こんばんは。元プジョー308SW乗りの10maxです。
ここ最近プジョーのモデルチェンジの話題が盛り上がってますね。今年7月には新型208/e-208が日本でも発売され、さらに新型2008も間もなく国内で発売となります。
筆者は2012年式のT7型308SWに足掛け9年お世話になった末に今年4月にフォルクスワーゲンのパサートオールトラックに乗り換えましたが、今でもプジョーには愛着があり、何年か後の愛車選びの際には間違いなく再び台風の目になるのは間違いありません。
そこで今回は久々にプジョー特集記事!近く発表されるであろう新型308のデザインを心待ちにするに当たり、これまでのプジョーの顔の変遷を辿ることで次世代308の顔を占ってみたいと思います^^
プジョー猫顔の歴史:卒業させたのは508
さて、皆様お気づきのことと思いますが、プジョーのデザインには各モデルに渡り一貫したデザイン言語があります。現行のラインナップの前に「猫顔」と呼ばれる顔を持っていた時代があったことをご存知の方も多いのではないでしょうか。フランス語で猫科を意味する「フェリーヌ顔」とも呼ばれていました。
釣りあがった猫の目のようなヘッドライトと、となりのトトロに出てくる猫バスの様なニッと笑った様なグリルが特徴的で、デビュー当初は賛否両論渦巻いたものです(笑)
下図で「猫顔」化が始まり「猫顔」を卒業するまでのプジョー車の変遷をまとめてみました。
こちらでお分かりいただける通り、プジョー車は1998年に206で初めて猫顔化しました。筆者の前愛車、T7型308SWもこの猫科一族の中に属しています。
そしてプジョーが猫顔を卒業したのは、2010年にデビューした508。407の後を継ぐ新たなプジョーのフラッグシップとしてデビューしました。508のフロントマスクはそれまでの釣りあがった目を廃し、端正な表情に進化しました。
猫顔卒業後:508で生え始めた牙を育て続けるプジョー車
そして、以降のプジョー各車種はその508顔を踏襲していく事になります。その模様をまとめたのが下図です。
2010年に猫顔を卒業して生まれた508の顔は、その後208、308、2008、3008/5008、そしてリフターにまで受け継がれます。508でちょっとだけ牙が生え始め、3008/5008ではかなり大きく育ちました。
そして2019年に登場した新型(現行)508では、大きく成長した牙はついにヘッドライトを飛び出し、リップの方まで伸びたデイライトランニングライトとなりました。このデザインは再び以降のモデルの規範となり、先般発表された新世代の208、2008、そして3008、5008へと受け継がれています。
その他上の図から読み取れる情報を要約すると以下の3点の事が言えそうです。
- 近年のプジョー車のデザインは508を起源として踏襲している
- 概ね8年おきくらいでモデルチェンジしている
- 最新の508顔になっていないのは308だけ
どうでしょう?結構規則性がありますよね。もしかしたらプジョー社内にも似たようなロードマップ資料があるかもしれませんよ(笑)
さて、上記からすると新型308が発表されるのは2013年から8年後に当たる2021年、つまり来年の可能性が高いということ。これまでの発表の状況を考えると来年辺りに発表されるというのは極めて妥当ですね。
そして次のポイントは、プジョー車ラインナップの中で最後の508顔になるのかどうか、というところかと思います。
新型308の顔は新時代を切り拓くか?
さて、上記の通り、プジョーファンの頭の中には以下の2つの可能性が浮かんでくるでしょう。
- 順当に508顔を踏襲
- プジョーの新時代を象徴する新しいデザイン言語を纏ってくる
さて、あなたはどちらだと思いますか?
そして、あなたならどちらを望みますか?
筆者としては、かつて308SWを相棒とした者のポジショントークである事は重々承知の上であえて申し上げると、Cセグメントハッチバックという欧州における最もホットなシーンを担う308こそがプジョーの基幹車種であると思っており、販売台数こそSUVの後塵を拝するものの、308にはぜひとも新しい時代を切り拓いて欲しいと願っています。
でもそれはそれとして、筆者は現行508の顔が非常に好きです(笑)
新型208や2008ではちょっとぷっくりとしてポップなイメージになりました。それはそれとして、コンパクトセグメントとしては無理にコワモテにするのは不自然かも知れないので良いのかも知れません。
しかし筆者としては508の、ワイドで鋭く獲物を狙うようなあの二眼と、上下に薄く上質なグリルが非常に好きなのです。前愛車T7型308のシャープな猫目もスポーティでぞっこんでしたが、これは甲乙付け難いものがありますね。
そうした508デザインに熟成に熟成を重ね、満を持して308が身にまとって登場するというのも非常に魅力的です。
つまるところ、どちらに転んだとしても、非常に楽しみで仕方がありません(笑)
ぜひ皆さんのご意見もうかがってみたいものです^^
まとめと余談:RCZの夢は潰えたかも知れないが
最後にもう1つ、筆者が308に期待を抱く理由について、余談として語らせて下さい。
もしあなたが歴代のプジョー車から「ベスト・デザイン・オブ・プジョー」を挙げるとしたら、どの車種を選びますか?
おそらくこの車に一票を投じるのは筆者だけではないでしょう。
プジョー史に輝く流麗なスペシャリティクーペ「RCZ」です。
実はこの車、量産化前には「308RCZ」と呼ばれていた事からも分かる通り、T7型308がベースとなっています。下の写真は偶然ある駐車場でRCZと隣り合った際の写真ですが、まさに兄弟と言う感じ。コックピットなんてまさに全く同じなので、運転席に座った時の光景は殆ど変わりません。それが308SWオーナーとしての誇りの1つでした^^
このRCZは、T7型308がデビューした2007年には既に試作車が出来ていたことから、308開発段階から何らかの構想が有ったことが想像されます。
つまり、308という車はRCZというスペシャリティクーペの素材としての役割を初めから期待された車だったと言う事が考えられるのです。
話を戻しましょう。筆者は何もRCZが復活するのでは、と言う甘い期待について語りたい訳ではありません(サプライズは歓迎よw)。
新型308の話です。
おそらく来年辺りに発表されるであろう新型308は、冷静に考えればやはり現行508のデザイン言語を踏襲してくると見るのが妥当かも知れません。しかし「踏襲」はあくまでも踏襲であり、味付けによって印象はガラリと変わってきます(現行508と208のパッと見のキャラクターが大分違うように)。
プジョーのラインナップにおいて308という車は、フォルクスワーゲンゴルフやルノーメガーヌなど錚々たる面々をライバルに持ち、そのバランスのよいプロポーションからかつてはRCZのベースすら担った重要な車。
筆者としてはぜひとも、次世代308には508の美点を受け継ぎつつかつてのRCZのような上質なスポーツマインドに溢れたデザインをその身に纏って登場して欲しいと願うばかりです。
そうしたら筆者も、2022年の発売後5年ほど経って熟成されたモデル末期を狙いに行くかも知れません(笑)(前愛車も2007年発表の5年後の2012年式308SWでしたからね)
楽しみは尽きません^^
ネットに出回っている新型308予想CG
最後におまけです。検索するとわんさか出てきますね。
「うんうん、ありそう。」ってのから「そりゃねーだろ!」ってのまで(笑)こういうのが好きなのは世界共通だなw
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