レビュー&作例30枚【TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (A036)】「旅に持ち出せるフルサイズ大三元ズームの唯一解」

昨年末にサブ機としてソニーα7IIを購入して以来、Eマウントレンズは単焦点のFE50mm F1.8一本でしたが、この度標準ズームレンズであるTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを購入しました。

このレンズの導入を決めるまでには色々と思考の過程がありました。そしてようやく3か月ほど使用できたので、検討開始から実際の使用の過程で思ったところをご紹介したいと思います。

本記事の主な内容
  • 筆者が求めるものと、このレンズを導入した理由
  • レンズの基本情報と競合レンズ比較
  • 3か月使用したレビュー

先に結論を言ってしまうと「αシリーズに付けて旅にスナップに気軽に持ち出せる大三元標準ズームレンズが欲しい」という筆者の狙いに対して、唯一ギリギリのところで(=他はアウト)、しかし非常に高いレベルで応えてくれるレンズだと感じています。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (38mm, f/3.9, 1/60 sec, ISO4000)

スポンサーリンク

筆者の撮影スタイルと撮影機材に求めるもの

最初にまず簡単に、本レビューの前提として筆者がどんな撮影機材と性能を求めているのかをお伝えしておきます。レビュワーが何を重視するかによって評価も変わりますからね^^;

主な用途は旅&スナップカメラ(メイン機はE-M1 Mark II)

主に海外旅行や町歩き、キャンプなどで気軽にカメラを持ち歩いて主に手持ちで撮影するスタイルです。

従って、カメラ専用のバッグに多くの機材を詰め込んで・・・というよりはカメラ一台をストラップで首に下げて歩き回ったり、あるいは汎用的なバッグの中にカメラ1セットとせいぜいもう1本くらいレンズを放り込んで歩き回るスタイルです。

また、レンズ交換はあまり頻繁にはせず、出来る事なら一本でなるべく色々な撮影をこなしたいタイプです。

厳密な画質よりも小型軽量と汎用性を重視

したがって、まずシステム全体としての小型軽量さが非常に重要になります。

また、画角のレンジや、テーブルフォトや簡易マクロのための最短撮影距離・接写性能などのハンドリングを重視します。

逆に、等倍で画質を追い込んだりはあまりしませんし、周辺画質や減光などの厳密な画質はあまり気にしません(むしろ周辺減光フェチ)。

ただし、これまでメインレンズとしてマイクロフォーサーズのパナライカを使ってきたので、ボケが柔らかく、あまりシャープネスが強くなく、線の細い繊細な画質に目が慣れています。

 

この様な要望に最も適した機材として直近ではオリンパスOM-D E-M1 Mark II + LEICA 12-60mm F2.8-4をメイン機で使ってきました。

本記事はそんな視点でのレビューとなります。

E-M1 Mark II

E-M1 Mark II + LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0

このレンズを導入した理由

さて、そんな旅カメラ志向の筆者がなぜこのレンズの購入に至ったのかに少し触れたいと思います。もちろん「フルサイズの大三元ズームとしては小型軽量」というA036の特徴が第一の理由ですが、そもそもはマイクロフォーサーズ(M4/3)メインの人なので、このA036でも十分にデカく重いのです。

M4/3は旅カメラとして申し分なかったが、フルサイズのスナップ写真の方が印象的だった

冒頭でも触れた通り、フルサイズミラーレスカメラであるα7IIは当初サブカメラとして導入しました。オールドレンズや大口径単焦点専用機として楽しむために、随分とこなれて来た相場価格にも後押しされ、購入に踏み切りました。

一方、これまでメインとして使ってきたE-M1 Mark II + LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0の組合せは非常に小型軽量で画質も良く、何の不満もありませんでした。

しかしこのα7II+単焦点(FE50mm F1.8)という組合せを何度か海外やキャンプに持ち出すうちに、同じように「気軽に」スナップ写真を撮った時の写真の印象が大分違う事に気づいてきました。(以下の2枚はFE50mm F1.8での作例)

(参考)FE50mm F1.8での作例

SONY ILCE-7M2, FE50mm F1.8 (50mm, f/1.8, 1/400 sec, ISO100)
(参考)FE50mm F1.8での作例

このスナップ撮影時のマイクロフォーサーズとフルサイズによる印象の違いについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

フルサイズに出せてマイクロフォーサーズ/APS-Cに出せない絵とは | 画角とボケ量の悩ましい関係について
先日より小出しにお伝えしている通り、年末に突然SONY α7IIが筆者宅に届きました。 (「突然」じゃないだろ!という突っ込みはさておき・・・) そこで今回は、E-M1 Mark IIに満足しながらも敢えてα7IIを購入した理由...

そして、フルサイズを常用カメラに格上げしたいと思った

町やキャンプでのスナップ撮影が好きな筆者、この印象の違いは次第に心の中で大きく広がって来て、やがてα7IIをなるべく様々な場面で持ち出したいと考えるようになりました。

しかし手持ちのEマウントレンズは単焦点のFE50mm F1.8のみ。画角や最短撮影距離の制限は、日常スナップではさほど問題にはなりませんが、海外やキャンプの大事な思い出を確実に残そうとすると不足があります。

そこで、以下の条件を満たすレンズを探して行き当たったのがこのTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)でした。

今回レンズに求めた条件
  • 広角から中望遠までカバーするズーム
  • テーブルフォトや簡易マクロもこなす最短撮影距離
  • 旅やキャンプで気軽に持ち出せる小型軽量さ
  • フルサイズのボケを十分に活かせる明るいF値

最後の「明るいF値」というのは、せっかくフルサイズを使うのにF4などのレンズを使ってしまってはマイクロフォーサーズとの差分をあまり享受できないためです。

前置きが長くなりました。つまり、E-M1 Mark II + LEICA 12-60mm F2.8-4.0に遜色ないほど気軽に持ち出せて、かつフルサイズならではのボケと立体感を味わえるレンズが欲しくなった訳です。

では以下A036について詳しく見て行きたいと思います。

TAMRON 28-75mm F2.8のスペックと競合製品比較

まずは基本的なスペックと、同じF2.8通しの標準ズームレンズとの比較を見てみます。TAMRON 28-75mm F2.8が優れているポイントにはマーカーを引いてあります。

TAMRON

28-75mm

F/2.8

SONY

FE 24-70mm

F2.8 GM

SIGMA

24-70mm

F2.8DG DN

(参考)LEICA

12-60mm

F2.8-4.0

焦点距離(mm)

※パナライカ()内は35㎜換算

28-7524-7024-7012-60

(24-120)

開放F値2.82.82.82.8-4
最大径×長さ(mm) 73×117.887.6×13687.8×124.968.4×86
重量(g) 550886830320
フィルター径(mm)67828262
レンズ構成12群15枚13群18枚15群19枚12群14枚
最大撮影倍率

※パナライカ()内は35㎜換算

0.34倍0.24倍0.34倍0.3倍

(0.6倍)

最短撮影距離(m)0.190.380.180.2
防塵防滴
スイッチ無しAF/MF切替

AFロック

ズームロック

AF/MF切替

AFロック

ズームロック

AF/MF切替

手ブレ補正入/切

実勢価格

(2020/11現在)

¥79,000¥214,000¥106,000¥85,000

こうして見ると、殆どの項目でTAMRON 28-75mm F/2.8が良い数値となっています。

ではそれぞれの項目ごとに、実際に3ヶ月ほど使用してみてどう感じているのか、レビューして行きたいと思います。

TAMRON 28-75mm F2.8 (Model A036)の長所

美しいボケと立体感を、スナップ感覚で味わえる

これは大三元標準ズームというカテゴリーそのものの長所でもあるのですが、やはり最も感動しているのはこの部分なので最初に触れさせてください。

下の写真・・・ただの扇風機なのですが(笑)、実はこのレンズで最初に撮った一枚です。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, 28-75mm F/2.8 Di III RXD (48mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO400)

このレンズを付けたα7IIのファインダーを通してこの被写体を見て感動したのは、この距離関係で扇風機の足の部分が蕩けるようにしっかりボケていた事です。

また、下の写真ではカメラと愛車との距離が結構離れていますが、それでも背景がしっかりボケて、車が浮き立つような存在感を放っています。この距離感でのこのボケは、マイクロフォーサーズの標準ズームではもちろん、フルサイズでもF4~5.6クラスの標準レンズでは得られない浮遊感です。

新富士オートキャンプ場SONY ILCE-7M2, (50mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)

次はテーブルフォトですが、これも自然な距離感にも関わらず背景が美しく溶けて被写体が際立っています。これよりF値の大きいフルサイズ、もしくはM4/3では、もう少し寄るか望遠を使うかしなければここまでのボケは得られません。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (50mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 最短撮影距離SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (50mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO100)

つまり、被写体に寄ったり、あるいは望遠域で被写体から大きく離れたりといった特別な工夫をしなくとも、美しいボケで被写体を浮き立たせる事が出来るのが素晴らしいですね。

逆に言えば、被写体に寄ればパース(遠近感)効果が、離れて望遠で撮ると圧縮効果が「生まれてしまい」ますが、それらの効果を避けたより自然な画角で美しいボケと浮遊感が得られるのが最大の魅力と言えます。

最後に、ピント部のシャープさやボケの質をブログ上で語るのは非常に難しいのですが、これまでパナライカを常用してきた筆者の目で見る限り、線が細く繊細なピント面と柔らかいボケというライカに類する美点を、このA036は持ち合わせていると言ってよいと思います。

さて、ここまでの特徴は大三元レンズであればある程度どのレンズも持ち合わせている美点と言えます。しかし、TAMRON 28-75mm F2.8の真価はここからです。大三元の素晴らしい絵も、持ち出せてなんぼです。

小型軽量=「これ以上重いと無理」という絶妙なライン

本記事に辿り着かれた方には言うまでもないかも知れませんが、同じEマウントのF2.8通し標準ズームの中では随分と小型軽量です。

まず重量は、ソニーFE24-70mm F2.8やシグマ24-70mm F2.8よりも、筆者がこれまでメインで使ってきたパナライカ12-60mmの方に近いほどです。

また最大径もやフィルター系も、ソニーやシグマの大三元レンズよりもパナライカ12-60mmの方に近いですね。

とは言えM4/3を使っていた身としてはやはり大きく重いのは確か。実際に持ち出してみてどうだったかという点が重要ですが、結論としては旅や町歩きスナップなどに気軽に持ち出せるギリギリ合格のライン、といったところです。何度かキャンプや町歩きに持ち出しましたが「もうこれを持ち出したくはない」とは全く思いませんでした。

実は以前、銀塩一眼レフカメラにトキナーの28-70mmのF2.8通しを付けていたことがあるのですが、まだ20代前半の体力の塊の頃だったにも関わらず重すぎてすぐに売ってしまった苦い経験があります。あの時は外出の度に、そのレンズを持ち出そうかどうか10分ほど迷った記憶がありますが、今回はそんな事はありません。

ただ一方で、これ以上大きく重いと厳しいギリギリのラインだと言うのも感じます。これまで使ってきたM4/3の機材に比べればやはりだいぶ重く、下の写真のようにレンズを上に向けて持ち上げていると1分もしないうちに手首が痛くなってきます。正直なところ、上で比較した他の大三元標準ズームだと恐らく日常スナップや旅に気軽に持ち出すという意味では個人的には厳しいと感じています。

ちなみに筆者の手は成人男性としては特別大きくも小さくもない方ですが、手が小さく非力な女性であればさらに負担は大きいでしょうから、実機でよく試してみることをお勧めします。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)Apple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/842 sec, ISO25)

ところで、先日発売された小型軽量フルサイズミラーレスのα7Cは大変注目していたのですが、実機に触れたところグリップが小さいためこのA036を振り回すにはやや不安を感じました。実際にα7CにA036を装着したところを以下の記事でレビューしていますので、ご関心あれば御覧ください。

ソニーα7C実機レビュー / 基本的な操作感は良好だがグリップの小ささは要チェック(タムロン28-75mm F2.8装着/動画あり)
先日仕事帰りに銀座辺りを歩いていたらたまたまソニーショールームがありましてね。 そうしたら、ソニーから発表された軽量コンパクトを売りにした新しいコンセプトのフルサイズ一眼、「α7C」がたまたま先行展示されているって言うじゃないですか。...

最短撮影距離が短く、最大撮影倍率が高い=旅レンズとして超重要

これはスペック通り、寄れて、簡易マクロ的にも使える。何の文句もなく素晴らしいことです。(もちろん実質的にトリミングしているのに近いM4/3と比べれば倍率は小さいですが、それを言ってしまえば身も蓋もありません。)

どちらかというと旅やスナップといった普段遣いで一番助かるのは最短撮影距離の短さですね。例えばFE50mm F1.8の最短撮影距離は45cmだったので、テーブルフォトなどでは少し自分が仰け反ったり椅子を引かないとピントが合わない場面が多発していました。しかしTAMRON 28-75mm F2.8なら姿勢を変えずに非常に自然にテーブルフォトを楽しむことができます。

下の写真の様に、広角側で寄って調理の雰囲気を余すことなく表現できます。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 最短撮影距離SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO6400)

これは、特に海外旅行などでは非常に重宝します。海外旅行では一瞬一瞬の撮影チャンスが非常に貴重なので、その瞬間に被写体との距離を調整できなければ二度と撮影できない、と言った事になりかねません。それをレンズ側で柔軟かつ即座に吸収できる、というのは旅レンズとしては非常に大事な性能なのです。

もちろん最大撮影倍率が高いので簡易マクロ性能にも優れています。道端の小さな花だって

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) マクロSONY ILCE-7M2, (37mm, f/2.8, 1/1000 sec, ISO100)

こんな風に大写しで撮れます。しべ部分の繊細な描写と柔らかいボケのコントラストが綺麗です♪

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) マクロSONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (32mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO100)

AFは十分速く静粛

FE50mm F1.8が激遅だったので心配していましたが、A036は全く問題なく、スッと快速で静かに合焦します。また、C-AFについても、走り回っている子供程度でしか試していませんが、食いつきに問題はありません。運動会レベルなら問題ないでしょう。

S-AFについては、「ピッ」と瞬時で合焦するマイクロフォーサーズ機と比べるとどうしてもタイムラグは感じますが、これはレンズの玉の大きいフルサイズ全体の特性でしょうから、取り分けてこのレンズが遅いという事は無いと思います。

ただ、スポーツやモータースポーツなどで使えるかと言うと筆者には分かりません。フルサイズの中でももっと速いレンズはあり、感じ方は人それぞれですので、動きものメインの方はぜひ店頭で試してみて下さい。

手に馴染む質感と操作性

鏡筒はマットな質感の樹脂と、ズーム/ピントリング部のラバーで構成されています。下の写真向かって右のパナライカが金属鏡筒でツヤツヤしているで、比較すると艶消しで落ち着いた雰囲気が何となくお分かり頂けるかと思います。左のFE 50mm F1.8も同じような素材構成ですね。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH. (25mm, f/2, 1/60 sec, ISO1250)

パナライカの金属鏡筒もズッシリとした塊感と重厚感があり気に入っていますが、A036のマットな感じも非常に好ましいです。

まず、触れた時に非常に手指にしっくり馴染みます。金属だと冬などは少し冷たさや固さが刺激に感じますが、A036は非常に優しい感じがいいですね。

また、見た目的にもαのボディがマット素材なのでマッチします。実はたまたまオリンパスのE-M1 Mark IIはややツヤのあるあるボディだったのでこのパナライカがマッチしていたのですが、そういう意味では双方良い組合せだったと言えますね。

なお、まだ3か月しか使用していないので確たることは言えませんが、このマットな樹脂素材は傷に強そうですね。実はパナライカの金属表面は細かく白い傷(塗装の剥離)が目立ってきています。一方でA036の表面は金属に比べるとややソフトで傷が付きにくく、塗装ではないので多少傷がついても目立たなそうです。オールドレンズ並みに年季が入ると金属の方が有利なのでしょうけど、そうでない限りこちらの方が良さそうな感触です。

次に操作性ですが、ズームリング、ピントリング共に非常にしっとりしていて好感触です。また、トルクも重すぎず軽すぎず適切で、先端を下にしてもズームが伸びたりはしません。手前がピントリングで先端側がズームリングというのは最初戸惑いますが、すぐに慣れます。また、ズームリングの回転方向がソニー製と同じなので純正レンズを使っている方なら問題ないでしょう。

余談ですがパナライカはオリンパスレンズとズーム回転が逆で、併用にやや苦労しましたが、幸いにもタムロンはパナライカと同じ方向でした(笑)

最後にマウント部ですが、当然のごとくここは樹脂ではなく金属です。ボディへの装着時も重厚なクリック感でガチっとハマる感じには安心感が持てます。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH. (25mm, f/2, 1/60 sec, ISO2000)

なお、AF/MF切替などのスイッチ類が一切ない点には後の「気になる点」で触れたいと思います。

価格が安い=気軽に持ち歩ける

使用レビューとはちょっと違うんですが・・・^^;

このレンズの特徴を語る上で、圧倒的な価格の安さに触れないわけにはいきません。何しろ、21万超えのソニーのGMレンズの約三分の一、シグマの大三元も10万超えする中で、なんと8万円を切る実勢価格!これは筆者が十分安いと思って購入したパナライカ12-60mmよりも安いのだから更に驚きです。

安価であるというのは撮影結果である写真には影響を及ぼさないと考える方もおられるかも知れませんが、筆者は実はそんな事はないと思っています。20万円レンズにはない「気軽にどこへでも持ち出せる」という隠れた性能があります。

正直なところ、キャンプやスキーなどの水濡れや落下などの不確実性の高いアウトドアへ20万超えのレンズを気軽に持ち出す勇気はありません。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (40mm, f/3.9, 1/80 sec, ISO2000)

気になる点(強いて挙げる)

結論としては、現時点では気になる点はあまり無い、というのが実感なのですが、スペック上他モデルに劣る点を中心に見て行きたいと思います。

焦点距離レンジが望遠寄り(広角端が28mm)

ソニーやシグマの大三元標準ズームが24-70mmなのに対し、A036は28-75mmと、広角端も望遠端も若干焦点距離が長いです。特に広角側は、A036の気になる点としてよく指摘される部分なのでこの項で取り上げましたが、個人的にはさほど気にしなくてよいと思います

広角側の4mmの差は非常に大きい、という意見を拝見します。では実際に使ってみてどう感じたのかですが、正直なところ両方を同じ景色で併用しながら比べてみないと分からないレベルとお考え頂いて良いのではないかと感じています(それは逆に望遠側の5mmも大きなメリットとは感じられないレベルですが)。

上で触れた通り今まで3年ほどパナライカの12-60mm(フルサイズ換算24-120mm)を付けっ放しで使っていましたが、それでも本レンズに持ち替えて「画角が狭くなった」とか「パース(遠近感)効果が弱くなった」なんて感じた事はありません。まあ冷静に考えれば、全く同じ被写体で厳密に比べない限り分かりませんよね^^;

一方で、この些細な焦点距離の差(特に広角側)が小型軽量化や低価格化に効いていると言われています(真偽は定かではありません)が、もしそれが本当だとすればその効果の方が何倍も価値があると考えます。

広角を主体とした風景撮影を専門としているのでなければ、この広角側の4mmはさほど気にせずに軽量コンパクトを享受するのが吉かも知れません^^

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 28mm 広角端SONY ILCE-7M2, (28mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)

スイッチ・ボタン類が一切ない

スペック比較表でも触れましたが、他機種にあるAF/MF切替やフォーカスロックなどのスイッチ・ボタン類は全て省かれています。これについては多用している方には気になるかも知れませんね。

例えばAF/MF切替については、始めからMFで撮ると決めている際にはボディ側のカスタムボタンで素早くフォーカスモードを切り替えられる様にしておく事で概ね解決できるでしょう。また、ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)機能にも対応しているので、AFメインで微調整でMFを、と言う要望には問題なく答えてくれます。

ただ筆者としては、これらのスイッチ類を省くことで小型軽量化・低価格化に繋がっているのだとすればそのメリットの方がデメリットを何倍も上回ると考えます。気軽に持ち出せて撮影機会が増えるという価値の方がずっと大きいと考えるためです。

α7II + TAMRON 28-75mm F2.8の作例

撮って出し

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (75mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (75mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, (59mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO200)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (75mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO160)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, (51mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO160)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (35mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (48mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO2500)

Lightroomで現像済み(参考)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, (38mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, (28mm, f/8, 1/60 sec, ISO1000)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (70mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO125)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (67mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO125)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (36mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (40mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO6400)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (52mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (61mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (66mm, f/2.8, 1/2000 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO100)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (51mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO2500)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)SONY ILCE-7M2, (28mm, f/2.8, 1/13 sec, ISO6400)

まとめ:TAMRON 28-75mm F2.8は大三元を日常使いする事に全力を注いだレンズ

こうして見てみるとこのレンズの狙いは非常に明確で、非常に分かりやすいですね。そして、実によく分かってるなあ、という感じです。

スペックシートだけ眺めれば、気になる点は確かにある。広角側は28mmスタートだし、スイッチやボタン類は一切省略。

でもタムロンはその先を考えたんでしょうね。つまり、「それらの割り切りは『大三元ズームを気軽に持ち出せる』という大きなメリットよりも優先するほどのデメリットではない」と。

大いに賛同します。冒頭で敢えて大三元標準ズームの「スナップ感覚で美しいボケと浮遊感を味わえる」というメリットを申し上げましたが、このレンズの最大の武器は、その描写をより多くの撮影機会で活かせるということ。

もし迷われている方がいらっしゃったら、今まで諦めていた大三元ズームをより多くの機会に持ち出せるカメラライフを思い描いて見て下さい。

この記事がどこかの誰かのヒントになれば幸いです^^

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (27mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO2500)

[PR]【カメラの買取屋さん】最短30分査定、即日現金化。22時まで電話受付中
[PR]カメラお試し利用【シェアカメ】送料無料・最短翌日お届け
にほんブログ村 写真ブログへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました