フォルクスワーゲン & パサートオールトラック

新型ゴルフR(ゴルフ8)のインテリアデザインの進化に少々心がザワついている。

最近少し、ゴルフに興味がある。

車の話だ。

 

ゴルフ8の日本市場投入も近いと言われ、筆者も都内で何度かテスト車両を目撃している。

その様な中、先日本国でゴルフRについても新型が発表された。早速その公式動画を見て、心がざわついている自分に気付いてしまった。今日はその心のザワつきを吐露させて頂きたい。車選びでは外見よりもインテリアを重視する偏屈者が、思わぬところで一目惚れした話だ。

※本記事の最後に件の動画へのリンクを掲載しています。

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型

Source : Volkswagen公式Youtube

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車の外見は恋愛、内装は結婚

さて、筆者は外見よりもインテリアで車に惚れるタイプだ。

ある車を見るとき、最も長い時間目にするのはどこか。

言うまでも無く、それは自らがドライバーズシートに収まった時の光景だ。

どんなに外見が良くても、インテリアを好きになれなければ、長く生活を共にする自信を持てない。筆者はそう考えるタイプだ。異論は認めます。

前愛車、プジョー308SWがそうだった。外見はアンニュイで理解するまで時間が掛かったが、購入の決め手の1つはコックピットからインパネに掛けてのデザインと質感だった。2007年にフランスで産声を上げたこの車の内装は、今現在だってどこへ出しても誇れるほどの美しさとスポーティネスを備えている。ドライバーズシートに収まった時のこの景色をずっと見ていたい、と思ったのが、大きな購入動機の1つだった(もちろん、家族が歓声を上げた広大なパノラミックガラスルーフも忘れてはならないのだが)。

おっといけない、308SWの内装だけで紙幅を埋めてしまうところだ。

続いて今年4月に後を継いでくれたパサートオールトラックも、やはり実物のインテリアを見て惚れ込んだ経緯がある。これ見よがしな装飾や奇をてらったところは一切無いにもかかわらず、心を満たしてくれる質感とスポーティマインドをしっかりと感じ取る事が出来る。ネットの記事を見ても分からない、乗ってみて初めて分かる魅力だ。

プジョー 308SW シート 運転席

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (34mm, f/3.8, 1/60 sec, ISO250)
プジョー308SW(T7)

プジョー 308SW

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (34mm, f/3.8, 1/160 sec, ISO200)
プジョー308SW(T7)

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VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (25mm, f/3.5, 1/320 sec, ISO200)
パサートオールトラック

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack 内装 インテリア グローブボックス 収納 物入れ ユーティリティ スピーカー

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (50mm, f/3.9, 1/100 sec, ISO320)
パサートオールトラック

VW フォルクスワーゲン パサートオールトラック PassatAlltrack 内装 インテリア グローブボックス 収納 物入れ ユーティリティ シート

OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO320)
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ゴルフに興味が出てきた矢先

正直に告白しよう。

実は従来、ゴルフにはあまり関心が無かった(繰り返すが、車の話だ)。

最も大きな理由は単に筆者のライフステージに合わなかったこと。家族でキャンプやスキーに出かける車としてサイズとユーティリティが条件に合わなかったのだ(そしてそれは非常に細かい条件だ)。

しかしこの半年ほどで、その心境に変化が起こりつつある。理由は2つある。

 

1つ目はやはりライフステージの話だ。次の愛車には、実は小さい(といってもB〜Cセグメント)車が欲しいと思っているのだ。

どうも筆者は大柄なステーションワゴン系にしか興味がないと思われているらしく、Twitterで「ゴルフ8R欲しくなっちゃった」と呟くと「Rヴァリアントの新型も出ますよ」というリプライを頂けるのは大変嬉しく、それはSNSマーケターあたりに言わせれば「イメージ戦略成功ですよ!」ということになるのかも知れないが、次のライフステージでは夫婦2人+荷物が乗れば良く、ワゴンである必要はないのである。そもそも4人家族になる以前はロータリースポーツであるRX-8に乗っていたほどだ。

 

そして2つ目は、知人のゴルフRやゴルフGTIに乗せて頂いた経験だ。

目の醒める思いだった。上でも書いた通り現愛車を検討していた中では、そもそも条件の違いによりゴルフは検討対象にならなかったためゴルフシリーズには一度も試乗しなかったのだが、これほどのFun to Driveをその控えめな見た目に隠すフォルクスワーゲンというブランドのなんと奥深いこと、そしてそれを知らなかった自分の井の中の蛙っぷりよ。

 

そうして、ゴルフという車に少しずつ関心が湧いてきた矢先に、これである。

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ゴルフ8で刮目すべきはインテリアデザインの洗練

新型ゴルフ(ゴルフ8)はキープコンセプトだ。

全長が若干長く、全高が若干低くなり、全体的なシルエットはややスポーティになったものの、外見上先代からの大きな変化は無い。むしろ顔つきについては現行のゴルフ7.5を以て至高とする、という意見もある程だ(筆者もそう思っていた。が、段々新型も見慣れてきた)。

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型

新型ゴルフR Source : Response.jp

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型

新型ゴルフR Source : Response.jp

動力性能にしても、ここで詳細に述べるほど特筆すべきものはない。

例えば最上級モデルのゴルフRについては最高出力が従来の310psから320psにアップするようだが、はっきり言って日本の道路事情では既に過剰性能なので正直どちらでもよい。トルク・ベクタリングやビークル・ダイナミクス・マネージャーだって、無ければ無いで全く問題ない。

インフォテイメントやADASについては何がどう進化したのかよく分からないので一先ず放置する(Apple Carplayが無線対応するのは喜ばしいが、今でも必要以上だと思っている=使いこなせていない)。

 

翻って、最も進化したのはインテリアなのではないか、と思うのだ。まずは改めて公式画像をご覧頂きたい。

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

新型ゴルフR Source : Response.jp

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

新型ゴルフR Source : Response.jp

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

新型ゴルフR Source : Response.jp

画像はゴルフRのものだが、Rに限らず全グレードに渡りデザインの質がとてつもなく進化したように思える。

直線基調ではあるものの要所要所でカーブを描くダッシュボード、コンパクトなステアリングホイールと低くワイドにデザインされたデジタルメータークラスタ、それらがまとまりよく非常にクリーンかつ洗練されていて、でも過剰に未来的な演出もなく、爽やかな気持ちにさせてくれると共に、非常に大人びた、艶めいた感じもする。

つまるところ、非常にセンスが良いのだ。

これまでのゴルフのインテリアだって、決して野暮なデザインではない。比べなければ十分に所有欲を満たしてくれるインテリアだ。しかし、車の進化というのは常に現行オーナーにある程度の胸の痛みをもたらすのが宿命だ。

従来モデルのデザインは内外装共に「『地味だけど』質感が高い」と評される事が多かった事は否めない。しかしゴルフ8のインテリアデザインは、ここへ来て冠を『地味だけど』から『洗練されていて、更に』に置き換えても違和感のない域にまで一皮剥けたのではないだろうか、というのが個人的な感想である(もっとも実車を見るまでは最終的な評価は出来ないが)。

その中でもRグレードについては、現行Rと同様、要所に用いられたカーボン柄やブルーのステッチ、そしてシートのデザインがブルーのアンビエントライトと相まって最もこのインテリアデザインを引き立てていると感じている。

以下は筆者がザワついた動画からのカットである。こういった映像は得てして実物よりも格好よく見えるものであるが、格好良い映像を見せられたって別に困る訳ではあるまい。

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

はっきり言って、ここまで洗練されてしまうと本当にフォルクスワーゲンとアウディの違いって何なんだろう、と思ってしまうレベルではなかろうか。

あとは実車に乗り、触れてみての「質感」という部分が気になるばかりである。ハードプラの使用について賛否両論あるようなので、実際それがどの程度感覚的なチープさに繋がっているのか、というところである。

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物理スイッチの省略とシフトバイワイヤ化は気にならなくはないが

一方で恐れていたことも現実となってしまっている。

1つはエアコンなどの操作部の物理スイッチの多くがタッチパネル化されてしまったこと。フォルクスワーゲン/アウディグループはその波の中で比較的長い間物理スイッチを維持してくれていたが、アウディの上級車種でインパネをタッチパネル2画面化するという暴挙に出たことを皮切りに、ついにゴルフでまで物理スイッチを省略してしまった。ハザードランプのスイッチを物理で残してくれたのはせめてもの救いだろうか。

次に、シフトレバーを廃止してシフトバイワイヤ式のATセレクターを採用してしまった点である。筆者がいかにシフトレバーを愛しているかという下らないテーマについては下の記事に詳しいので暇な方はご笑覧頂きたい。

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ただし、ATセレクターのシフトバイワイヤ化は、ここ数年で一気に進む電動化を見据えれば合理的とも言えるかもしれない。Rの内燃機関は非常に官能的だが、一方でモーターのトルク感にも魅力を感じているところではある。

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さいごに

車選びは楽しい。

今年4月にパサートオールトラックを我が家に迎えたばかりでも、楽しいものは楽しい。前愛車プジョー308SWの時だって、常に探してたんだから・・・(308SWがいい車過ぎて9年もの間買い替えなかっただけの話)。

先に触れた通り、筆者のライフステージを考えると次期愛車として今興味があるのは、小さくて楽しい車。

プジョーの新型308や208(特に308PSEやe-208)、ルノールーテシア、フィアット500、ミニ、あるいはロードスターを始めとするカブリオレにも興味がる。

今回そこに新型ゴルフという恐るべき強敵が加わり、これらの次期愛車候補達も戦々恐々としているに違いない。

でもRは高い。Rなら中古かなあ。

今の人生計画では、あと7~8年はパサートオールトラックに家族を乗せて頑張ってもらう予定。その次のライフステージでどんな車に乗っているのか、自分でも楽しみで仕方がない。

今回ザワつかせてくれた新型ゴルフRの動画

フォルクスワーゲン ゴルフ8R 新型 内装

Source : Volkswagen公式Youtube

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