
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO6400)
よみうりランドにて(これだけ首都高じゃないです・・・^^;)

Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/20 sec, ISO800)
首都高台場線レインボーブリッジ上。コロナウイルス流行の中医療従事者への感謝を込めてブルーライトアップしているのだそうです。長男撮影
まあよくもこんな昭和な記事タイトルを思いつくものだなと我ながら悦に入ってます。
はい、コテコテの昭和生まれ昭和育ちなんで、仕方ないですねw
早く頭を平成に切り替えないとね!
え?れいわってなに?
慣らし運転の日々、それはまるでビールの前の百個のお通しのように
ま、細かいことは置いておいてですね(汗)
4月5日に我が家にやってきたパサオ君ことパサートオールトラックですが、しばらくの間、所謂「慣らし運転」という半ば中世のおまじないのような事をやっていました。
中世のおまじないというのは、つまるところ走行距離1,000kmまでは3,000rpmまでしか回さないっていうアレですね。
前の記事の通りメーカーからの推奨は特に無く、工作精度が進歩した今の時代本当に必要なのかってお題に関しては諸説ありますが、論理を超越した分かりやすいメリットが一つだけあって、
喉カラカラの時のビールと同じで、我慢に我慢を重ねた末に解放される方が快感もひとしおである
これですねw
まあそれはもう、お通し百個食べないとビールが出てこない居酒屋みたいなもんでしてね。
細々と近所を一日10kmくらい走りながら、「元々年間5,000kmくらいしか走らないのに1,000kmなんて全くいつのことになるやら・・・」なんてボヤいてたんでが、Twitterでお世話になってる優しい方々が、
「高速で距離稼ぐしか」
「何なら首都高でグルグル回って乗った隣のICで降りればどんだけグルグルしても(以下ry」
なんて素敵で豪快なアドバイスを授けて下さいまして^^
つまりは自宅軟禁が始まる前、仕事場として通っていたタリーズコーヒーに払っていた約400円の落とし先を首都高速道路株式会社に切り替えることで、一日40〜60kmくらい夜の首都高にて距離を稼ぐ日々が始まった訳です。
お通しで言えば一度に4〜6個のお通しを口に放り込む計算でその分ビールが早く・・・(←ビールとお通しの例えはもう要らん!・・・はいw)
いやもうそれはそれは禁欲との闘い、まさに修行の日々でした。
それはパサオ君にとっても同じで、前の記事の通りこのやたらと回りたがるTDIというエンジン、ディーゼルの癖に3,000rpm寸止めでは「まだ足りん、まだだ・・・もうちょっと踏んでくれ・・・」とやたらと回りたがる気配を見せてくるタチでして、運転しているこっちが気の毒になる程でした。
パサートオールトラックのTDI、ついに封印解かれる
しかしその禁欲の日々も終わりを告げ、ついにその時がやって来たのです。
カラカラに乾いた喉をひっさげて席に座り、生ビールを頼んでから来るまでの待ち遠しいこと待ち遠しいこと・・・
そしてお通しをつまみながら馬鹿話に興じ、忘れた頃にやってくる
「お待たせしましたー」
じゃ~ん!
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO500)
もうね、すぐにドライビングプロファイルのボタンに手を伸ばしましたよ。
隣に座った長男坊に
「よーし、じゃあブーンって行くぞぉ」
なんて言いながら、こいつをピッ
Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/98 sec, ISO100)
もうね、踏み込んだ瞬間こう言っちゃいましたね。
「う、うっふぉおおおお・・・・」
(これはエンジン音じゃないですよ、筆者の唸り声ですよ、念のためw)
やはりこの回りたがるTDIエンジンの真骨頂は回転計の「3」という数字を超えたところにありました。
パサートTDIの本気声、それはまるで澄んだソプラノのごとく
ちょっと褒めすぎですねw 音に関して丁度いい褒めボキャブラリーが思い付かないのでご容赦^^;
でも本当に気持ちのいいサウンドなんです。
まず、それまでジェントルだった音量が俄然盛り上がる一方で、相反するように音質の方は軽やかに澄んできます。
アイドリングから1,500rpm前後で遠くの方から聞こえてくる、ディーゼルらしい重厚感を残した「ブロロロ・・・」という重低音が、3,000rpmを超えると打って変わって「フォロロロロ・・・・!!!」と軽快に歌い上げるのです。若干レーシーですらあります。
それに加え、3,000rpm寸止めでは聞こえなかった「キューーーーン」という音が重なって聞こえて来ます。何の音かは分からないのですが、もしかすると加給に関係する音でしょうか。パサートTDIには「可動式ガイドベーン」と呼ばれる可変ジオメトリのような機構が備わっています。低回転時は開口面積を狭めて過給圧を高め、高回転時は逆に拡大して排気抵抗を減らすという頭のいい事をしているらしいのですが、この技術が関係しているのでしょうか。ただ、少し電気系統の音っぽい感じもします。いずれにしても、「こっから本気モードだぜ」的な雰囲気が非常に気分を盛り上げてくれます。
いずれも、本気モードが解禁されてグーーーッとゆっくりアクセルを踏み込んでいって初めて聴こえてきたパサオ君の咆哮でした。
首都高でちょっとだけ動画を撮ってみたので最後に掲載しています。「キューーーン」もしっかり収録されているのでもしご存じの方がいらっしゃったらご教示下さいませm(_ _)m
(以下追記)↑についてまたまたTwitterで優しい方々が教えて下さいました。タービンが回る音そのものだそうです。
前愛車のT7型308SWもターボ車でしたが、アクセルオフ時のブローオフバルブの「パシュッ」という音は結構目立ったもののこのような音はしなかったので恥ずかしながら初めて知りました。感謝感謝です^^
昭和っぽいタイトルでブログ更新です。
慣らし禁欲修行期間と解放後の雄叫びの記録😆
加速時の「キューーーン」っていう音が動画に入ってるので何の音かご存知の方がいたら・・・🙏#パサートオールトラック #ワーゲン乗りと繋がろう2020春 #車好きな人と繋がりたい https://t.co/5h1EZ9ULd9— 10max (@10max) April 26, 2020
TSIよりも高回転から始まるパサートTDIの最大トルク
もちろん、惜しげなく踏み込んだ時の加速も凄まじいものでした。でもそれは初速からドッカンと来るものではなく、グーーーーっと伸びてくる感覚。まるでガソリンターボの様な伸びやかな加速です。
このエンジン、これまたディーゼルの癖に実は1,000rpm台の低回転域の加速はそれほどでもありません。TSIと乗り比べてみると、TSIの方が軽快で出だしの勢いがあり、むしろTSIの方がトルク厚いんじゃない?って思うくらいなのです。

それもそのはず、パサートTSI1.4Lモデルの最大トルク250Nmが発揮されるのが1,500〜3,500rpmなのに対し、190ps版TDIの最大トルク400Nmは1,900〜3,300rpmと、TDIの方が最大トルクの開始が高回転寄りなのです。
流石に回していった時の伸びやかなスポーティさではTSIに軍配が上がりますが、TDIもトルクが落ち込んでも4,000rpmで320Nmを維持しながら190psの最大出力を発生するので頭打ち感は全く感じません。
ティグアンの150ps版のTDIに試乗した際も同じ様に上の方で伸ばすような特性を感じましたが、これはフォルクスワーゲンの思想なのかも知れません。
一方例えばプジョー5008などの2.0リットルBlueHDiは、SUVらしく勇ましい出だしのトルクで豪快なダッシュが楽しめる味付けになっています。
マツダはどちらかというとVW寄りの伸びる感じがしました。ディーゼルにしては圧縮率を低くしている関係もあるのでしょうか。乗り比べてみるとメーカーやモデルごとの思想が表れていて面白いですね。
もう一つの解禁、それはDSGのブリッピング
「このDSGの変速フィールを気に入られてご購入されるお客様も多いんです」とはフォルクスワーゲンの営業さんの言ですが、ようやくその真意を愛車で確かめられる時がやって来ました。
首都高の楽しみの一つ、それはジャンクション。小さなRのコーナーの手前でMモードでシフトダウンするのですが、修行中はブリッピングで3,000rpmを超えないように回転計をチェックしながら地味にシフトダウンせざるを得ませんでした^^; それがついに何の遠慮もなく「フォンッ!」が出来る時がやってきました。この「フォンッ!」と瞬時に回転計が跳ね上がる感触が本当に楽しい!「フォンッ」と回転が上がり、それをパーシャルスロットで維持しつつ出口でクオォォーーーっと加速!
首都高速株式会社さん、もっとたくさんJCT作って下さい。
ところで余談なのですが、実はマツダのSKYACTIV-DRIVEも非常にこれに違い挙動を実現していると思いました。回転計の針が一瞬で上がったり下がったりする感触は、トルコンAT離れしたものを感じましたね。今自分でCX-5 XDの試乗記を読み直したら、結構TDIと似た系統のインプレッションを書いていました(笑)

街中では持て余すかも知れないがそこはそれ
ということで金曜の夜ドラ修行ツアー、封印を解かれた後半は伸び伸びと首都高のワインディング(?)を駆け回ってきました。めちゃくちゃ楽しいです、パサオ君。やっぱり君、ただジェントルで実用的なだけのやつじゃなかったんだね。
ただ、都内の街中でニヤニヤするにはちょっとオーバースペックかも知れないな、とも感じています。
トルクに関しても、前愛車猫バス君ことプジョー308SWの250Nmでも不足は全く無く、逆に街中の低〜中速域でも持てるパワーを余すところ無く絞り出して楽しむことが出来ました。例えばその辺のちょっとした交差点を曲がって加速する際にでも軽い気持ちよさがありました。
一方でパサオくんの400Nmは街中の速度域では豪快すぎて使い切るには場所を選ぶでしょう。少なくともその辺のちょっとした交差点を曲がって加速する際に気軽に踏み込むとあっという間に法定速度を超えてしまう上に軽く恐怖すら感じます(笑)
まあこれはパサートオールトラックに限った話ではなく、2.0Lクラスのクリーンディーゼル全般に言える話ですね。
しかしそこはそれ、街中ではやんちゃをせずゆったりジェントルに走り、広い幹線道路に出たらちょっくら快音を轟かせてみる、そんなメリハリも楽しめるようになってきた今日このごろです^^
まとめ
ということで走行距離1,000kmの修行期間を早く終わらせるために毎晩のように子供たちを連れて夜ドラに繰り出していたわけですが、それもいい思い出、1,000km夜ドラの写真を上に並べておきました。
しかしパサオ君の本気モードの魅力を知ってしまった今、新たな夜ドラの日々が始まる予感が・・・(笑)
以下、首都高でちょっとだけ本気モードの片鱗を撮ってみた動画です。スマホでブレブレなのでちょっとだけですが、謎の「キューン」音もちゃんと入ってます(笑)
何の音かご存知だったら教えて下さいまし(^人^)
コメント
解禁おめでとうとございます!
夜な夜なドライブを続けられているなーと思っておりましたら、即1000km到達とは!あとは快速ロングドライブを待つのみですね(^ ^)
それにしても、記事はじめの怒涛の写真数、素晴らしいです。ご子息の腕前もかなりのようで、いつか我がマイカーの助手席でカメラを構えていただきたいw
いや、我が子にもカメラの教育をするべきかもしれません。英才教育に限りますね!
まこまちさん、コメントありがとうございます。
ついに解禁しちゃいました^^
こんなに早いペースで距離を伸ばしたのは初めてです。
早く伊豆や箱根のワインディングに行きたい・・・
1000キロドライブは中々いい思い出になるなと思ったので、夜な夜な撮った写真、無造作に放出しちゃいました。
写真はだいぶ加工してまともに見れるようにしています^^;
まこさんの308SWの助手席には息子ではなく僕がE-M1 Mark IIを持って座らせていただきます(笑)
ついでに試乗もさせて下さいw