こんにちは。ベトナムでちゃんと生きてますよ、10max(@10max)です。
突然ですが久々に試乗インプレッションをお届けしたいと思います。
「10maxはついにベトナムで運転するようになったのか!あの洪水のようなバイクの中を!」
と思われた方、期待にお応えできず申し訳ありません。違います。そんな事になってたら先に事故報告記事をアップしなければなりませんw
実は3月に日本に一時帰国した際に家族で雪山に行きまして、その際に借りたレンタカーの話です。
で、どうって事ないクルマだったら別にレビューなどしないのですが、これが中々どうして素晴らしいドライブフィールだったのです。
それは三菱エクリプスクロス!
ということで、雪山までの一般道と高速道、ワインディングを通じてそこそこ長い距離とバリエーションの道路を運転する事が出来たので、簡単にインプレッションをお伝えしたいと思います。
こんなにいい車だなんて知らなかった・・・かなりのダークホースです!(大変失礼)
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/180 sec, ISO32)
エクリプスクロス(ガソリンモデル)ってどんな車?
今回乗ったのは三菱エクリプスクロスの1.5L直噴ガソリンターボモデルです。2020年末にダイナミックシールド顔に大変身したMC後のモデルですね。
のっけから「ダークホース」などと三菱ファンや社員の方々に見られたら袋叩きに遭いそうな表現をしてしまいましたが、正直なところ筆者自身はこれまで三菱車とのご縁が全く無かったんですよね。
個人的に、過去の愛車購入検討時に求めていた条件を満たす三菱車が存在しなかったのと、周りでも乗っている人がいなかったと言うのがあります。
加えてブランドイメージ的にも、かつてはパジェロやMC前のデリカD:5に見られるようなアクティブなイメージがありましたが、パジェロが引退し、デリカD:5の顔面がダイナミックシールド顔になってから、筆者の中での三菱像は霧の向こうに隠れてしまいました・・・。
そんな訳で勝手に「ダークホース」などと謳ってしまいましたスミマセン。無責任な個人ブログバンザイ。
そんな中、今回レンタカー屋で筆者を待っていたのが「エクリプスクロス」。筆者の脳内がグルグルし始めます。
あれ?何だかちょっと珍しい車がいるぞ。
なんだっけこれ。アウトランダーのちっちゃいやつって事でいいんだっけ。
でもこれ、PHEVじゃなくてガソリンだよね。微妙だな。
そう、エクリプスクロスは全長4,545mmのCセグメント。4,700mm超えで3列シート版もあるアウトランダーの弟分です。ライバルはヴェゼルとかCX-5辺りかな。
パワートレインは1.5Lガソリン直噴ターボにCVT。最大出力150psに最大トルク250Nmと、このクラスのガソリンターボのごく一般的な出力性能。最大トルクは2,000回転から発生だから、ライバルに比べると出足がちょっと不安かもね・・・。
荷室容量が405Lと小さいのは仕方ないけど、S-AWCは雪山行くには頼もしいよね。
ふーん。まあ、ちょっと興味あるけど、まあ普通の車だろうな。
てな感じであまり期待せずに乗り出したのですが、ところがどっこい、出だしから意外なドライブフィールにちょっと驚かされましたよ。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/35 sec, ISO640)
三菱エクリプスクロスの試乗インプレッション
中々質感と雰囲気のあるインテリア
ドライブフィールの前にまずはコックピットに乗り込んでみましょう。中々の雰囲気と質感に一人で「ムフフ♪」となりましたよ。ちょっと気持ち悪いですね。
借りたのは夜間だったのですが、アナログメーターもシンプルで視認性が高く、奇をてらわないエアコンからシフトレバー周りのダイヤル・スイッチ類、つや消しクロームのセンターコンソールからダッシュボードにかけての加飾、なかなか好感が持てます。
奇抜さは皆無だし、特筆するほど質感が高いという訳でもありませんが、飽きの来なさそうなシンプルなインテリアと言えます。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/4 sec, ISO800)
CVTの制御が素晴らしい
そしてレンタカー屋を出てアクセルを踏んだ瞬間に、びっくりしました。出だしの加速がダイレクトで気持ちいい!先程最大トルク発生回転数が高めなので出足が不安と書きましたが、それも全然杞憂でした。
その後の加速の伸びも、いわゆるCVTにありがちなラバーバンド的違和感は皆無で、踏んだだけリニアかつダイレクトにエンジンが回って加速していく感じです。
これステップATじゃないの?と思ってすぐにコンビニに車を停めてスペックを確認しましたが、やはりCVTとあります。
確かにパドルを使ってシフトダウンすると、回転の変化の仕方にCVTを感じます。そもそも疑似8速ステップなのでパドルを使っても回転数の変化量が微々たるもの過ぎて分かりづらいというのもありますが。
しかしいずれにしても、変速フィールに余程拘りがない人ならステップATが要らんのじゃないか、と思うほど、出来の良いエクリプスクロスのCVT制御に驚かされました。
※筆者はあのスバルパフォーマンストランスミッションにすら文句を付ける程の変速フィールフェチなので買うには至りませんが・・・。
乗り心地が素晴らしい
雪山へ向かうべく、都内の環八から関越自動車道に入っていきます。そこでジワジワとエクリプスクロスに隠された真の実力に更に気付かされます。
それは、素晴らしい乗り心地。
ボディ剛性がすごく、全くもってユラリともミシリともしません。足回りもよく動き、段差を「トンッ、シュッ、シャキッ」と収めます。接地感もあって直進安定性も高く、高速道路も大船に乗った気分で安心してクルージングを楽しめます。
これ、欧州車とも遜色ないんじゃないでしょうか。
数年前にプジョー308SWからパサートオールトラックに乗り換えた際には、やはりこの辺りの乗り味に関してはまだまだ日本車の歩が悪い印象で・・・ここまで進化していたとは驚きました。
なお、ステアリングフィールはやや軽めでスポーティな感じではありませんでしたが、直進安定性やトレース性は高く、特にクイックでもスローでもない非常に扱いやすいものでした。S-AWCの効果もあってか、尾瀬のワインディングも軽快に駆け抜けること出来ましたよ。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/2700 sec, ISO32)
ADAS:ストップ&ゴー付きACCの躾もよろし
ADASに関しても問題ないように感じました。
オートクルースコントロール(ACC)の躾も、前車追従の加減速も違和感なく、オートブレーキホールドと連動したストップ&ゴーも行ってくれて都内一般道での使い勝手も特に気になるところはありませんでした。
ただ、レーンキープアシストは装備としては備わっているはずなのですが、起動の仕方が分からずレビュー出来ませんでした(笑)
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/25 sec, ISO640)
さいごに:「三菱見てから」は本当だった
ということで(どういうことだ)、個人的に完全に見逃していたエクリプスクロスと言う車でしたが、完全に評価が変わりました。
そもそも三菱車をちゃんと運転するのは初めてなのですが、三菱自動車のCMの「三菱見てから」は本当だったという事ですね(笑)
次の試乗インプレはいつになるかな〜。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/30 sec, ISO1250)
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