それは9月13日の朝の事。
目を覚ましてスマホを開くと、背筋も凍るようなタイトルのメールが届いているでは有りませんか。そのタイトルは「AdSense サイト運営者向けポリシー違反レポート」。
ある日突然こんな恐ろしいメールを受け取ってしまったブロガーさんの参考になるよう、解決までの顛末をご紹介したいと思います。
「AdSense サイト運営者向けポリシー違反レポート」なるメールが届く
改めまして、届いたメールはこちらです。
もうね、「AdSense」と「違反」の2ワードだけで身体が固まるんですよ。昨年末のおぞましい出来事が走馬灯のように頭を駆け巡るわけですよ。ほんと止めてほしいw
その「昨年末のおぞましい出来事」というのはこちら(↓)
Google様から「無効なトラフィック(広告の不正クリック)」の容疑(もちろん冤罪)で、サイト全体に対する広告配信を停められるという世にも恐ろしい仕置を受けた訳です。
しかし今回はパッとブログを開いてみた感じだと、広告は表示されているようなので、前回とは少し違う事象のようです。上のメールにも、サイトやアカウント全体に関する違反ではなく「ページ単位の違反措置」であり、「違反が無かった部分については広告掲載が続行」されるとあります。
まずは何が起こっているのかを把握する
ということでまずは深呼吸し、コーヒーを飲みながら(震える手でマグカップをぶちまけないよう気をつけながら)、一体何が起こったのかを調べない事には話は始まりません。
Google AdSenseポリシーセンターで違反・制限内容を確認
上のメールの文中の「AdSense ポリシーセンター」をクリックするか、もしくはAdSenseの管理画面の左メニューから「ポリシーセンター」を開くと、今回の措置についての詳細が掲載されています。
なお、下のキャプチャは解決後に撮ったので、右側のエリアには晴れマークとサムアップの絵と共に「問題は検出されませんでした」という非常に平和な雰囲気になっていますが、制限措置が行われている間は、ここにおどろおどろしい違反内容と制限の内容が掲載されます。
違反理由:衝撃の「アダルトコンテンツ(性的な内容)」疑惑!!
さて、下が広告配信制限中のポリシーセンターの表示内容です。一番上で「ページに関する問題」が「1」となっているのが、今回の事案ですね。
え~と、なになに?
ふむふむ・・・。
えっ?今なんつった?
よく聴き取れなかったのでもう一度言ってもらえます?パードンミー?
ア、ア、アダルトコンテンツ・・・!?
せ、性的な内容・・・!?
ちょっと何言ってるのか分かりません・・・。
いや待てよ、もしかして過去に酔っ払ってものすごいエロい記事を書いたのを忘れているのかも知れないし・・・。該当のページを恐る恐る開いてみます。ポチッ(スマホだから本当は無音だけど)。
いや待って。
質実剛健なフォルクスワーゲンのSUVの試乗インプレ記事でアダルト認定とかあり得ないし。エッロエロなアルファロメオ・ジュリアの記事とかならまだしも(違)百歩譲って、VWでもアルテオンの試乗記事だったら、「エロい」とか「セクシー」とか「ボン・キュッ・ボン」とか書いた記憶あるけどさ(いやだから違)。
制限内容:一部の広告主の広告が表示されなくなる刑
まあいいや・・・もう少し読み込んでみます。
上の「解消方法」の下の説明によると、「一部の広告主がお客様のページに広告を掲載しないよう選択しました」とあります。つまりここまでの情報をまとめると、今回は下記のような制限内容のようです。
- 該当ページのみが制限の対象
- 全広告が非表示になる訳でなく、一部の広告主の広告が配信停止
なので、「対応策」に書いてある通り、「広告主による広告配信の制限を許容できる場合、特にご対応は不要です」というレベルの制限ではありますが、表示される広告の種類が少なくなれば広告の収益機会が減ることにはなります。
それに、一部でもポリシー違反がある状態が続けばSEO上も何らかの不利に繋がる可能性もあるので、出来ることなら制限を解消した方が良いのは間違いないでしょう(当たり前)。
ここまでで一応、何が問題で(いや、アダルト容疑は納得いかんが)、どのような広告配信制限が起こっているのかは概ね見えてきました。
「AdSense サイト運営者向けポリシー違反」宣告への対処・解決方法
ではGoogle様が何をおっしゃっているのかが大体把握できたところで、解決に向けた具体的な対処方法を見ていきましょう。なお、筆者が体験した事実に基づく内容なので、もしかすると細かい点で異なるケースもあるかも知れませんが、ご了承下さい。
主な解決方法は3つ
解決方法は主に3つ考えられます。
- 該当ページ自体を削除
- 該当ページのみの広告配信を停止
- 該当ページのコンテンツを修正、再審査依頼
もしも上記の制限に引っかかる理由について既に明らかに心当たりがあり、かつ修正が難しい場合、つまり「あ~Google先生のおっしゃる通り、エロエロコンテンツ載せちゃってるんだよね~しかもページの趣旨的に部分的に修正とか難しいんだよね~」という場合には、1か2の対処方法を採ることになるでしょう。
一方、今回の筆者のケースのように「いやいやありえないっしょ!ちょっと調べるからGoogleさんもう一回考え直して!」だとか「ごめん、そういやちょっと該当しそうな文言や写真載せたけど、言われれば修正可能な範囲」という場合は3番の対処になるでしょう。
ということで今回は3番目の選択肢を採りました。大まかな流れは以下の通りです。
- どんなコンテンツが違反となるのかをチェック
- 上記を元に該当ページのコンテンツを修正
- Googleに審査リクエスト
では見ていきましょう。
制限対象コンテンツを「Google パブリッシャー向け制限コンテンツ」でチェック
さて、「ポリシーセンター」の「問題について」を見ると、制限対象となるコンテンツを大まかに理解することが出来ます。
しかこれだけでは、例えば「どこまで見えると『ヌード』なのか」、といった神学論争のような深い領域に迷い込むので、「Google パブリッシャー向け制限コンテンツ」で更に詳しい定義を確認しましょう。
この定義自体、文字で掲載したらそれこそ再び制限にアダルト容疑を受けそうなのでスクリーンショットを載せておきますね(笑)
さらに右下の「性的なコンテンツの詳細」をクリックすると、さらに詳細な説明が・・・
動画や、さらに具体的な画像のイメージまで用意して丁寧に説明してくれています。
この動画のオッサン、なんでちょっとニヤけてるんだ・・・興味深いけど面倒なのでまだ見てません(笑)
さらに、性的なコンテンツ以外にも様々なジャンルがあるようですね。一覧で載せておきます。それぞれの項目について上のような定義の詳細解説があるので、ご関心あれば「Google パブリッシャー向け制限コンテンツ」でご確認下さい。
- 性的なコンテンツ
- 衝撃的なコンテンツ
- 爆発物
- 銃や銃の部品と関連商品に関するコンテンツ
- その他の武器および兵器
- タバコ
- 危険ドラッグ
- アルコールの販売や乱用に関するコンテンツ
- オンライン ギャンブル
- 処方薬
- 未承認の医薬品とサプリメント
- Google Play ストアから削除されたアプリ
出典:Google パブリッシャー向け制限コンテンツ
該当ページのコンテンツを修正
さて、ここまででどのようなコンテンツが制限対象となるのかが大体分かったので、実際に該当ページの該当しそうな箇所を修正していきます。
が・・・
今回、何度読み直しても上で定義される「性的なコンテンツ」に当たるような内容が無かったんですよね・・・まさに「内容が無いよう」状態です。
もしかすると、あのニヤついたおじさんの動画を見れば何か分かるのかも知れませんが・・・
という事で、今回は結果としては、一切修正しませんでしたw
審査をリクエスト
ということで、再度Google様のご判断を仰ぎます。
「制限コンテンツの定義を熟読してばっちしページを修正しました!ぜひ見て下さい!」
「縦から読んでも横から読んでもそんなコンテンツねーじゃんよ。もいっかい目ぇひん剥いてよく見やがれ唐変木!」
というやつですね(筆者がどちらのスタンスだったかはご想像にお任せします)。
審査依頼は、先程から見ているAdSenseのポリシーセンターの制限内容の説明ページの下に「審査をリクエスト」というボタンがあるので、押下しましょう。
なお、下のキャプチャは既に審査依頼した後で撮ったのでグレーアウトしてますが、審査依頼前は押せるようになっています。
あとは人事を尽くして天命を待つのみ(ドキドキ)。
結果:翌日、あっさり撤回される
前回のように1ヶ月位やきもきさせられるのかな~と思っていたら、翌朝下のようなメールが届きました。流石に何も修正せずに審査リクエスト出したから怒られるのかな、と思いきや・・・。
「いただいたリクエストに従って 1 件のページを審査した結果、審査の時点では該当ページにポリシー違反は見つかりませんでした。」
なんでやねん!!
おちょくっとるのかいな!!
関西人じゃなくてもこうツッコまざるを得ません。一体何だったんでしょうね。
あの、背筋が凍った朝と、色々調べたりするのに費やした時間、ニヤついたオッサンの動画を見るべきか迷った0.5秒、全て返して欲しいですw
まとめ:「AdSense サイト運営者向けポリシー違反レポート」が届いても慌てずに対処しよう
ということで今回は結果的に事なきを得ましたが、不正クリック以外にもこうしたコンテンツのポリシー違反によってもAdSense広告配信が制限を受けることがあるんだ、という勉強にはなりました。
引き続きGoogle様のご機嫌を損ねないよう、平和にブログを楽しみたいものです♪
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