写真/撮影機材管理人の日々の出来事

長男、ついにデジイチデビュー | 貯金をはたいてOM-D E-M10 Mark IIを購入

こんにちは。相変わらずベトナムでビールと麺の写真ばかり撮っている10max(@10max)です。

ところで先日、高1の長男がついにデジイチデビューしました。先日のロードバイクデビューデビューに続き、立て続けのビッグイベントです。

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OM-D E-M10 Mark IIApple iPhone 15 Pro, (9mm, f/2.8, 1/35 sec, ISO640)

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父としての感慨

これは1人の親父として中々に感慨深い出来事です。

子供たちが生まれた時分から、キャンプにスキー、旅にドライブ、そしてそれらの活動における写活と、様々な趣味にサブリミナル的に触れさせて来ました。所謂「英才教育」というアレです。

その理由として、一つには、単に多様な体験と世界に触れて視野を広げてほしいという漠然とした期待。

もう一つはより直接的に、人生を豊かにしてくれる趣味というものに多く触れてもらい、彼ら自身も将来彼らなりの趣味を持って欲しいという願い。

押し付けることはしないけれど、将来何らかの形で自分なりの楽しみを持って貰うためのインプットになればいいな、と。

 

ところがその中で、旅やドライブ、スキーやキャンプは、よほど嫌がらない限り連れて行けば体験させてあげる事が出来ますが、カメラについてはそういう訳には行かず、本人が興味を持つ必要があります。

思えば長男が3歳の頃、遊びでカメラを持たせ、幼少期には面白がってお古のコンデジ(リコーのR8)でパシャパシャシャッターを切っていたものの、小学校も半ばになる頃にはすっかりカメラへの興味を失っていました。

OLYMPUS IMAGING CORP. E-P3, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (14mm, f/3.5, 1/50 sec, ISO1600)

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今思えば、その後訪れた転機は「スマホ」だったように思います。中学に上がり少し離れた学校へ自転車通学になったのを機にお古のiPhoneを持たせると、今度はスマホでパシャパシャと写真を撮るようになりました。SNSも始めたので、その影響もあったのでしょう。

ただそれでも、しばらくはスマホで満足していたようでした。筆者自身でさえ、多くの場面をiPhoneで済ませてしまうようになるほど綺麗な画が撮れますからね。

しかし中学卒業が近づいてくる頃、より高性能でマニュアル操作が可能なカメラを搭載したスマホに興味を持ち始めていたのを覚えています。そう言えば長男がよく、スマホ撮影時に勝手に露光などが決められてしまう事をもどかしがっていたのを思い出しました。

そして、高校進学祝いなどをかき集める事で、どうにか中古カメラなら手が届きそうな額の貯金が貯まったため、「マイカメラが欲しい」という興味が具体的になったようです。

 

先日ベトナム生活ブログの方で、親から子供へのインプットの時期から子供自身によるアウトプットの段階へ移る潮時の様な話を書きました。

テト休暇旅を終え、家族本帰国まで1ヶ月を切る – インプットとアウトプットの境界線上で親離れを見守る
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筆者の親父としてのインプットが、思ったよりも早く、そしてストレートに子供のアウトプットという形で現れたことに感慨を隠せません。正直、息子に対して、何らかの趣味を持ってくれればいいなとは思っていたものの、よもや全く同じ趣味を持って欲しいなんてのは欲しがり過ぎだと思ってましたから。

OM-D E-M10 Mark II, E-M1 Mark II

Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO800)
長男のE-M10 Mark IIと筆者のE-M1 Mark II

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長男が初のマイカメラにE-M10 Mark IIを選んだ理由

さて、彼が自らの小遣いをはたいて購入したのは、中古のオリンパスOM-D E-M1 Mark II。5万円という予算の中で割と手広く検討した結果です。

購入したのは筆者がたまたま日本に一時帰国していた間ですが、その前からLINEでずっとあれやこれやと質問を受けたりアドバイスをしたりしていました。

予算的にキットレンズ込みで5万円となると、D3400やEOS M3、K-S2辺りが比較候補として挙げられました。ちなみにこれらの候補、全て長男が自分でネットで調べて出してきたものです。

長男とのどのカメラが良いか論議

その中でE-M10 IIを選んだ決め手は、筆者のM4/3のレンズ資産が活かせること。数年前にα7Cをメインに据えた際に、4/3、M4/3の資産の大部分を下取りに出してしまったためすっかり忘れていましたが、日本の自宅にパナソニックの14-140mm F3.5-5.6が転がっている事を思い出しました。それなら本体のみで予算に収めればよいので、より程度の良いものが選べます。

OM-D E-M10 Mark II

Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/35 sec, ISO200)
厳かに開封の儀を行う長男

さらに、それ以外の珠玉のレンズたちで遊ぶことも可能です。

M4/3で言えば、名玉パナライカSummilux 25mm F1.4など。このレンズのボケ味と繊細な描写は堪らんものがあります。

【レビュー&作例】LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH. | 豊かなボケと繊細な画質が魅力、コスパ抜群のパナライカ
LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4、所謂パナライカのM4/3用標準大口径単焦点レンズの詳細レビューと作例です。背景を広めにとれる標準域で十分なボケが得られる数少ない選択肢で、かつ繊細な画質と柔らかなボケを低価格で堪能できるレンズ。ただし外見の質感や機能性は必要最低限。

OM-D E-M10 Mark II, パナライカ Summilux 25mm F1.4Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/35 sec, ISO320)

フォーサーズ時代の不朽の名作、3535マクロも残していました。2倍の接写と廉価レンズとは思えない解像度は圧巻です。

OM-D E-M10 Mark II, 3535マクロApple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/35 sec, ISO320)

さらにさらに、マウントアダプターをかませば多くのオールドレンズも使えます。

レンズ保管庫

Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO500)
オールドレンズの多くは義父や幾人かの大先輩方から頂いたもの

・・・おっと、ちょっと熱くなり過ぎましたね・・・高校1年生にこの様な危険な沼の深淵を覗かせるのはよくありません(笑)ほどほどにしておきましょう。

あと、これはメインの理由ではありませんが、M4/3を最初に使うと、写真に関する理論が実地で学びやすいのではないか、という期待も少しだけあります。M4/3はセンサーサイズが小さい分、フルサイズなどと比べると、ボケ量を稼いだり暗所での撮影には少し工夫が必要です。そうした中で撮影の基本的な技術を自然とカラダで覚えられるのでは、と個人的に思っています(筆者も初めてのデジイチがE-410だったので)。しかしそれでもスマホとは圧倒的に違う画が撮れるので、デジイチを持つ感動は十分に味わえます。

 

長男にはプレゼントとして、よくある「E-M10 Mark IIの全て」的なムック本をあげました。基本的な撮影知識を学んでほしい、と言うのではありません。「自分の愛機に関する本は何時間読んでも飽きない」という男子のロマンをよく分かっているが故です(爆)

Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO160)
愛機のムック本を読み耽る長男。というかお前なんちゅう姿勢で読んどるんだ。

 

実は長男はカメラに興味を持つ前はずっと絵を描くのが好きだったのですが、中3の途中くらいからあまり描かなくなっていました。もうアート方面は飽きてしまったのかなと思っていましたが、まさかの写真方面で戻ってきた形です。

この先写真で突き進むのかまた絵に戻るのか、あるいは違う方に興味を持つのか分かりませんが、何にしても一度写真の世界を知っておく事は財産になるでしょう。

SONY ILCE-7C, (44mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO200)
長男作@2023年8月

 

さてさて、初めてのマイカメラが自宅に届いて以来、長男は時間があればカメラを商店街などに持ち出してパシャパシャとスナップ撮影をしています。やはりスマホとは全く違う表現力に、終始感動しまくっているようです。よかったよかった。

家族での外食時にも居酒屋にマイカメラを持って来て、色々と弄っています。これってもう、息子と「写友飲み会」をするという、ちょっとした夢が叶ってしまった感があるじゃあないですか!(子供はノンアルですが^^;)

これから彼がどんな場所で何を切り撮ってくるのか、実に楽しみです。

Apple iPhone 15 Pro, (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/20 sec, ISO640)

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