このエンジン、「豆腐屋の親父」につき – 慣らし運転中のTDIがやたら回りたがっている件

2020年5月10日

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO6400)
Volkswagen Passat Alltrack TDI 4MOTION

 

納車以来夜な夜なパサート君と夜遊びに出掛けている。

そして一応おまじないとして昔ながらの「慣らし運転」を行っている。

走行距離1,000キロまでは3,000回転以下に抑えるというやつだ。

メーカーからの推奨は無いので完全に気休めだろうが、気を休めるためにドライブに出掛けている面もあるのだから、気休めを疎かにしてはならない。

それに、封印を解く瞬間のワクワクが楽しみでもある。

いずれにしても自己満足の世界だ。自己満足こそ至上の喜びである。

 

しかしこのTDIというエンジン、ディーゼルのくせに「回りたくて仕方ない」という雰囲気をひしひしと伝えてくる。

 

おしとやかに走っている分には実に地味だ。

DSGも躾の良さを見せつけるかの如く1,500回転ほどでスンスンギアを上げていく。

エンジン音よりもロードノイズのほうが余程大きいくらいだ。

お前ディーゼルなんだからもそっと賑やかでもいいんだぜ、と言ってやりたくなるほどだ。

また、ディーゼルのくせにさほど分厚いトルクも見せない。

 

それはさながら秋名山の麓の町で豆腐を売っている時の「親父」のようだ。

 

一方走行100kmを超えてきた辺りから見通しの良いところではきっちり3,000回転まで回すことも多いのだが(たまに間違えて超えちゃうけど)、2,000回転をやや超えた辺りから急激にサウンドとトルクが盛り上がってくるのだ。

それまで居るか居ないか分からない程存在感のなかったエンジン音が突然

「フォロロロロロ・・・」

と俄然レーシーになり、傲然と背中をシートバックに押し付けられる。

一瞬、今までに体験したことのないような感覚が全身を駆け抜ける。

これは、速いな!!と思わせる。

そしてボンネットの中ではエンジンも

「キタキタキタコレキターーーー!!!」

とでも叫んでいるかのようだ。

 

しかし残念ながらそこでお預けだ。おまじないはまだ続いている(笑)

3,000回転を超えたか超えないかのところでギアは上げられ、ボンネットの中から

「しゅん・・・」

という声が聞こえてくる。

 

念の為に繰り返すが、これはディーゼルエンジンの話だ。

しかし、とても回りたがるちょっと独特なディーゼルエンジンの話だ。

この、中高回転が美味しいというディーゼルらしからぬ特性は、前車プジョー308SWのガソリンエンジンと似通ったパワーバンド特性であり、かつこの車に決めた最も大きな要因の一つだ。

約3,500回転まで400Nmの最大トルクが継続し、4,000回転で190psの最高出力を迎えるこのエンジンは、未だに僕の前で本領を封印したままだ。

秋名最速と言われた豆腐屋の親父はもう引退して本気を見せることは無いかも知れないが、僕のパサートオールトラックにはもう少しで思いきり暴れまわってもらう事が出来る。

 

封印が解かれるまで、あと780km。

 





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