こんにちは、10maxです。「パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアー2021~2022」のレポート記事パート3です。
前回の記事(↓)の通りツアー初日に志賀高原の大寒波の洗礼を受けて、危うく多重事故に巻き込まれそうになりましたが、その後無事に渋温泉の馴染みの温泉宿に着いて年越しを満喫出来ました。
さて、筆者はその渋温泉をベースに志賀高原に通い始めてもう20年近くになりますが、未だにその魅力は色褪せることを知りません。本記事では今回の滞在模様と共に、この渋温泉街の魅力も併せてお届けしたいと思います。
渋温泉の魅力をざっくり申し上げるとこんな感じです。
- 志賀高原・北志賀エリアの26箇所ものゲレンデにアクセス可能
- 37本もの源泉で旅館でも湯巡りでも温泉満喫し放題
- 昔懐かしの温泉街風情を味わえる
渋温泉は志賀高原・北志賀エリア26のゲレンデへアクセス可能
スキーヤー、スノーボーダーにとって渋温泉のロケーションは格別です。なんと車で30分~1時間の範囲に、志賀高原、北志賀高原などの3つのエリアに渡る26箇所ものスキー場があるのです(旅恋写調べ)。
志賀高原エリア
- 一の瀬ダイヤモンド
- 一の瀬ファミリー
- 一の瀬山の神
- 高天ヶ原マンモス
- 東館山
- 西館山
- 発哺ブナ平
- タンネの森オコジョ
- 寺子屋
- 奥志賀高原
- 焼額山
- サンバレー
- 丸池
- 蓮池
- ジャイアント
- 熊の湯
- 横手山
- 渋峠
北志賀エリア
- 竜王スキーパーク
- よませ温泉
- X-JAM高井富士
- 木島平
- 小丸山スキー場
- 牧の入高原スノーパーク
山田牧場エリア
- YAMABOKU ワイルドスノーパーク
- 山田温泉キッズスノーパーク
(2022年1月旅恋写調べ)
このうち、最後の山田牧場エリアの2箇所は1時間程度かかりますが、それ以外は概ね渋温泉から30分前後でアクセス可能です。志賀高原エリアは細かく分かれ過ぎててちょっと反則な気もしますが(かといって勝手にまとめる訳にも行かず)、それにしてもものすごい数ですよね。
数が多いだけでなく、その内容も実にバリエーションに富んでいます。志賀高原は「ここに雪がなければ他には無い」と言われる日本屈指の積雪量と圧倒的なスケールの大きさを誇ります。また、横手山・渋峠スキー場の山頂は標高2307mという日本で最も高いところにあるゲレンデです。
一方で北志賀エリアのよませ温泉スキー場、X-JAM高井富士は北志賀高原の麓からほど近くにあるため、アクセスが良い(渋温泉街から20分程度)だけでなく、志賀高原が吹雪いている時でもこちらなら比較的天候が良かったりします。実際今回のツアーでも、1月1日の元旦は寒波の名残で志賀高原方面は吹雪でリフトが動いていない様だったので、急遽よませ温泉スキー場に目的地を変更して快適にスキーを楽しむことが出来ました。
このように、渋温泉をベースにしていれば気分や好みに合わせてスキー場をチョイスしたり、天候によってリスクヘッジが出来たりと言った事が可能です。これがもし志賀高原のゲレンデ近くのホテルに宿泊していたら、ただでさえ吹雪いている中1時間近くかけてよませ温泉まで行くか・・・という難しい選択を迫られることになります。
渋温泉のアクセス・ロケーション
下のマップの中心は今回投宿した渋温泉街の「かめや旅館」です。そこから国道292号線(通称「志賀草津高原ルート」)を東に向かうと、30分ほどで志賀高原エリアのスキー場にアクセス出来ます。
また、北の方へ向かうとよませ温泉スキー場や竜王スキーパーク、木島平など北志賀エリアのスキー場へ、やはり20~30分程度で行くことが出来ます。
渋温泉は旅館と九湯巡りの源泉、両方楽しめる
スキーやスノボも好きだけど、温泉も好き。いや待て、地酒も忘れてはならん。
筆者の知る限り雪山好きという人種はそういう人が多い印象がありますが、気のせいでしょうか。そんな欲張りな人々にこそ渋温泉は最高におすすめです。ゲレンデ前の宿ももちろんそれはそれで魅力がありますし、天然温泉のあるゲレ近ホテルもありますが、渋温泉は伝統ある生粋の「温泉街」なので、温泉の魅力に関してはそれらを圧倒します。
温泉街なので旅館そのものも殆どが源泉かけ流しですが、それ以外にも「九湯巡り」と呼ばれる湯めぐりを楽しめます。渋温泉街には9つの公衆温泉と足湯があり、渋温泉に宿泊していれば24時間無料でそれらに入浴する事が出来ます。
なので、スキーやスノボでたっぷりいじめた足腰をこれでもかと言うほど温泉で癒す事が出来るのです。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO3200)
渋温泉には37本もの源泉がある
ところで、渋温泉郷には約35軒の温泉旅館があるのですが、それらほぼ全て源泉かけ流しというと、一体源泉はどこからどう引いてるんだろう、なんて思って調べてみたのです。すると、なんと源泉が37本もあるらしいのです・・・!!!
えっと、ちょっと計算が合いませんね・・・35軒に対して37本・・・あ、そうそう、九湯巡りの公衆温泉もありますからね。
それでもかなり贅沢なのは間違い有りません。例えば筆者が定宿にしている「かめや旅館」では、2種類の源泉を楽しむことが出来るんです!1軒の宿で2種類の源泉ですよ。なんと豪勢な・・・。
※ちなみにかめや旅館の2本の源泉のうち一本は本当にかめや旅館の地下深くにあって、階段で下りられます(!)。もう一本は近くの地獄谷から引いているらしいです。
渋温泉には昔懐かしい温泉街の風情がたっぷり
そして何よりの魅力は、昔ながらの古き良き温泉街の風情がたっぷり残っていること。宿で浴衣と下駄を借りて歩いてみましょう。
「カラン、コロン」
と石畳を歩けば、まるで町ごとタイムスリップしたかのような感覚にとらわれるはず。これ以上は筆舌に尽くしがたいので写真を御覧下さい。
今回も定宿「かめや」旅館に投宿
さて、上の写真でもご紹介した通り、渋温泉街には千と千尋の神隠しの「油屋」のモデルとなったとも言われる有名な「金具屋」旅館もありますが、それ以外にももっとお手頃なお値段で趣をたっぷり味わえる旅館が多数あります。
今回の年越しツアーでも投宿した「かめや」旅館には20年近く前からにお世話になっていますが、1泊8,000円程度でこんな素敵な雰囲気に加えて2種類の源泉が楽しめる旅館に泊まれるなんて、何という贅沢。いつまでも残り続けてくれることを願ってやみません。
では今回の雪景色の渋温泉・かめや旅館のフォトギャラリーをしばしお楽しみ下さい。
OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (46mm, f/3.9, 1/640 sec, ISO200)
かめや旅館で最幸の年越し
かめや旅館に戻ってきました。旅館の中も見てみましょう。中も趣と風情の大名行列ですよ。
OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (54mm, f/4, 1/30 sec, ISO4000)
OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (31mm, f/3.7, 1/60 sec, ISO1000)
夕食後、細君と長男は九湯めぐりに出かけました。次男と筆者は疲れたのでかめや旅館の温泉で満足し、部屋でゴロゴロして過ごします。
細君と長男が戻った後、満を持して地酒をお迎えします。そして「ゆく年くる年」を見て新年を迎えます。控えめに言って最幸の年越しでした。
かめや旅館の基本情報
- 住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平隠2065
- 電話番号:0269-33-3585
- ホームページ:こちら
※料金など最新情報は公式HPでご確認下さい。
まとめ:渋温泉で大人の雪山×温泉コンボを満喫しよう
ということでまとめると、こんな方には、スキー・スノボのベースとしての渋温泉、非常におすすめです。
- 朝イチからスキー・スノボだけをガツガツ攻める感じじゃない
- 雪山・温泉・地酒をバランス良く楽しみたい
- 気分や天候によって色々なゲレンデを楽しみたい
雪山・温泉・地酒のバランスについては、好みによって柔軟にチューニング可能です。
「雪山」:「温泉地酒」=「2:1」でもいいし、「1:1」でもいいし、何なら逆転して「1:2」でも十分に楽しませてくれる魅力を渋温泉は持っています。
自分好みの冬の信州雪山ツアー、渋温泉を軸にプランニングしてみてはいかがでしょう♪
さて、次のツアーレポートでは、いよいよ雪山でのスキーの模様をお伝えします!
パサートオールトラックでスキーに行く!渋温泉・志賀高原年越しツアーレポ一覧
OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS DIGITAL CAMERA (29mm, f/3.7, 1/60 sec, ISO6400)
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