こんにちは。まだギリギリパサートオールトラック乗りの10max(@10max)です。
筆者がベトナムに赴任前する前に車好きの仲間たちで集まって、ブンブン車を乗り回して、飽きるほどグダグダ車トークをして(飽きないけど)、記憶を飛ばすほど飲みに行こう(記憶の前に溶岩の板を飛ばしそうに・・・)という壮大なオフ会のレポート、Part 2でございます。
本記事前半はブロガーのまこまちさん(T9型プジョー308SWオーナー/@makomach)、動画クリエイターのパンプケンさん(マツダ3オーナー/@PUMP_MAZDA3)との試乗会。後半ではお忙しい中遠方・遅くから駆けつけて下さった車好きの仲間たちも加わっての宴会模様をお伝えします。
余りにもエモい早朝の湘南に感化されて無駄に小説風に書いてしまった前編Part 1はこちら↓
さて、飲み会では大量のチェイサー効果でそこまで記憶を飛ばさなかったのですが、その後赴任準備で忙しかったり諸々の事情で本記事を温め続けていた関係で、開催から既に1か月以上が経ってしまい、普通に記憶があやふやです(先に下書きしておけ!というツッコミはベトナムに渡ってから聞きます)w
なので適当に書きますので半分作り話だと思って頂くくらいが丁度いい塩梅かと思います。
SONY ILCE-7C, (57mm, f/2.8, 1/4000 sec, ISO100)
日仏独ディーゼル試乗@春の湘南
江ノ島のカモメ舞う駐車場を試乗基地とする
さて、危うく朝マックで夕方までトークし続けそうになるのを抑え、互いの愛車の試乗に繰り出します。試乗の基地としたのは江ノ島の南端に位置する県営の湘南港臨港道路附属駐車場。ヨットハーバーのようなリゾート感溢れる素敵な雰囲気の駐車場で、1時間300円と料金もお手軽。湘南ボーイ・パンプケンさんの流石チョイスです。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/4000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/3200 sec, ISO100)
こうして愛車をハイアングルで上から撮影することも出来ます。
逆に愛車をハイアングルで撮影しているブロガーや動画クリエイターたちをローアングルで撮影することも出来ます。ローアングルとハイアングルがめくるめく魅力的な駐車場です(適当)。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)
上の写真のハイアングル撮影スポットはただ駐車場の車をハイアングルで撮るための場所ではなく、実は桟橋のようになっていて、散歩やサイクリング、釣りをしたりと人々の憩いの場になっています。
いいなあ、この春の海の柔らかい感じ。海水浴がそれほど好きではない筆者的には、夏の海より断然春の穏やかな海が好きです。海水浴が何故好きではないかというと、足に付いた砂を洗うのが面倒だからです。O型ですからね。何の話でしたっけ。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/8, 1/800 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/4000 sec, ISO100)
MAZDA3 XD Burgundy Selection試乗 – 知らぬ間に自分の「世界」に連れ込むズルさ
そう、これから試乗に出かけようって話でした。まずはパンプケンさんのマツダ3です。
この車に乗らせていただくのは昨年秋のビーナスラインオフ以来2度目ですが、やはり何度乗ってもこの車はズルい。
もうね、乗り込んだ瞬間に完全にあちら様のペースなんですよ。過剰な装飾ではないのに、しかし人の心をがっちり掴むべく精緻に計算しつくされた素材とデザイン、全てにコストが掛けられている訳ではないのに、何故か人の満足中枢を巧みに突いてくる質感。それらに包まれた時の、静寂と高揚感の両立。
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (56mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO400)
SONY ILCE-7M2, TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) (44mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO1000)
はい、気付けばあなたはもうMAZDA3ワールドの中です。東京都千葉区にある夢の国も真っ青でござい。
だから、ドライバーズシートに収まってステアリングを握っただけで、無条件に幸せになれてしまうんです。1.8Lディーゼルはレスポンス良くスムーズに回り、それも丁度よい気持ちよさに繋がります。
それら全てが、点と点を綺麗に線で結ぶかのように自然に繋がって、全体として爽快なフィーリングを生んでくれる、それがマツダ3の凄さ。
だから、実は耳をすませばアイドリング時には多少カラカラ音が目立つし、トーションビームはプジョーのそれに比べれば多少躾が粗いかも知れないし、ディーゼルにしてはトルクの立ち上がりも緩いと感じるかも知れない。でも、そんな重箱の隅をつつくような粗探しをする事がバカバカしくなるくらいの圧倒的なワールドを持った車なんです。
他の車と比べることで幸せを見出す人は乗らない方が良いけれど、でもそういう人ってもしかしたら永遠に幸せになれないかもね、そんな境地を教えてくれる奥深い車。
実は、この車に対する「ずるい」という表現は、まこまちさんも今回の試乗インプレの中でしきりに用いておられました。いろいろな意味で人の心を巧みに掴む、ずるい車ですね(←褒めちぎってる)。
MAZDA3のこちらの試乗記もぜひ御覧下さい。e-SKYACTIV Xも、マツダの宣伝ベタであまりその良さが浸透していないように思いますが、実に深い魅力に溢れた官能パワーユニットです。
SONY ILCE-7C, (53mm, f/10, 1/160 sec, ISO100)
プジョー308SW試乗 – ついに神エンジン「1.5L Blue HDi」を踏む!
まこまちさんの308SWと言えば1.5Lディーゼルです。プジョー界隈で「神エンジン」と呼ばれる逸品で、ディーゼルらしいトルクと、ガソリンの様な静粛性・伸び・心地よいサウンドを兼ね備えると言われる・・・言われる・・・言われるだけで自分でちゃんと乗ったことがない!!
だってこの308SW君、昨年秋のビーナスラインオフ会の直前に風邪引くんだもん。
という事で、やっと乗れました。ベトナム行く前に滑り込みセーフ!
SONY ILCE-7C, (30mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO100)
小径ステアリングを中心とするi-Cockpitは登場時は賛否両論でしたが、今やもう慣れたもの。思えば最初にi-Cockpitが搭載されたのは2012年頃デビューの先代208。もう10年も経つんですね。
そして308SWはやはり室内が明るい!太陽を愛するフランス人の思想が生きてますね。斜め後方の視界も圧倒的に開放的です。パノラマルーフも開閉式ではなく真ん中に仕切りがない一枚ガラスなのですが、開放感という意味ではそれが大きな武器になります。これは筆者の前愛車T7型308SWから引き継がれた美点ですね。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)
実は今年上陸予定の新型308SWでは開閉式になりサイズも小型化するのですが、それはそれでよく考えられていると筆者は考えています。詳細は下記記事を御覧下さい。
それよりも神エンジンですよ。
実はこのエンジン、以前リフターで体験したことがあるんです。その時の印象は主に2点。一つは美点で、とにかくサウンドがディーゼル離れしており、言われなければガソリンだと思ってしまう程だったという事。もう一つは実は気になる点で、リフターの図体には少々パワー不足だということ。
そのパワー不足なのですが、ところがどっこいリフターよりも約200kg軽量な308SWに搭載されれば、まるで水を得た魚!ビールを得た10max!グングンと軽快に押し出していきます(少なくともビールを得た10maxを遥かに凌ぎます)。
※上の段落で「リフターよりも100kg軽量な308SW」と記していましたが、正確には約200kg軽量だったので後日訂正しました。
加えて、その加速の仕方が、同じプジョーの2.0L Blue HDiのような低回転ド迫力トルクとは少し異なり(あれはあれで実に魅力的)、非常にリニアなパワーの増し方なんですよね(そこはパサオと近いものを感じます)。しかもプジョーらしくサウンドも明らかに美味しいところを室内に取り込んでいるのを感じます。この技はかつてRCZなどでもやってましたが、恐らく似たノウハウが受け継がれているのでしょう。
なので、最大トルク発生回転数自体は決して高くはない(300Nm/1750rpm)にも関わらず、ガソリンユニットの様な伸びの良い回転フィールを感じ取ることが出来るのです。
うーむ、これは楽しいぞ!燃費は良いはずなのに、燃費が伸びないけしからんパワーユニットだ!
このエンジン、新型308にも搭載されるとのことで、気持ちのいい内燃機関に長続きしてもらいたいと願う昨今、嬉しい限りですね。
SONY ILCE-7M2, (28mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO100)
パサートオールトラックで湘南乃風を感じる
最後に愛車パサートオールトラックです。
この車については筆者は多くのレビューを残してきましたので、ここでは多くを語りますまい。恐らく今回もまこまちさんが秀逸なインプレを書いて下さることでしょう(プレッシャー)。
(後日追記)まこまちさん、書いてくださいました!!想像を遥かに超える繊細な感性と美麗な文章でのインプレッションは感動モノです。ぜひ御覧下さい。
「パノラマルーフを開けるとエンジン音がまろやかになるんですよ」
と、噓かまことか分からぬ事を前席のお二人に囁いて天井をオープンにします。実は本音は、春の湘南の風を感じながら走ってみたかっただけ、というのは内緒です。何つったって、後部座席に座ってドライブできる貴重な貴重な機会ですからね。
「まろやかな音」云々についてはまんざら嘘でもなくて、ルーフオープン時や、更に顕著なのは雨の日なんかにはディーゼル特有の高周波成分が打ち消されて、丸みを帯びた「モロモロモロ」っていう気持ちのいいエキゾースト音になる気がするんですよ。
いや~しかし、湘南の海風と青空を全開で感じながらのオープンドライブ、気持ちよかった。パサオよ、君はやっぱり素敵な相棒だ。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/7.1, 1/1600 sec, ISO100)
駐車場に戻り、今の事や将来のことを語りつつ、一旦解散します。
SONY ILCE-7C, (51mm, f/7.1, 1/1600 sec, ISO100)
愛車達も鼻先突き合わせて語り合っているかのような感じに向きを変えてみます。日仏独それぞれ出身地の違う3台で、何を話し合ってんでしょうね。言葉通じるのかな?あ、3台ともディーゼルだからきっと通じますね^^
SONY ILCE-7C, (70mm, f/3.2, 1/4000 sec, ISO100)
こういうおバカなことでもノリノリでやってみよう、って言い合える雰囲気や、何なら誰かが言い出す前から既に阿吽の呼吸で通じ合ってる辺りも、尊いなあ、と感じます。
日の出とともに集い、すでに正午を回りましたが、冒頭で申し上げた通り、我々にはまだ夜の宴が待っています。尽きぬ話を無理やり〆て一旦帰宅し、(昼寝して)再出撃に備えます。
江の島・湘南港臨港道路附属駐車場の場所
料金は1時間300円(普通車の場合)。
燃料を止めるな! – 終電を恐れないミッドナイトドライバー達の宴
車好きが夜に集まるのは大黒PAだけではありません。この夜は川崎駅前の溶岩石焼居酒屋が熱きミッドナイトドライバー達の迸る情熱を受け止めてくれます。
そして夜の部からはさらに2人の同志達が駆けつけてくれました。
アキタローさん(@akitarom)はカーライフブログ「Nine-nine Fast」を運営し、ポルシェ・マカンからフィアット500Xと、粋でセクシーな車を愛するブロガーです。
EPICDAYさん(@hollyhock123)も車好きで、さらにカメラや動画などのクリエイティブな活動にもご関心があって沼に2、3歩足を踏み入れつつあり、大変危険な状態にあります。
そんな5人で熱い溶岩を囲み、ドライバーズシートに身を委ねる代わりに溶岩に肉を預け、回転数の代わりにジョッキの注文頻度を上げ、エキゾーストの咆哮の代わりにジュージュー音を堪能します。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/50 sec, ISO800)
ここでまずアキタローさんとまこまちさんの間で武力衝突の危機を迎えます。
ア「まこさん次何飲みます?」
ま「そうですね~、ハイボールにしようかな~」
ア「あ、ハイボール飲み放題じゃないかもです」
ま「あんだゴルァ!溶岩ひっくり返すぞゴルァ!!」
ア「あ、ハイボール飲み放でした」
ま「じゃそれでお願いします」
「このやり取り、必要だったのか?」とお思いになるかも知れませんね。
ですが、あえて言わせて下さい。
こんなやり取りしかほぼ記憶に無いのだ、と。
やがて1次会から2次会への移動の時がやってきます。ここでパンプケンさんが突然フィルターか何かを交換し始めました。流石プロは違います。
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/35 sec, ISO500)そして何と驚くべきことに、我々は2軒目でも肉を焼いていたのでした。
もはやエンジンサウンドよりも肉のジュージュー音に憑りつかれてしまったのでしょう。
パンプケンさんが先ほど強化した撮影機材を七輪に向けています。覚えていませんが間違いなく「いかに肉をエモく撮るか」という会話をしていたに違いありません。パンプケンさんならきっと激エモな焼肉動画に仕上げて下さることでしょう(プレッシャー)。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/50 sec, ISO640)
ああそうそう、数少ない覚えている事と言えば、EPICDAYさんが「すっぱいレモンサワー」のことを「お○っぱいレモンサワー」と注文されていた事くらいですかね。
「そのくだり、ここで書く必要ある?」とお思いになるかも知れませんね。
ですが、あえて言わせて下さい。
こんなくだりしかほぼ記憶に無いのだ、と。
さて、そうこうしているうちに終電が近づいてきました。
しかし我々は終電など恐れません。何しろ生粋の車好きなのだから、「ハンドルを握ればどこにだって行ける」と信じているからです。そう、俺たちは終電など恐れぬミッドナイトドライバーズ!なのだ!
しかし大事なことを忘れていました。それは「飲んだら乗ってはいけない」ということと、「ここに自分の車はない」と言う事実です。
ということで案の定筆者は南武線の武蔵中原駅で電車がなくなり、タクシーの後部座席に身を委ねる事になりました。後部座席に座ってのドライブなんて中々出来ない貴重な経験・・・昼間のデジャブのように自分に言い聞かせながら・・・
Apple iPhone 12 Pro, (4.2mm, f/1.6, 1/25 sec, ISO640)
宴の夜が明けて
仲間たちのおかげでとんでもなく充実した土曜日を過ごすことが出来たため、その反動で明くる日曜日は抜け殻の様に過ごしていました。まあ二日酔いと言うのも半分あr
そうそう、素敵な送別の品まで頂いちゃいました。皆さんの心遣いが本当に嬉しいし、本当に感謝です。
Apple iPhone 12 Pro, (6mm, f/2, 1/50 sec, ISO200)
もっともこのお土産(特に右のくず餅の方)は一瞬危機的な状況に陥りました。その辺りのエピソード含め、この夜の宴の模様はアキタローさんが爆笑記事にまとめて下さっているのでぜひご覧下さい♪
思い起こせば、筆者個人としてはちょうどコロナが始まるか始まらないかの頃に10年ぶりにTwitterを再開し、プジョー308SWからパサートオールトラックへの乗り換え検討をきっかけに広がっていったご縁でした。その当時はブログ自体、まともにやっていませんでしたが、それも皆さんの影響で今に繋がっています。
どんな事でも、想像もつかない程の様々な巡り合わせと偶然が重なって今に繋がっている訳ですが、とりわけこの仲間達(や、そしてもちろんまだお会い出来ていないけど日々お世話になっている皆さん)との出会いについては感慨深いものがあります。
ジョッキの回転数を上げ過ぎてこの宴の記憶が曖昧ですが、間違いなく言えることがあります。
それは、こんなに楽しいのは久しぶりだな、と思った事。
そして、この素晴らしい関係はこれからも続いていくんだろうな、と思った事。
筆者はこれから約3年間、ベトナムで過ごします。でも、それが単なる通過点に過ぎず、むしろ3年後に日本に帰国してから再びこの素晴らしい仲間たちとお会いできるのが楽しみで仕方がないという風に思えたのです。何しろこの仲間たちは今の仕事や所属とは関係のない人間関係なのだから。
人のご縁に支えられて、未来が楽しみになってきましたよ^^
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