SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO125)
本格派ズボラファミリーキャンパーの10maxです。この「本格派」は「キャンパー」ではなく「ズボラ」にかかります(←ココ重要)。
カーサイドタープというと簡易的な日よけのイメージがあったのでファミリーキャンプで利用する事はあまり考えていなかったのですが、今回ファミリーキャンプで実際に使ってみたら「全然イケるじゃん」と感じたのです。ということで本記事ではファミリーキャンプでカーサイドタープを使用してみたインプレッションを、メリット・デメリットと合わせてお伝えしたいと思います。
現地でも設営の楽さと荷物のコンパクトさに感動してツイートしました!感激しすぎて「優勝」を「優秀」と打ち間違えてますが・・・
今日は沖縄繋がりのビール&ハイボール達で優秀🍺
ギアはミニマル化に挑戦。テレワーク用のカーサイドタープとロールトップテーブルでも一家族分なら十分。そして7年ぶりに新調したドームテントは想像以上に理想的で荷物も激減し設営も激楽に! pic.twitter.com/22TenCWQ1p— 10max | 旅とキャンプと車と写真 (@10max) July 10, 2021
使ったのは河川敷デイキャンプ用に買ったFIELDOORカーサイドタープ
実はカーサイドタープ自体は昨年から使っていました。ただし、上で少し触れた通りファミリーキャンプ用ではなく、河原でのデイキャンプ&ワーケーション、つまり屋外で一人でリモートワークをするのための簡易的な日除けのために購入したものでした。
そのため、高価なものではなく、高コスパで有名なFIELDOORの7000円台のものを購入しました。
こんな感じで一人でのPC作業のための最低限のスペースをカバーするイメージです。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (75mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)
遠くから見るとこんな感じ・・・こんなところでキーボードカタカタ叩いたりZoom会議してたら、かなり怪しい人ですね。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/11, 1/100 sec, ISO100)
怪しい人感満点ですが、河川敷でのワーケーション自体は非常に気分をリフレッシュできてオススメなので関心がある方はこちらを御覧下さい。
で、カーサイドタープと言っても実はいろいろなタイプのものがあるのですが、結論から言うとこの簡易的なFIELDOORのカーサイドタープで大正解でした。
他のタイプ、即ちよりシェルター的な本格的かつ高価なもの、ということになるのですが、それらだと結局設営にそれなりの手間と時間がかかってしまい、時短効果は若干小さくなります。まあそれでも通常のタープよりは簡単なので、求めるプライベート感などに応じて検討されてもよいでしょう。
カーサイドタープをファミキャンで導入しようと思ったきっかけ
今回ファミリーキャンプで使ってこなかったカーサイドタープに注目する事になった理由は主に2つありました。
設営の時短化をしたかった
一つ目の理由ですが、実は今年長男が中学校に上がり、原則毎週土曜登校という事になったため、土日でキャンプに行くためにはこれまでよりも一層キャンプのズボラ化設営撤収等に掛かる作業の時短化を推し進める必要が出てきたのです。
そこで今回導入したのが、Bears Rockの「ハヤブサテント」というテントと、FIELDOORのカーサイドタープです。「ハヤブサテント」の詳細とレビューについては下記記事を御覧下さい。
で、もうひとつのソリューションが、カーサイドタープの導入。後で詳しく触れますが、ヘキサタープはもちろん、比較的設営が簡単なコールマンのパーティシェード(今までメインで使っていた)に比べると想像以上に簡単で短時間での設営・撤収が可能になります。
コロナ禍につきグルキャンの食事を個別に
二つ目の理由はコロナの影響です。これまでファミリーキャンプでは他の友人家族とのグループキャンプになる事が多く、その場合タープ代わりに非常に重宝してきたのがコールマンのパーティシェードでした。ヘキサ/レクタタープよりも空間効率が良く、日除け面積も大きいために複数家族分のテーブルを設置する場合には最適でした。また、設営自体もヘキサタープより簡単で、原則張り綱不要なので設営面積もヘキサタープよりコンパクトなのが魅力。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (24mm, f/3.5, 1/2000 sec, ISO200)
ところが、コロナ禍を背景に食事を各家族ごと個別にしよう、となってきたため、必ずしもパーティシェードほどの空間は必要なくなり、1家族分のスペースだけカバーできればよいという事でカーサイドタープに白羽の矢が立ちました。
カーサイドタープをファミキャンで実際に使って感じた良い点
では実際にファミリーキャンプで使ってみた、良い方のインプレッションをお伝えします。
車載時等の収納サイズがコンパクト
自立式でフレームが極太重量級のパーティシェードと比べれば雲泥の差ですし、ヘキサタープと比べても小さいサイズです。スペック上の収納サイズは55cm×13cm×13cm。子供用のミニチェアと同じくらいのサイズ。
車載時も、こんな感じでちょっとした隙間に潜り込ませることが出来まるので、常に車に積んでおいてデイキャンプ、的な用途にもぴったりです。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/60 sec, ISO200)
設営が超絶速くて簡単:第一形態まで3分、最終形態まで6分
これが一番のメリットです。ヘキサタープなどと比べると本当にあっという間に設営が終わります。
まず、メインポールを2本組み立てて四隅のスリーブ(穴)に差し込み、タープの16個のフックをポールに引っ掛ければ本体が組み上がります。
そのタープ本体の一辺を車のサイドまたはリアに吸盤で固定。これだけで、簡易的な使い方=「第一形態」(勝手に命名)としては完成です。慣れればここまででたったの3分ほど。
さて、「第一形態」はこんな状態になります。写真撮ってないのでFIELDOOR公式HPから画像拝借。
2人くらいまでならこれで不足は無いですし、とりあえず日除けとしては充分です。
さらに、3〜4人家族で余裕を持って使いたい場合や開放感を出したい場合はポールで外側を立ち上げて「最終形態」(これも勝手に命名)にします。張り綱とペグは2本ずつ。それを含めてもプラスで3分程度、全部で6~7分かかるかどうかという感じです。
こちらが「最終形態」。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)
ヘキサタープの場合、一般的な立て方なら張り綱とペグが8セット必要な上に、張り綱の長さやペグダウンの位置には結構コツが必要で、不適切だとちょっとした風で倒壊したりしますが、カーサイドタープは適当で全く問題ありません。何なら仮に倒壊しても、上のポールを使わない簡易設営状態になるだけです(笑)
なお、FIELDOORのカーサイドタープには、ポールとロープがセットになった商品と含まれない商品があるので注意しましょう。
雨天時も速攻で雨除けが可能
また、上で触れた通り車の反対側をポールで立ち上げない状態でもとりあえず屋根として使うことが出来ます。その状態まで3分ほどしか掛からないため、雨天時にはまず速攻で雨よけの屋根を作ってその下にテーブルやチェア、荷物を置いて、後でゆっくりポールで立ち上げれば良いので非常に便利です。
撤収時も最後まで屋根を確保できる
またカーサイドタープには撤収時にもちょっとしたメリットがあります。ポールだけを先に撤収してとりあえず「第一形態」にすれば、ペグやポール、ロープ、ペグハンマーなどは先に不要になります。
そして他の片付けを全て終わらせるまでの間、カーサイドタープを第一形態のままで置いておいて日除け・雨除けの空間を確保しておき、最後の最後に撤収すればOK。上で触れた通りカーサイドタープの収納サイズは非常にコンパクトなので、最後に車の荷室の隅っこにねじ込めば大丈夫です。
例えばパーティシェードの場合は収納サイズが大きいので車に積み込むのは最初の方でないといけなかったんですよね。ヘキサタープの場合そこまで嵩張らないですが、ペグやペグハンマー、ポールは残す必要があります。
サイズ感は不足ない?:3~4人家族なら問題なし
さて、簡易なカーサイドタープだけに一番気になるのはサイズ感ではないでしょうか。きちんと日よけ・雨よけの面積は確保できるのか。
結論から言うと、全く問題ありませんでした。下の写真がポールで立ち上げまで設営完了したところです。置いてあるテーブルは70cm×70cm。今回は父子3人でのキャンプでしたが、よほど大皿を何枚も並べるような料理でなければ必要充分なサイズです。筆者は加えて調理用にサイドテーブルを併用していますが、これがあれば余裕ですね。
使ってみた実感としては、タープの面積としては有り余るほどの広さだと感じました。3〜4人が座って食事をする最低限のスペースの日除け・雨除けなら余裕です。
日が傾いてきて日差しが気になる場合などは、ポールの高さを変えることで対応することも可能です。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO250)
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO100)
4人くらいの家族で余裕を持ちたい場合は長辺が100cmくらいはあるテーブルを使うかと思いますが、このFIELDOORのカーサイドタープのサイズは350×250cmなのでサイズ的には問題ありません。
カーサイドタープの注意点
「設営を簡単・スピーディにしたい」という目的が優先の場合ははっきり言うと最高で、欠点はあまりありませんが、以下の点には留意しましょう。
途中で車を動かす際は気をつけよう
タープの一辺が車に固定されているのでそのままでは車を移動することは出来ません。なるべく途中で車で出かけなくてもよい日程を組むのがベターです。
ただし途中で車を出す事が出来ない訳ではありません。このカーサイドタープは車無しでの単体での設営も可能です。下の写真のように車のルーフに固定していた部分を、代わりに地面にペグで固定することで車を移動する事も可能です。筆者は実際にはこの形は試していませんが、途中で車を動かしたい場合は試して見る価値はありそうです。
長期・リッチキャンプには不向き
一応3〜4人のキャンプでの最低限の日除け・雨除けには必要十分ですが、とはいえ日差しの強い時には日照方向によってテーブルなどの位置をずらす必要は出てきますし、それなりにリッチなリビングやキッチン設備を広げる場合は当然全てを覆えるほどのサイズではないので、そうした事が問題になる場合にはそれなりに大きなタープやシェードをお勧めします。
つまり、上の「車が移動できない」点も鑑みると、例えば1泊2日のキャンプやデイキャンプなど設営撤収を簡単スピーディにしたい場合はカーサイドタープ、2泊以上でゆったり過ごす場合は大きなタープやパーティシェード、という感じで使い分けるのが吉でしょう。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (28mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO100)
まとめ:カーサイドタープは時短キャンプの最高の味方
ということでカーサイドタープのメリットをおさらいするとこんなところです。
- 設営・撤収が簡単で速い
- 収納が軽量コンパクト
- 雨天時等でも速攻で雨除け・日除けが出来る(第一形態)
- 撤収時も最後まで日除け・雨除けを残せる(第一形態)
一方で要注意点はこんなところです。
- 途中で車を動かせない
- 長期・リッチキャンプには不向き
本記事に辿り着かれた方の多くはキャンプの設営を簡単・スピーディにしたい方でしょうから、そうした場合にはカーサイドタープは非常に強い味方になってくれるに違いないので、ぜひ活用してみましょう^^
SONY ILCE-7M2, (28mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)
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