こんばんは、10maxです。
最近の筆者はコロナでどこにも行けず、パサオ君ことパサートオールトラックとの夜の首都高ドライブが数少ないお楽しみの一つになってます^^
納車後1ヶ月ちょっとで走行距離約2,000km!
そんな感じで毎晩のように走っていたら、納車後3週間で1,000kmを突破したっていうお話を以前ご紹介しましたが、
![](https://10max.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_5930-320x180.jpg)
さらに気づいたらもうすぐ2,000kmに到達しそうな勢いです。
今まで年間5,000km行くかどうかってペースだったのが、納車後たった1ヶ月ちょっとで2,000kmですぜ、兄さん!
まあそれくらい楽しいって話です。
ということで今夜もパサートオールトラックのオーナーズレビュー、行ってみたいと思います^^
パサートオールトラック高速走行レビュー@首都高の特徴
パサートオールトラック走行インプレッション第1弾は、首都高での走行フィールを中心にお伝えしたいと思います。首都高ということで、インプレのポイントとしては以下のような感じになろうかと思います。
- 中〜高速の中程度のRのコーナー多め →中高速コーナリングの足回りとハンドリング
- 中〜高速巡航区間がある →高速巡航とACC、レーンキープアシストのフィーリング
- 継ぎ目が多い →段差での足さばき
では一つずつ見ていきたいと思いますが、最後に動画もご用意しています。本記事はその動画でご紹介している内容のおさらいになりますので、実際のサウンドやADASの動作模様など含めた詳細については動画もご笑覧頂ければと思います。
高速巡航時のフィーリングレビュー
これは大方の皆さんのイメージ通りかもしれませんが、結論から申し上げるとこの車の最も得意とする分野の一つかと思います。静粛性も足さばきも非常にレベルが高く、今までつまらないと思っていた高速巡航が、あまりの心地の良さのために逆に楽しみになってきている程です。
では細かく見ていきます。
静粛性が非常に高い
「ディーゼル車は高速巡航が静か」というのは色々なところで言われますが、まさにそれをかなり高次元で実現しています。前愛車プジョー308SW(1.6Lガソリン)も静かな部類では有りましたが、それと比べても如実に違いがあります。
首都高なので時速二桁キロ台での感想になりますが、まずはディーゼルならではの回転数の低さ。1,500rpm以下で巡航できます。アイドリング近辺で聴こえる重低音(角は取れているのでカラカラはしないが)は、巡航時はほぼ聞こえなくなり、遠くの方で心地よいまろやかな排気音が響いているだけです。
また、風切り音も殆ど聞こえないため、まるで電気自動車に乗っているかのような静粛性です(風切り音の大きい電気自動車よりも静かでしょう(笑))。
継ぎ目をいなす足さばきが上手い
首都高では頻繁に継ぎ目の段差が襲いかかります。首都高は継ぎ目との戦いと言っても過言ではありません(笑)
パサートオールトラックの足回りは、その段差の感触は確実に伝えては来ます。これが伝わらなくなっては逆に路面状況が分からず不安になるでしょう。で、その感触は決して不快なものではなく、事も無げに「ストッ、ストッ」といなしていく感じです。足がよく動いている様が想像できます。
ストッといなした後、上屋が変に揺れることはありません。なので、ドライバーはもちろん、同乗者にも上質なサルーン環境を提供してくれます。
この辺りは、さすがアウトバーンの国の車、という感じがしますね。また、前愛車308SWとも共通する美点です。
ところで、実は購入前の試乗ではパサートオールトラックの試乗車がなく、パサートヴァリアントに三度ほど試乗したのですが、オールトラックの方がこうしたフランス車のようなしなやかな足さばきに近いような気がします。もしかすると30mm高い最低地上高が功を奏しているのかも知れません。
なお、DCC(可変ダンパー)をスポーツにすると段差の反応が結構固くなるので、ノーマルかコンフォートがお薦めです。
高速コーナーの足回りとハンドリングレビュー
こちらはDセグメントの車格ということで印象としてはあまり期待されていないかも知れませんが、ステーションワゴンの中では意外なほどスポーティな運転感覚が楽しめます。詳しく見ていきます。
スポーツカーと猫足のいいとこ取り
試乗の時に一番印象に残ったのがこのポイントでした。高速ICのコーナーで、ビターっと路面に貼り付きながら旋回する感覚が非常に気持ちよく、驚きました。これは308SWよりも、どちらかというとその前の愛車RX-8を彷彿させる感覚でした。背が低くローでロングな「ザ・ステーションワゴン」と言うべきプロポーションも寄与しているのでしょう。
しかもその旋回中にも、首都高速の容赦ない継ぎ目を例によって「ストッ、ストッ」といなしていきます。つまり、貼り付きながら足を動かすという実に器用な事をやっているようなイメージです。
したがって、非常に安心してコーナーに入っていけます。スポーティネスと安定感の両立と言った塩梅です。
ただし、DCCをスポーツにすると、旋回中に若干跳ね返されるような感覚が断続的にやって来るので、やはりノーマルかコンフォートがお薦めですね。
ヒラリヒラリと駆け抜けるハンドリング
あくまでもステーションワゴンというカテゴリーでの話ですが、タイトなコーナーや連続する車線変更においても、軽快にヒラリヒラリと駆け抜ける気持ちよさを味わえます。
今回は1.6Lガソリン車から2Lディーゼル車への買い替えでしたが、ディーゼルでよく言われるフロントヘビーな感じや過剰なロールは殆どなく、むしろ車の動きを伝える自然なインフォメーションに富んでいます。コシのある足回りに加え、ここでも典型的なステーションワゴンの重心の低さが奏功しているのでしょう。
軽快だけどしっかり・しっとりしたステアリング
ステアリングの第一印象は「ドイツ車の割に意外と軽いな」というものでした。
前愛車308SWは「電動油圧式」というややマニアックなパワステで、しっとりやや重めで結構スポーティ寄りな味付けだったので余計にそう感じたんだと思います。ちなみに比較検討していたマツダCX-8やプジョー5008などもやはり軽いと感じたので、間違いなく「電動油圧」の影響ですねw
さて、このパサートオールトラックのステアリングは、軽快なのですが、センターがしっかりとしていると共にフラフラ揺れるような軽さはなく、非常にしっとりと回転し、意のままにライントレースする事ができます。
また、路面のインフォメーションが非常に豊かで、電動の不自然な介入も殆ど感じません。この辺りの自然な感触は、実はこれまで色々な車に試乗してきた中で前愛車308SWのパワステよりも好ましいと思えるものに中々出会わなかったのですが、このパサートの電動パワステはそれに勝るとも劣らない感触を実現していると感じます。
このMQBベースのパワステについてはLOVECARS!TV!の河口まなぶさんがパサートTDIのレビューの中で絶賛しているのを始め、色々なモータージャーナリスト達が高い評価をしているのも頷けます。
TDIエンジンとDSGのフィーリング
回して楽しいエンジンフィールとレスポンス
これまでの記事でも触れていますが、フォルクスワーゲンのTDIらしいスポーティで高回転型のディーゼルエンジンは、静かな高速巡航という長所を持ちつつ、ステージが変われば積極的に回して楽しい性格に豹変します。
400Nmの最大トルクは3300rpmまで維持され、4000rpmになっても300Nm以上を保つので、ディーゼル特有の頭打ち感はなく、さらに回せば回すほど澄んだ軽快なサウンドで唄い上げてくれるため気分が盛り上がります。
アクセルへのレスポンスもガソリンエンジンと変わらないリニアな感覚で、踏めば瞬時に欲しいだけの回転数に達し、そしてガソリンよりも豪快なトルクで腰の辺りを押し出してくれます。
この辺りのディーゼル離れした淀みない高回転とリニアなフィールはマツダのSKYACTIV-Dや、プジョーの中では2Lよりも1.5LのBlue HDiに通じる性格を感じさせます(2L Blue HDiの豪快な発進加速も魅力的で悩ましいですが)。
やはりドイツ、広島、フランスのエンジニア達もスポーツ走行がお好きなんでしょうねw
TDIの本気モードのエンジンサウンドやフィールについては下記の記事で詳しく触れていますのでご関心あればご覧ください。
![](https://10max.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_5930-320x180.jpg)
※ただし高回転寄りのため出だしはややもっさりしている感もありますが、それについては一般道でのインプレで詳しくお伝えしたいと思います。
DSGの変速フィール
最近のトルコンATは優秀なので、ものすごく違うかと言えば微妙なところです。トルコンATはダイレクト感を求め、DSGはスムーズさを手に入れようとして来た結果、結構近いところに来ているような気もします。
それでもトルコンATと違うところは4-3速、特に3-2速のダウンシフト時のブリッピングですね。フォンッっと瞬時に吹け上げる感覚が実に気持ちいいです。これだけのためにワーゲンを買う人もいるというのは営業さんの言ですが、分かる気がします。
ただ、マツダの内製ATであるSKYACTIV-Driveは非常に良く出来ていて、DSGに非常に近い気持ちよさを実現していると感じます。スポーツモードにした時のキレの良さで、かろうじてDSGが上回っている感覚ですね。
この辺りの変速時の感じやエンジンサウンドなどは、動画でご覧頂くことが出来ます。
オートクルーズコントロール、レーンキープアシストレビュー
最後にADAS関連です。一言で言えば非常に優秀で、常に手をハンドルに添えた上での半自動運転が可能と言っても過言ではありません。キャンプや雪山への長距離移動が格段に楽になる事が期待できます。こちらは動画をご覧頂くのが一番分かりやすいですが、以下要点をかいつまんでご紹介します。
前車を捉える能力と加減速が優秀なACC
ほとんど夜間にしか走っていませんが、前に車が現れると瞬時に認識し、設定した車間距離に調整します。前車が車線変更で割り込んできた際、あるいは自車が車線変更した際も瞬時に前車を認識します。
その際のスピードコントロールも非常に自然で、不安を覚えたりすることは殆どありません。一般道と違い、急な挙動などが少ない分、ほぼほぼ信頼してしまってもいい、と言える感じがします。
※ただしストップ&ゴーを含む一般道では気をつけなければならない点もいくつかあるので別記事でレビューします。
手放し出来てしまいそうなレーンキープアシスト
こちらも非常に優秀です。高速道路のような鮮明な白線区間では、極端な話、手放しでもある程度走れてしまうほどの精度とステアリングのアシストを行ってくれます。
ただし、特に夜間や、Rのきついカーブや黄線区間など、突然車線を認識しなくなる事がちょくちょくあるので過信は禁物です。必ずハンドルに手を添えるようにしましょう。
DCCのおすすめはノーマルモード、またはコンフォート
さて、パサートオールトラックにはアダプティブシャシーコントロール “DCC”(「D」は何の略だろ)と呼ばれる可変ダンパーが搭載されていますが、首都高の場合、ノーマルモードがイチ推し、(車好きでない)同乗者がいる場合はコンフォートがベターではないかと個人的には思います。
スポーツモードはやはり結構スポーティに振ってきてるので、一般的なワインディングや高速道路と比べて継ぎ目が多い首都高では、断続的に弾かれるような固い感触に見舞われるためノーマルかコンフォートがお薦めです。
逆にノーマルでも過剰なロールや揺れとは無縁なので、フラ車のような段差のイナしとスポーツカーのような路面に貼り付いた旋回を両立できるいいバランスではないかと思います。
まとめ:高速巡航はパサートTDIの一番美味しいところ
結論。いや〜やっぱり夜の首都高は空いてて夜景も綺麗でさいっこうですね!
じゃなくて、何の話でしたっけ・・・
そうそう、パサオの話。
夜の首都高には、高速巡航から連続コーナー、車線変更など色々な要素がぎゅっと詰まってていいですね。車の素性もよく分かるし・・・何より単純に楽しい(笑)
首都高だからこそ、巡航時は静かで快適なサルーン、でもその気になれば情熱的なエンジンとハンドリングが気分を盛り上げてくれるという1粒で2度美味しいグリコのような(古語)パサートオールトラックの多面的な魅力を感じ取ることが出来ました。
また、パサートシリーズの中でも30mm高い最低地上高により、ドイツ車のようなしっかりした乗り味とフランス車のようなしなやかな足さばきの良いとこ取りが出来ているのかも知れないという感触も、2,000km近く走ることで何となく掴めてきました。
一般道での取り回しやワインディングなど、違うステージでのインプレも追ってご紹介して行きたいと思います。伊豆スカとかのワインディング、いつ行けるんだろ・・・
動画のご紹介
最後に、本記事の元ネタであるレビュー動画のご紹介です。高速巡航から連続コーナーでの様子、ACCやレーンキープの動作模様、あと一般道でのACCなどの動作も、実音声+字幕で詳細にご説明しているのでぜひ御覧ください。
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