その他試乗 & インプレッション

美麗なシビックセダンにベトナムで見惚れる – ファストバックとの違いを改めておさらい

こんにちは。いつになるか分からない日本帰国後の愛車を妄想しつつ、ベトナムで走る車たちを凝視している10max(@10max)です。

昨年ホーチミンで暮らし始めたばかりの頃(本当に渡越して1週間くらい)、ホーチミンの街中でホンダの赤いセダンをチラッと見かけて、

「何あれかっちょいい!けど、シビック・・・?え・・・?ちょと違う?」

となったのです。

CIVIC RS, シビックセダン, ベトナム

Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/2000 sec, ISO32)
その時慌てて激写した一枚

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ベトナムのシビックはセダン(FE型)

その時のツイート(ポスト)がこちら。

で、この時すぐに優しいツイ友さんに教えて頂き、11代目シビックのセダンタイプだと判明しました。ベトナムで売られているシビックは、ファストバック(形式名:FL)ではなくセダン(形式名:FE)なのです。

で、これがまた滅法格好良くて、近所にも停まっているのですがプロポーションがすごく良いんですよね。ファストバックと共通のロングノーズの伸びやかなデザインが、更に強調されるような。

CIVIC RS, シビックセダン, ベトナムApple iPhone 15 Pro, (6.86mm, f/1.8, 1/1000 sec, ISO80)

元々試乗などを通してFL系シビックのエクステリアには惹かれていたので、ベトナムで初めてセダンタイプのシビックの実車を見て

「どっちも(・∀・)イイ!!・・・どっちの方が(・∀・)イイ!!かな・・・!」

てな感じで気になってしまいました。

【試乗】新型シビック(6MT, FL1)| 爽快シビックを味わうならMTに乗るべし
こんにちは。まだ5年くらい車を買い換える予定は無いのに無駄に次の車候補が既に3車種くらいに絞り込まれてる10maxです。 その中のひとつがホンダの新型FL1シビック、通称「爽快シビック」です。前回とりあえずCVT車を試乗したのですが、それが...

と言うことで、日本で販売されているファストバックタイプのFLシビックと、ベトナムのセダンタイプのFEシビックを、エクステリア中心に改めて比較してみたいと思います。

まあ比較したところで日本でセダンは買えんのですが・・・。

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シビックファストバックとセダンのエクステリア比較

ファストバックというボディタイプ自体、半分セダンに足を突っ込んでいるようなものなので、多分車に関心のない層には

「何それ上野動物園にいる双子パンダのシャオシャオとレイレイくらい見分けつかないじゃん」

と思われそうですが、車好きが見れば全く別の車です。

フロントマスク比較

まずはフロントからです。

1枚目の青いのがファストバック。渡越前に日本でFL1シビックに試乗した時のものです。このブルーはベトナムのシビックでは現状選べないようです。実に良い青だ。

そうそう青いシビックと言えばヤベぇブログがあるな・・・(後のお楽しみ・・・その前にセダン比較させて・・・)。

シビック 6MT 新型 FL1 エクステリア プレミアムクリスタルブルー・メタリックSONY ILCE-7C, (47mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)

こちらがシビックセダン。同じアングルの手持ち写真が無かったので他サイトから借用します。

CIVIC_RS_Sedan_FrontExterior

画像出典:gari.kp

一番の違い、お分かり頂けますでしょうか。

そう、鼻のところです。

「鼻ってどこやねん!」

そうですね、鼻は目と目の間にあります(何の話だ)。

上の青ボディのファストバックでは、ボンネットから続くボディ同色部分はより鋭角に後方に折り曲げられ、HONDAの「H」ロゴとほとんど被っていません。

一方赤いセダンでは、向かって右側ヘッドライトのやや左に「RS」のバッジがありますが、その部分、ボンネットの方からボディ同色で地面方向に鈍角に曲がり下りてきています。そのため「H」ロゴの半分くらいまでボディ同色がせり出す感じになっています。

それにより結果として、ファストバックと比較してセダンの方が、黒いグリル部分が上下方向に狭くなっています。

個人的には、日本のファストバックボディのフロントマスクの方がシャープな感じがして好みです。ボディ色にもよるのかも知れませんが、セダンの方は鼻がプクッとしている感じを受けます。個人的な印象ですが・・・

11代目シビックの画像が世の中に出回り始めた2021年春頃、この2タイプのフロントマスクの画像がネット上に混在していて、「これはどういう事だ?」と思ったものですが、つまりファストバックの顔と、海外用のセダンの顔とが入り混じって出回っていたのでした。

その点は下記記事内で触れています。

新型シビックのデザイン深掘り&新旧比較 | 心ざわつかせる国産ファストバックの旗手はいかに生まれたか
こんにちは。元ホンダGB250クラブマン乗りの10maxです。 新型(11代目)ホンダシビックの事が気になりすぎて今回もシビックの記事です。 これは中々珍奇なことでして、本ブログは色々な車の事を取り上げるブログではなく現在・過去の愛車である...

サイドビュー比較

次にサイドビュー。ファストバックとセダンの差が最も大きく出るのは、何と言ってもこれです。

まずは青いファストバック。

シビック 6MT 新型 FL1 エクステリア プレミアムクリスタルブルー・メタリックSONY ILCE-7C, (34mm, f/2.8, 1/1000 sec, ISO100)

こちらがセダン。こちらも真横の写真が無かったのでホンダベトナムのサイトから借用します。

CIVIC RS Sedan, サイドビュー

画像出典:HONDA VIETNAM

こうして真横からみると、ファストバックとセダンとでホイールベースはほぼ変わらず、トランク部分のオーバーハングのみが伸びている事が分かります。ヘッドライト部分などの造形がやや違って見えるのはアングルの若干の違いによるものでしょう。

さて、セダンスタイルがその魅力を最も遺憾なく発揮するはこのサイドビューでしょう。FEシビックにおいてはそれが他のセダンよりも更に際立っていると感じます。

ファストバックのリアの流れも美しいですが、セダンは、リアセクションにおいてトランクの分後方に伸びることで、ロングノーズのフロントセクションから続く流麗なフォルムが、最後に「シュッ」と自然に流れる事で更に伸びやかに感じるのです。一筆書きの最後を「シュッ」とやった感じ(長嶋茂雄は遠い親戚です)。

言い換えるならば、スポーティなファストバックと流麗なセダン。

いやまあ、それってファストバックとセダンの特徴そのままだろう、と言われればその通りなのですが、特に11代目シビックのフォルムはローハイトかつ流麗なので、このセダンのサイドビューはその特徴をより強調する効果がある様に感じます。国産ではWRXやMazda3などにもセダンはありますが、ここまでエレガントな印象を持つ車種はそう多くはありません。

これは悩むけど、スタイル「だけ」なら、セダン選んじゃうかも・・・(いや悩んでも買えないから・・・)。

※シビックとMazda3の比較は下記を御覧下さい。

【徹底比較】シビック vs. MAZDA3 | どう違う?美しくスポーティな国産ハッチバック対決
こんにちは。当分買う予定もないのに次期愛車候補探しの旅をしている10max(@10max)です。 特に最近試乗して気になっているのが、ホンダ・シビック(FL1)とMAZDA3。共通しているのはどこかヨーロピアンな美しさを持つCセグメントのス...

リアビュー比較

リアビューも実は結構違います。何しろベトナムに来て1週間後にホーチミンでシビックセダン実車を見かけて

「何あれかっこ(・∀・)イイ!!」

となったのは、セダンの斜め後方ビューでした。

まずはファストバックのリア。

シビック 6MT 新型 FL1 リア プレミアムクリスタルブルー・メタリックSONY ILCE-7C, (40mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)

そしてこちらは昨年のベトナムモーターショーで撮ったシビックRSセダンのリア。

CIVIC RS, シビックセダン, ベトナムSONY ILCE-7C, (28mm, f/4.5, 1/40 sec, ISO100)

いやこうしてみるとファストバックのリアも相当かっこいいよな・・・。

さて、ファストバックとセダンで、テールランプのデザインが全然違うのがお分かり頂けると思います。

ファストバックでは、側方からやや上方に緩く弧を描く様に一文字テールになっています。

一方のセダンでは、側方から中央下方向に向かって直線的に下がった、キリッとした目つきになっています。

特に夜間のセダンのポジショニングランプがキリッと点灯した状態は非常にかっこいいですね。ファストバックの方は、まだ発売されて日の浅いうちに日本を発ってしまったので、夜のテールランプをあまり見たことが無いのですが・・・。

このセダンのリアデザイン、どことなく一時期のアウディA4セダン辺りのデザインに通じるものもあり、流麗で伸びやかなサイドビューとあいまって非常に大人かっこいいなと感じます。

CIVIC RS, シビックセダン, ベトナム

Apple iPhone 15 Pro, (6.86mm, f/1.8, 1/1000 sec, ISO80)
斜め後方ビューが特に良き

やっぱりファストバックのリアゲート・ユーティリティは捨てがたい

しかし、いざ購入するとなると、やはりファストバックの優れもの過ぎるユーティリティはかなり強いですね。

元々キャンプ好きの荷室フェチでありますので、日本でシビックファストバック試乗時に荷室もあれこれチェックしたのですが、ちょっとしたステーションワゴンですか?ってくらいの荷室容量と使い勝手を備えています。容量だけで言えばライバルはDセグメント。

ホンダ シビック FL1 EX ラゲッジ 荷室 フラット

OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO320)
FL1シビックファストバックの荷室

【試乗】新型シビック(CVT, FL1)| 実用性とスポーティネスと上質感の黄金比
こんにちは。買い換える予定も無いのに次の車の妄想ばかりしている10max(@10max)です。どんなに今の愛車が素晴らしくても他の車の妄想を止められないのは人類共通の課題ですよね。 ということで、人生で初めてホンダディーラーにお邪魔してきま...

一方のセダンは所謂トランクなので、当然こうなります。開口部は広く容量も十分なのでセダンのトランクとしては優秀ですが、上のハッチバックと比べてしまうと利便性はおおきく劣ります。

CIVIC RS Sedan boot

シビックRSセダンの荷室 画像出典:wapcar.my

なお、セダンもシート可倒機構は備えているようです。しかし分割機構は備えていないようなので、それなら4人乗車のまま長尺物を載せられるトランクスルー機構の方が便利かも・・・。どうせ可倒にするならなんでファストバックと同じ60:40じゃあないんだろう。

civic-sedan-seats-folded-trunk

画像出典:centennialhonda.com

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そろそろ日本でセダン復権しても面白いかも?

何やら後半、シビックセダンの購入を検討しているかのようなテンションになりましたが、安心して下さい!買いませんよ!

あと、ベトナムのシビックはCVTのみと言うのも惜しい・・・MT設定無いんですよ(e:HEVじゃなくてそっちかよ!)。なのでやはりベトナムで買うのは無しですね〜。

しかしセダンも、改めて見るとやはり良いものですね。筆者はベトナムに来るまでは(ファミキャン好きという事もあり)ステーションワゴン一辺倒でしたが、日本に帰る頃には子供達を乗せる機会も減るし、セダンも大いに選択肢になり得ます。最近日本でも新生クラウンシリーズが話題になりましたし、そろそろ「セダンは売れない!」の呪縛を一度見直してみても面白いのでは?などと思ったりしました。

「いやいやそんな事言ってるけどタイプRが欲しいんだろ?↓」

サーキットを走らない人のシビック タイプR選び | 速さは要らないけどタイプRが欲しい理由を生ぬるく語る
こんにちは。ベトナムに赴任したばかりなのに帰国後の次期愛車選びに余念がない10max(@10max)です。 先日9月2日、ついに新型シビック タイプR(7代目/FL5型)が発売されると同時に、価格や詳細が明らかになりました。 困りましたね・...

と言われればグウの音も出ないのですが(否定しないのかよ)、何にしても、かっこいい日本車が活躍している姿を海外で見るというのは嬉しいものですね。無理やりなまとめ方ですみませんw

ベトナムモーターショー2022 ホンダ シビックタイプR 実車お披露目

最後に、忘れちゃいけないお楽しみ。

青いシビックと言えばブログ仲間のまこまちさんですよ。これ読むとハンコを持ってホンダディーラーに行きたくなる実に危険なブログなので、ぜひ御覧下さい!

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自動車評価とエッセイで、カーライフの愉しさと道具の持つ価値を考える、多角的自動車エッセイブログ「モノグレス」はこちらです。2024年、車を存分に楽しむための移住完了。自動車好きやドライブ好きのあつまるカフェを作る夢をコツコツと叶えながら、少...
シビック 6MT 新型 FL1 エクステリア プレミアムクリスタルブルー・メタリック

SONY ILCE-7C, (48mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO100)
青いシビック、ほんと良いわ。

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