という思いはずっと頭の隅にあったんです。

 

また、今後の車選びにおいてドイツ車も知った上で検討したかったというのもあります。

 

⑤長く家族の一員として愛着が湧く車

最後のポイントです。

2〜3年で乗り換えることは考えていません。今までの愛車と同様、少なくとも7〜8年以上の長い付き合いになる家族です。

レビューや動画などを穴が空くほど眺め、自分が本当に必要とするものを突き詰めて考え、その車に乗って家族とキャンプや雪山に出かける光景を何度も何度も頭の中に描く。

 

そこに家族の笑顔はあるか。自らの愉悦はあるか。

 

そのために求めるもの・・・

  • 乗り心地と"Fun to Drive"が高次元で両立した車
  • 実用性を犠牲にする事なく「車を使った遊びをちゃんと分かっている」車
  • 基本的なメンテナンスを怠らなければ長く乗れる車
  • 飽きが来ない(だがよく見るとセンスの良さが散りばめられている)スルメのようなデザインを身に纏った車

最後の例えが「スルメ」になってしまいましたが、そんな車を求めていました。

Passat Alltrack
Volkswagen公式HPより拝借

 

Passat Alltrackという車

正直なところ、検討当初は候補にすら入っていませんでした。もっと言えば、「フォルクスワーゲン」という、ともすれば街に溢れているブランドにあまり関心が有りませんでした。

なので「パサート」という車種自体に全くアンテナが立っておらず、ネットでちらっと見ただけの印象ではエクステリアもそこまで記憶に残らず、水平基調のインテリアも一見地味でさほど食指が動かなかったというのが、実車を見る前の率直な「脳内イメージ」でした。

ただ、筆者の脳裏に常にPost-Itの様に引っ掛かっていた「一度はドイツ車を」の付箋が、検討の最後の間際でVWディーラーへと足を向けさせた訳ですが、それが良い意味で運の尽きでした。

 

実車を見て、ハンドルを握って、全てが覆りました。

 

凡庸だと思い込んでいた内外装を間近で見た時の意外なまでの存在感と、機能性・実用性を突き詰めた飽きの来ないプレーンなデザインの中で細部にさり気なく宿る思想とセンス。

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrackOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (25mm, f/3.5, 1/320 sec, ISO200)

広大なラゲッジにモノを飲み込んでどこまでも走る高速ロングツーリングを本分としつつも、本気になれば顔を出す情熱的なスポーツマインド。

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrackOLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (60mm, f/4, 1/250 sec, ISO200)

 

さらに(日本では)フォルクスワーゲンの中では比較的マイナーな存在であることも筆者としては実に好ましい要素でした。

ではDセグメントのサイズが必要か?そう、今や二人の子供たちは小学生も後半、このサイズの居室とラゲッジが必要になるのは、おそらく筆者のライフステージにおいてこれからの7〜8年間が人生最後、まさに「今しか乗れない車」なのです。

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack ラゲッジ 荷室OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/7.1, 1/60 sec, ISO640)

 

序章の最後に:少しずつ重なり、少しずつ異なる観点を楽しむ

日本ではおそらくフォルクスワーゲンの中でもパサートシリーズを選ぶ人はそう多くはないでしょう。ドイツ車らしいスポーツ走行を求める人はゴルフクラスやGTI、Rシリーズに行くでしょうし、広大な荷室が必要ならシャランやトゥーラン、SUV志向ならティグアンがあります。

しかし、全てのフォルクスワーゲン車に共通する質実剛健な設計思想や運転の楽しさは少なくありません。共有して大いに盛り上がればよい。その中でどの車種を選んだのかについてはその人の観点を聞いてみればいい。優劣を決めるものではありません。

 

また、ラテン車好きの方からするとフォルクスワーゲンは面白みのないブランドに思えるかも知れません。「フランス車と言えばオシャレで面白みがある。ドイツ車と言えば機能的だけど面白みには欠ける。」筆者も以前はそんな脳内イメージを持っていました。しかしこれらはプジョーからフォルクスワーゲンに乗り換えた筆者だから、いずれも的を射ていないと分かります。

プジョーというメーカーの意外にも実用性にこだわったまじめな性質は、プジョー車に乗っていればよく伝わってきます。自分にとってはそのこと自体が面白い発見でした。面白いと感じるのはフランスとの文化の違いだけではなく、自分の脳内イメージとのギャップ。

一方パサオ君にこの1か月の間毎日のように乗ってみて、意外なところで顔を見せる遊び心とセンスの良さに出会う度に心躍らせています。大体、ビールとソーセージを愛する国の人々がつまらないはずがありません。そして森とビールを愛するドイツとの文化の違いを大いに楽しめばいい。

 

選ぶ基準は人それぞれ、比べるのではなく、観点の違いを理解する。共通の部分があれば一緒に盛り上がり、違う観点があれば発見を面白がる、そんな風に本レビューも楽しんでいただければ幸いです。

 

また、プジョーからワーゲンへ、フランスからドイツへと国境を越えた車好きという視点から、ステレオタイプの脳内イメージを覆すようなレビューを発信できればと思っています。

 

次回以降、不定期でパサオ君のレビューをご紹介したいと思います。

お付き合いありがとうございました^^

 

プジョー308SWからVW パサートオールトラックへの買い換え経緯はこちら↓

買い替え候補の検討比較記事はこちら↓

VW パサートヴァリアント試乗記はこちら↓

納車の日↓





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