こんにちは、元RX-8乗りの10max(@10max)です。先日長男の希望で遊びに行った東京オートサロン2022の模様を何回かに分けてお届けしています。
本記事ではTOYOTA GAZOO Racingブースの展示内容についてお届け・・・と申し上げたいところですが、タイトルの通り9割方「GR GT3 Concept」に関する内容になっておりますのでどうぞご容赦下さいm(_ _)m
GR GT3 Concept – マツダとの協業でロータリーエンジン復活を匂わせる
今回東京オートサロンで初披露となった「GR GT3 Concept」。これは元RX-8乗りとしては実に色々な妄想を示唆してくるモデルです。
SONY ILCE-7C, (52mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO1250)
MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPTの兄弟車との噂
この車、最近色々なところで、マツダが2015年に発表したコンセプトカー「RX-VISION」、さらにそれをグランツーリスモ向けのバーチャルコンセプトカーとして2020年にリリースした「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」から派生していると噂される車ですね。2015年の東京モーターショーでRX-VISIONの実物を見た筆者も既視感を覚えました。
実際、超ロングノーズ・ショートデッキのシルエットを始め、フロントフェンダーのやや後方上部にあるエアダクトやリアフェンダーに少しかかるドアの形状など、エクステリアデザインは酷似しています。
直6かロータリーか、それが問題だ
さて、気になるのは一体このGR GT3 Concept並びにRX-VISION GT3 Conceptの実車にどんなパワーユニットが載るのか、と言うことです。RX-VISIONが登場した当時は4ローターのロータリーエンジン搭載というコンセプトでした。そしてそれがやがて「RX-9」という形で市販化されるという噂まで飛び出しました。
しかし、それ以降レンジエクステンダーとしての用途以外ではロータリーエンジンの話を殆ど聞かなくなりました。さらに、先日マツダは直列6気筒 SKYACTIV-Xにモーターを組み合わせたパワートレインを発表しています。
つまり、現時点ではRX-VISIONにしろRX-VISION GT3にしろ、ロータリーエンジンよりも直6ハイブリッドで市販化される方が余程現実的と考えられます。いや、考えていました。
しかしトヨタにはすでに直6のスープラがある
しかしこの「GR GT3 Concept」を見て、その考えが少し揺らいだのです。
今回トヨタが突然発表した「GR GT3 Concept」がRX-VISIONの血を引いている事を予感した時に同時に筆者が思ったのはこういう事です。「GR GT3 Conceptがもし本当にMAZDA RX-VISION GT3の兄弟モデルとして登場するなら、もしかして本当にロータリースポーツが復活するんじゃないか?」と。
何故こういう発想になるのかと言うと、こういう事です。
- トヨタがこれからGR GT3 Conceptの市販モデルを作る
- そこへGR GT3 Conceptがマツダとの協業モデルの可能性が出てきた
- 考え得るエンジン候補はマツダ開発中の直6もしくはロータリーエンジン
- でもトヨタには既にスープラが存在するので今更別の似たような直6FRスポーツを作るとは考え辛い
- するとGR GT3 Conceptはロータリーエンジン搭載と考える方が自然なのでは
あり得なくは・・・なくなくないですよね?
ロータリーエンジンはハイブリッドで弱点を補える
GR GT3 Conceptがマツダとの協業を匂わせる事がロータリーエンジン復活を示唆すると考えられるもう一つの理由があります。それは、ロータリーエンジンとハイブリッドの相性が非常に良さそうだと言うこと。
ロータリーエンジンの弱点は主に2点です。
- 燃費
- 低速トルクの細さ
つまり、これらを補うのにトヨタが持つハイブリッド技術はうってつけという訳です。低速トルクはターボでも補えますが、ハイブリッドなら燃費も稼げて一石二鳥。(もちろん、技術的に作りやすいのかはよく分かりませんが。)
さてさて、いよいよマツダのロータリーエンジンを載せたGT3カーがトヨタのハイブリッド技術と融合して誕生するのか・・・?(確かGT3規格はロータリーエンジン駄目よ、とか言わない・・・はず?)
GR GT3 Conceptが次期スープラだったら・・・?
ただしこの妄想には突かれると痛い弱点があります。それはGR GT3 Conceptが次期スープラのプロトタイプである可能性です。
仮にトヨタとBMWの(直6に関する)提携が解消となった場合、マツダが開発中の直6に白羽の矢が立つと考えるのは自然です。そうなれば兄弟車となるRX-VISION GT3にも当然同じマツダの直6が載ることになるでしょう・・・
しかも現実的にはこの説の方が非常に妥当なんですよね。マツダ・トヨタ連合がGT3レース向けのたった1車種だけのためにハイブリッドロータリーを開発する可能性は非常に低いと言わざるを得ません。より台数の見込めるGRヤリスの1.6L3気筒ユニットですら、少なくとも間もなく公表されるであろうGRカローラと共用されると言われています。そう考えるとGR GT3/RX-VISION GT3にもマツダの「ラージアーキテクチャー」商品群と共通のユニットを使うと考える方が妥当です。
ただそうなると「RX」(=ロータリーエンジン車)とは言えなくなる訳で、「RX-VISIONは蓋を開けたらレシプロエンジンでした!ごめんちゃい!」なんてオチはちょっと寂しいなあ、マツダさん(笑)
ということで最後に夢のない仮説をオチのように持ってきて恐縮ですが、GR GT3 Conceptの続報が非常に楽しみです!
TOYOTA GAZOO Racingブースの他の展示車
最後にトヨタGAZOO Racingブースで撮ってきた写真を何枚か・・・と言っても3枚しか有りませんでした(笑)実は今回主なブースは皆入場規制があって、注目車の多いトヨタブースは行列だったので外側から眺めただけなのです^^;
GR YARIS GR4 Rally
GRMNじゃない方のGRヤリスです(笑)これは2022年の全日本ラリー選手権に出場予定の車両ですね。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO1250)
GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM’S #36
SUPER GTの2021年GT500クラスに参戦した車両です。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO800)
VOXY MODELLISTA
GAZOOレーシングブースではありませんがトヨタグループということで・・・インパクト満点の顔面が話題になった新型VOXYのモデリスタバージョンです。いや、ほんと、口どうなっちゃってるんでしょうね、という以外に特にコメントはありません(笑)
SONY ILCE-7C, (37mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO400)
以上、トヨタ関係の展示車でした。
他ブランドの展示やイベントの模様も追ってご紹介したいと思います。
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