こんにちは、10maxです。
キャンプに最高な季節なのにキャンプに行けない腹いせにという事で、カラ元気と共にお届けする
「STAY HOMEだよ!キャンプギアを語って無駄にテンション上げていこう!」シリーズ、第一回はコールマン のパーティシェードをお届けしました。
このパーティシェードは筆者が使い始めてから何人かの友人キャンパーが共感してくれて購入しましたが、今回ご紹介するのも周りで購入が続いた、こちらのアウトドア用カセットコンロです。
イワタニ カセットフー マーベラス
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (22mm, f/3.3, 1/1250 sec, ISO200)
※筆者が所有するのは初代マーベラスですが、執筆日現在、改良版のマーベラスIIが販売されています。
過去記事を調べてみたところ、2016年11月の記事でこのイワタニカセットフーマーベラスが初登場しています。それ以来、マーベラス君はズボラ美味しいキャンプに無くてはならないお気に入りアイテムとなっています^^
炭火とカセットコンロを上手に使い分けるキャンプスタイル
ところで、そもそも「キャンプと言えば炭火でBBQ」と言うイメージを持っている方も多いと思います。筆者もたまに炭火を熾しますし、炭火を囲むのはとても風情があるものです。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO640)
なので、この記事は決して「炭火よりもカセットコンロの方がいい!」という事を言いたいのではありません。
「TPOで炭火とカセットコンロスタイルを使い分けることでキャンプがより楽しく楽になる!」
というのがポイントでございます。
という事で、マーベラス君について詳しくご紹介する前に、まずどんな時に、あるいはどんな人にカセットコンロスタイルがお薦めなのかを見てみたいと思います。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (27mm, f/3.6, 1/500 sec, ISO200)
キャンプにおけるカセットコンロの長所・短所
ここでカセットコンロの特徴をおさらいです。まずは長所から。
- 着火が楽
- 弱火から強火まで火力調整が自在
- (炭火より)荷物が少なくて済む
- (炭火より)準備・片付けが楽
- (OD缶や炭より)燃料入手が安価・手軽
こんなところかな。次に短所です。
- 高所(標高2,000m以上)で着火し難い
- 低温(摂氏5℃以下)で着火し難い
- (炭火より/機種によっては)風に弱い
- (OD缶コンロより)嵩張る
ここで「OD缶」ってのが登場しましたが、こう言うやつですね。
こうしてシングルバーナーとセットで使う事が多く、コンパクトでかつガスの成分的に高所や低温に強いので、主に登山で用いられるものです。
山岳キャンプやソロキャンなどで荷物を減らしたい場合にはこちらの方がいいですね。一方オートキャンプであれば(見た目がそれっぽいと言う事以外は)あまりメリットは無いかも知れません。雰囲気重視なら全然アリだと思います(笑)
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (60mm, f/5, 1/320 sec, ISO200)
こんな場合・こんな人にカセットコンロキャンプ!
さて、上記を踏まえるとこんな場合やこんな人にカセットコンロスタイルが適しているのではないかと思います。
- 美味しいキャンプ飯は食べたいけど炭火にはこだわらない
- 料理は好きだ(もしくは嫌いではない)けど準備や片付けはなるべく手軽にしたい
- 強火・弱火など色々な火加減を使いたい
- 炭やBBQコンロなどの荷物を減らしたい(だけどシングルバーナーほどコンパクトにしなくても良い)
- グループキャンプで人数が多く、炭火とカセットコンロを併用して料理を効率的に作りたい
といったところでしょうか。「炭火じゃないと気分が盛り上がらない!」というコダワリが特に無く、上記が当てはまる場合にはぜひ検討してみて下さい。
キャンプ・アウトドアに適したカセットコンロを使おう
ではカセットコンロなら何でも良いのかと言うと、実はキャンプなどアウトドアで料理をするために使うとなると、一般的なカセットコンロではいくつかの問題に気付きます。
- 風に弱い
ちょっとした風でも意外とすぐに火が消えてしまいます。屋外は思った以上に空気が流れていることに気づけるという点もキャンプの面白さですね^^;
- 火力が弱い
ちょっとお湯を沸かしたりするだけならさほど困りませんが、何かを炒めたり焼いたりとなると一般的なカセットコンロでは物足りなさを感じます。
- 清掃がしづらい
奥に入り込んだしつこい汚れを取りたくても普通のコンロでは分解できないのでままなりません。
- 収納・車載がしづらい
ゴトク丸出しの状態では車載などがし辛い事があります。
ということで、ズボラで美味しいキャンプ飯を楽しむためには、カセットコンロ選びだけはズボラにならずに検討されることをオススメします(笑)
アウトドア向けのカセットコンロはいくつかありますが、冒頭でご紹介した「イワタニカセットフーマーベラス」は少なくとも筆者の経験では上記の課題を全て解決してくれるものになっています。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (32mm, f/3.8, 1/640 sec, ISO200)
イワタニカセットフーマーベラスの長所
要は上記の一般的なカセットコンロの課題を解決してくれるという事なのですが、どのように解決してくれるのかをご紹介します。
風防と「蓋」で風に強く弱火でも使える
バーナーの周りを覆う風防リングが、火に直接風が当たるのを防いでくれます。また、ケースの「蓋」の部分が巨大な風防になります。実際にもう4年マーベラス君を使っていて、風で火が消えてしまったという記憶はありません。
あと、下で書いた通り高出力というのが長所のひとつなのですが、意外と大事なのが弱火がちゃんと使えるということ。つまり、頼りない弱火でも風で消えないということです。調理後に保温したい場合など弱火を使いたい場面は少なからずありますので、これは大きなメリットと言えます。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (28mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO800)
家庭用コンロに匹敵する火力
家庭用コンロは大体3〜4kW程度なので、カセットコンロで料理をするなら最低でも2.5kW以上のものを選ぶべし、と色々なところで言われていますが、マーベラス君の3.5kWの最大火力はカセットコンロでも最大クラス、余裕です。
焼きもの炒めもの鍋もの何でも不満なく作れますし、ちょっとコーヒーを飲みたいと思ったら瞬時にお湯を沸かせます。
分解清掃が可能
これ結構大事です!イワタニの公式サイトなどでもあまり強調されていませんが、アウトドアギア好きとしてはこれは意外とグッと来るポイントです(笑)
カセットコンロは意外と汚れます。特に夜料理をした翌朝コンロ周りの荒れ具合を見るとテンションが下がります(笑)ゴトクの周りから蓋の部分まで、油や汁物などが盛大に付きます。これをまた他のキャンプ道具と一緒に愛車のラゲッジに積むわけなので、油っこい状態では困ります。
そこでマーベラス君。下の写真の通り、ほぼオーバーホールと言ってもいい程の分解清掃が可能です!よほどしつこくこびり付いた汚れでなければ、トイレットペーパーで拭き取れば油汚れまで十分に取り除くことができます^^
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/5, 1/60 sec, ISO250)
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (19mm, f/3.2, 1/320 sec, ISO200)
ケース一体型で収納・車載がしやすい
本体とケースが一体化していて、風防を兼ねた蓋でカバー出来るようになっているので気兼ねなく収納や車載が出来ます。ゴトクの部分がむき出しの状態でラゲッジやRV BOXなどに詰め込むと、壊れたり油汚れが周りに付かないかなど気になりますが、マーベラス君なら心配無用です。
また、マーベラス君のようなケース一体型ではなく、本体とは別途キャリングケースが付いてくる商品もありますが、筆者は一体型のほうが嵩張らず使用時にケースをどこかに片付けたり収納時にケースを探したりする必要もなく好ましいと感じています。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (18mm, f/5, 1/160 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (22mm, f/3.5, 1/400 sec, ISO200)
キャンプサイトでも映えるデザイン
これは使用する上ではあまり関係ないのですが、意外と大事なポイントではないでしょうか^^
一般的なカセットコンロよりもシルエットが無骨でワイルドであると同時に、カラーリングにもオリジナリティを感じます。時期によってカラー展開が変わる可能性があるのでチェックしてみて下さい。
キャンプ用カセットコンロの価格と類似製品
実勢価格はおおよそ1万円代前半〜半ばくらいです。一般的なカセットコンロは3,000〜5,000円くらいですが、これは仕方ないとしても、他のアウトドア向けのコンロと比べても比較的高価な部類ですね。
といっても、競合製品は殆どイワタニ製品であり、イワタニのラインナップの中でもアウトドア向けとなるとやはり数千円台後半〜1万円近くはするので、使い勝手とメンテナンス性、デザインを考えれば十分に価値があるのではないかと思います。
あとはスノーピークやSOTO等のアウトドブランドにも汎用のCB缶で使えるバーナーやコンロがありますが、どちらかというとコンパクトさを売りにしているものが多く、上記のようなファミリーキャンプ利用時の総合的な使い勝手を考えるとイワタニに一日の長がありそうです。しかしどれも評価の高い製品なので検討して見る価値はあるでしょう。
(後日追記)その後、荷物を減らしたくてSOTOのレギュレーターストーブST-310を導入しました。バンガロー泊などで荷物が少ない場合はイワタニカセットフーマーベラスを持ち出していますが、それ以外ではこちらをメインで使用しています。
イワタニカセットフーマーベラス まとめ&フォトギャラリー
以上の通り、準備と片づけが簡単で、十分かつ柔軟な火力で風にも強く、メンテナンス性も高く長く使えるタフな一台と共に、ズボラで美味いキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
以下、マーベラス君の調理例を兼ねて利用風景を何枚かご紹介しますので御覧ください^^
秋から冬はやっぱりおでん♪
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (50mm, f/3.9, 1/13 sec, ISO3200)
まずは一杯!って時にはちゃちゃっとベーコンを炒めます。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/160 sec, ISO200)
友人のマーベラスでコトコト豚汁を煮る間にうちのマーベラスでチャチャっとベーコン焼いて空腹を癒します。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/15 sec, ISO6400)
コーヒーも飲みたい時にすぐお湯が沸くので便利。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO250)
強化力でホットサンドもほんの数分で両面こんがりきつね色になります。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (36mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO100)
冷凍餃子は簡単で激ウマ!
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/10 sec, ISO6400)
市販の中華料理の素でも、家庭用コンロ並の高火力を活かしてジャジャっと作れちゃいます。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (13mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO4000)
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (38mm, f/3.9, 1/20 sec, ISO3200)
コメント
コメント連投失礼します^^
私はイワタニカセットフーJr(大昔にカタログ落ち)を家/外両方で使っていますが、アウトドア使用での弱点すべてに該当しますねぇ(コンパクトではありますが、、、)
汁物はほとんどカセットコンロですが、焼く系はやっぱり炭ですね。遠赤外線効果と余分な脂を吸収してくれるので!チャコスタ付き火消し壺を導入して、炭の扱いが劇的に楽になったと感じています。
ちなみに家の中でもマーベラスを使いますか?
CafeT2さん、コメントありがとうございます!
いえいえ、コメント下さるのは励みになるのでとても嬉しいです^^
そうですね、たしかに脂がよく落ちるという点は炭火のメリットですね。
僕もチャコスタと火消し壺がセットになったキャプテンスタッグかどこかのを使ってます。
簡単に炭火が熾せるので重宝しますよね^^
家ではマーベラスは使わないですね。
車の荷室に入れっぱなしです(笑)