フォルクスワーゲン & パサートオールトラック志賀高原・渋温泉

パサートオールトラックは雪道でも頼れる相棒@大寒波の志賀高原

こんにちは。2021-2022年の雪山シーズンに突入した10max(@10max)です。

シーズンインは、2021年の大晦日から2022年1月2日にかけての2泊3日の年越し渋温泉・志賀高原ツアー!我が家の恒例のエリアなのですが、年越しでの訪問は実は初めてだったりします。

年末年始というのは積雪量としては微妙な時期で、秋頃に宿を予約した頃は雪があるかどうかを心配していたのですが、蓋を開けてみれば記録的な大寒波(渋温泉の地元の方曰く「ここ10年でも記憶にないくらい」)となり、ちょっとしたトラブルから極上のパウダー食いまで全てひっくるめて最高に思い出に残るファミリーツアーとなりました。

パサートオールトラック 雪道

Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/1250 sec, ISO32)
ホワイトアウトの高天ヶ原スキー場前にて(2021年12月31日)

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パサートオールトラックでの初めての本格雪道体験!

そしてカーライフもテーマの1つとする本ブログ、ツアーレポ・パート1の主題は2020年4月に我が家にやってきた愛車パサオことパサートオールトラックでの本格的な雪道でのインプレッションです。

昨シーズンも雪山へは行ったのですが暖冬で雪が少なく、殆ど雪道らしい雪道を走る機会がありませんでした。一方で今回、特に初日は記録的な寒波の影響でスキーを断念せざるを得ない程で、ほとんどの時間を豪雪の上でのパサートオールトラックでのドライブで過ごし、その頼もしさを存分に体感出来ました。

と言うことで、「パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアー2021-2022」と題して数回に渡ってツアーレポをご紹介します。

その皮切りとなる本記事は、3日間で最もドカ雪に見舞われた初日のパサートオールトラックの雪上インプレッションを中心にお届けします。というのも、初日は結局豪雪過ぎてスキーに行けなかったので^^;

なお、スタッドレスタイヤは昨シーズン購入したピレリのウインターアイスアシンメトリコを履いています。

パサートオールトラックのスタッドレスタイヤを意外と安く購入出来た件
こんばんは。暑がりなくせに寒がりのハイブリッドで環境に優しい10maxです。 すっかり冬本番、東京でも例年年末年始辺りから降雪の可能性があります。しかし今年4月に我が家にやってきたパサオことパサートオールトラックはまだ冬服、即ちスタッドレス...

パサートオールトラック 雪道Apple iPhone 12 Pro, (1.54mm, f/2.4, 1/120 sec, ISO125)

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早朝5時出発!雪の上信越道を行く

雪山ツアーの朝は早く、ツアーコンダクター兼運転手である10maxはいつもの様に4時前ころ布団から這い出て、まずはコーヒーを一服。愛車ブランドのマグカップを使うのも恒例行事です。

しかし普段は目覚ましのスヌーズを3回以上繰り返さないと起きられないのに、こう言う時だけは一発で布団から出てこられるのは何故なんでしょうね・・・。ちなみに前夜は22時ころ就寝したのですが、ワクワクし過ぎて結局0時過ぎまで眠れませんでした。小学生かと(笑)

フォルクスワーゲン マグカップApple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/60 sec, ISO250)

4次元かと思うほどの広大なパサートオールトラックの荷室(639L)も、母親よりデカい中学生含む4人家族の荷物を2泊分も積むと流石に余裕が無くなります。だたし、ルーフにはサイクルキャリアが乗っているため板も全て車内積載。そう考えるとよくこれだけ飲み込めるなと感心します。

いやしかし、この景色、テンション上がるな~♪(爆)

Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/4 sec, ISO800)

5時過ぎに自宅を出て、6時前くらいに関越道に乗ったのですが、信じられないことに全く渋滞に遭いませんでした。大晦日ってこんなものなのか、はたまたコロナの影響なのか。いずれにしてもお蔭でゆったり余裕を持って運転出来たのは幸いでした。何しろ上信越道に入ってすぐに路面が雪で白くなりましたからね。

パサートオールトラック 上信越道 佐久平PA 雪

Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/400 sec, ISO32)
上信越道・佐久平PAにて

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道路もゲレンデもホワイトアウト!凍てつく窓!

9時頃上信越道を降り、信州中野市内へ入る頃にはすっかり冬将軍が陣を広げてまして、この通り市内ですらほとんど視界が効かない状態。信号などの目印が無ければどこが道の端なのかすらもよく分かりません。おお、おっかねえ。

Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/2200 sec, ISO32)

やがて渋温泉街を抜けて志賀高原に登り始めると気温がぐんぐん下がり、ワイパーや窓が凍り始めてさらに視界が悪化。暖房で解かそうと試みるも全く追いつきません。それもそのはず、真っ昼間(10時過ぎ)なのに気温はマイナス10℃を下回ってましたからね。

志賀高原 寒波 ホワイトアウトApple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/1250 sec, ISO32)

とは言えあまりに視界が悪いので、路肩に止めてエアコンを曇り除去モード全開にしてフロントウィンドウとワイパーに張り付いた氷を解かしつつ剥がしつつしながら進みます。おそらく乾いた雪だけなら張り付かないのかも知れませんが、どうしても室内が温かいので、それで解けた雪が氷になって・・・のイタチごっこなんでしょうね。とは言え暖房を消すわけには行かないので・・・。

ワイパー 凍結Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/800 sec, ISO32)

ひいこら言いながら何とか高天ヶ原まで登ってきましたが、こんな感じで完全にホワイトアウトしており、とても「子連れでスキーだ!ワーイワーイ!」てな雰囲気ではござんせん・・・。スキー場に聞いてみても「いつまでリフトが動いているか分からない」とのことだったので、とりあえず志賀高原を降りて、標高の低い北志賀のよませ温泉スキー場へ行ってみることにしました。

志賀高原 寒波 ホワイトアウトApple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/3500 sec, ISO32)

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パサートオールトラックの雪道での実力や如何に

さて、パサートオールトラックでの初めての本格的な雪道体験が、よもやよもや、こんな豪雪ステージになるとは思っていませんでしたが、逆に極限状態での実力を余すところ無く確認する事ができたのは、車好きとしては実にさいわ(以下自粛)

「オフロードモード」はより穏やかな特性

パサートシリーズのドライビングプロファイル機能の中でオールトラックだけに備わるモードが、「オフロード」です。ただでさえ非日常な吹雪・豪雪の状況なので細かい事までは分かりませんが、実際どのような挙動になるのか試してみました。

パサートオールトラック オフロードモード ドライビングプロファイルApple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO80)

まず、発進がかなり穏やかになりました。回転の上昇に対して実際の加速はかなり緩やかに行われる印象です。まるでCVTのラバーバンドフィールのような感じ。元々オールトラックのDモードでの発進は主にDSGの制御により割と穏やかな方向に振っていますが、オフロードモードではそれをさらに穏やかにしているようです。

DSGの「ギクシャク」を葬り去った「Dモード」「Sモード」の巧みな特性と付き合い方 | フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲンのDSGというツインクラッチトランスミッションは話題に事欠きません。その中の1つでかつてよく言われたのが「低速時にギクシャクする」というもの。 しかし、それはもう昔の話となったようです。今年4月に筆者宅にやってきた2020...

意外なのは、結構上まで引っ張ること。通常のDモードでは1000回転台で1速から2速に切り替わるところ、オフロードモードでは2000回転台後半くらいまで引っ張ります。トルコンATだと2速発進で高回転を避けるほどなのに(DSGに2速発進の機能はない)、DSGがここまで引っ張る理由はよく分かりませんが、タイヤのスリップとトルクの制御をきめ細かく行うために途中で変速を挟まないようにしている・・・とかでしょうか?

また、ステアリングについては軽く緩やかな特性にしているフシがあります。言ってみれば、重くダイレクトなスポーツモードの逆ですね。これにより、急な方向転換の動作を抑制して安定方向に振っているのかも知れません。

安心感抜群の「ヒルディセントアシスト」

このオフロードモードに組み込まれた機能で、地味に大活躍してくれたのが、これも今回始めて発動した「ヒルディセントアシスト」でした。発動条件は想像に過ぎないのですが、恐らくこんな感じだと思います(違うかも知れません)。

ヒルディセントアシスト発動条件
  • ドライビングプロファイル:オフロード
  • 下り坂を検知
  • 車速:30km/h以下(たぶん)

どうやらこれらの条件が揃った時に、アクセルペダルから足を離すと、自動的にブレーキが制御され、その時点での速度を保って坂を下ってくれるというもの。

やはり一番怖いのは上りよりも、下りでのオーバースピードや操作間違いによるスリップで突っ込んでしまうことなので、今回のような極限的な環境では非常に助けられました。視界も悪く、路面状況やタイヤのグリップ状況が殆ど分からない中で、車がセンサーと電子制御を駆使して一定速度で下ってくれる事の安心感は、特にこの日のような極限状態の中では相当なものです。そうした緻密な制御においては人間は機械には叶いませんからね(プロドライバーならいざ知らず)。

総合力で魅せる安定感抜群の雪上コーナリング性能

それらの個別の機能はもちろん心強いのですが、終始安心感を与えてくれたのはパサートオールトラックの雪上での基本的な挙動の安定感です。志賀高原の麓から上までのワインディングの途中、道幅の広いところで少しアクセルを踏んでみたのですが、稀に軽いアンダーステア気味になりそうな場面はあったものの、サラサラの新雪が次々に新しい層をなす状況にも関わらずほぼ常時ニュートラルステアで意図する方向にライントレース出来たのには驚きました。

パサートオールトラックの第5世代ハルデックスカップリングAWD「4MOTION」は前後の駆動配分をタイヤのスリップ状況に応じて瞬時に100:0から50:50の範囲で配分するので、アンダーステを検知すると後輪側の駆動力を増やして調整します。これに加えて「XDS」と呼ばれる電子制御式ディファレンシャルロック、所謂左右輪の駆動力を最適化するトルクベクタリング機能も功を奏しているんでしょうね。これは主にドライ路面において通常のFFベースのAWD車がアンダー気味になるところを、左右輪の駆動力を適切に調整することでイン側に向け、スポーティなコーナリングを実現する機構ですが、このXDSと4MOTIONの統合制御が雪道での正確なライントレースに大きな役割を果たしているのでしょう。

そして、こうした機能に加え、そもそものパサートオールトラックの総合的な制御やボディバランスの良さも間違いなく寄与してるんでしょうね。上で触れたアクセルワークやステアリング操作に対する出力の適切な調整、そして何より、ステーションワゴンならではの重心の低さが、コーナーでの節度良く安定した挙動に貢献しているのでしょう。

余裕のトラクションと登坂性能

この渋温泉から志賀高原へ登るワインディングでは、数年前の寒波の時に今と同じピレリのスタッドレスを履いたFFのプジョー308SWが途中で登れなくなった記憶が今でも家族みんなの記憶に残っています(その時はたまたま通りがかった神のようなクロカン四駆に牽引して貰ったので九死に一生を得ました・・・)。実際に今回も数カ所で進めなくなっている車を見かけたのでドキドキしながら登っていました。

しかしパサオ君は何ということもなく涼し気な(涼し気と言うか激寒ですが)顔で一度も不安を感じさせることはありませんでした。

また、この後渋温泉に戻り北志賀のよませ温泉スキー場へ向かった際に、ナビが途中であまりスキー客が通らない裏道を指していたらしく、とんでもない雪深い急坂を登る羽目になりましたが、ここも難なく登っていきます。この裏道、翌日再びよませに行く途中にチラッと見たら、ミニバンが完全にスタックして進むことも戻ることも出来ず、地元の人々も集まって救出作業に難儀してました・・・。

パサートオールトラックのノーマルより30mm高い最低地上高と4MOTIONを軸とした雪道での制御は本当に頼りになる事を実感しました。

北志賀 よませ温泉スキー場Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/1900 sec, ISO32)

状況を的確に伝えてくれるDigital Cockpit Pro

さて、下の写真はそんな性能をフル活用しながら運転している最中に助手席の長男に撮ってもらったDigital Cockpit Proの画面ですが、初めて見るインジケーターが沢山ありました。左下の「trip」メーターの上に「オフロードモード」適用中を示す白い山のマーク、その右の車が坂を下っていてその上にメーターが書いてある白いマークは「ヒルディセントアシスト」発動中。

一方、大雪により制限が出ている機能についても知らせてくれています。下段一番左の、車線変更時の斜め後方の死角車両検知のマークがオレンジになっているのは、センサーが雪で覆われて使えなくなっている警告。その右の車線維持機能のマークがオレンジになっているのも同様に、雪のために使えなくなっていることを示しているようです。これらの小さなマークが出るだけでなく、使えなくなった時に真ん中のディスプレイでその旨を知らせてくれます。極限状態では刻々と状況が変わりますが、それらの状態を的確にドライバーに把握させてくれるというのも優れた性能と言えます。

パサートオールトラック オフロードモード ヒルディセントアシスト ドライビングプロファイルApple iPhone XS, (4.25mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO320)

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幅広・大径タイヤはチェーン脱着が大変

さて、そんな極限的な雪道でも家族を安全に運んでくれるパサートオールトラックですが、一つだけ難儀した点がありました。それはチェーンの着脱。今回も上のインプレッションの時点ではチェーンを装着していなかったのですが、途中で経緯があってチェーンを脱着した際もかなり時間がかかりました。

パサートオールトラックに限らず、輸入車を始めとする最近の車はオンロード性能向上のためにタイヤの幅がどんどん広くなり、タイヤハウスの隙間も狭い車が増えてきているため、そうすると奥まで手が入りにくいんですよね。

また、ジャッキアップ不要を謳うチェーンの場合、横に渡る鎖と鎖の間にタイヤの接地部分が収まる計算になっていますが、最近の大径化が進んだタイヤだと接地部分の前後幅が広過ぎてそれが上手く行かないんです。外す際も、チェーンを踏んでいない状態にするために何度も車を前後に動かす必要がありました^^;

ということで、机上の説明では確かにジャッキ不要で簡単に脱着が出来そうなチェーンが増えていますが、最近の幅広×大径タイヤでは想像以上に時間がかかるのでご注意下さい。

また、特に輸入車の場合タイヤハウスのクリアランスが狭い事が多く、チェーンが細く輸入車対応を謳ったものが必要である場合があります。ディーラーにも確認の上注意してご購入下さい。筆者は下記のチェーンを使用しています。

パサートオールトラック チェーン装着Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/1600 sec, ISO32)

パサートオールトラック チェーン脱着Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO80)

パサートオールトラック チェーン脱着Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO80)

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パサートオールトラックは雪道でも頼れる相棒だった

という事で、2021年の大晦日は図らずも記録的寒波という極限状況の中で愛車パサートオールトラックの雪道での実力を存分に堪能する一日となりました・・・

・・・と締めくくるのは実はまだ時期尚早で、この話にはまだ続きがあります。パサートオールトラックの雪上性能とは関係ないのですが、実はこの後、何台もの車との多重事故に巻き込まれそうになるという恐怖体験に遭遇したのです(上で触れた、チェーンを装着することになった経緯のこと)。それだけでもそれなりの分量になりそうなので、次の記事でお伝えします。

「四駆×スタッドレス」という雪道最強とも思える組み合わせでも、雪国ではチェーンは欠かせないと肝に命じることになった事件、お楽しみに・・・

パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアーレポ記事一覧

パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアー2021~2022
「パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアー2021~2022」の記事一覧です。
パサートオールトラック 雪道 性能

OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (34mm, f/3.8, 1/1600 sec, ISO200)
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