こんにちは、6月にベトナム赴任を控えている10max(@10max)です。
ということで、GWの前半に学生時代の同級生でもあり5年来のファミキャン仲間でもある友人がベトナム壮行キャンプを企画してくれました。
場所は・・・筆者の中で最もお気に入りのキャンプ場の一つ、オートキャンプ牧場チロルです!!
一時期コロナで休業しており、このまま閉鎖されてしまうのではないかと心配していましたが、見事に復活されました。Webサイトもリニューアルされ、新たに若い管理人さんも来られたようで(娘さんか誰かかな?)、嬉しい限りです^^
本記事では今回の壮行キャンプのレポートをお届けします。オートキャンプ牧場チロルの詳しい情報・レビューは下記記事を御覧下さい。
SONY ILCE-7C, (58mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)
ちょっと切ない「ソロキャン」デビュー
実は今回のキャンプ、筆者にとって初めての事がありました。それは、「子供たちの居ない、一人での参加」だったということ。
勿論友人家族はいるので完全な「ソロキャン」ではないのですが、10max家からの参加は筆者だけ。下記記事でも書いた通りいつかはこんな日が来だろうると思っていましたが、思ったよりも早くやって来てしまいました。
と言うのも、今回キャンプに行ったGW前半の土曜日は子供たちは学校があり、特に長男は部活もあったので、ベトナム赴任まで残り少ない中で少しでも休ませたくなかったのです。
また、学校のないGW後半には、このキャンプとは別に細君も含めた家族4人水入らずでのコテージキャンプを予定していたため、それもあって今回は子供たちが来れなくても友人とのベトナム赴任前最後の〆のキャンプに来ることにした訳です。
ともあれ、朝9時ころ出発!(GWなのに出発遅すぎだろ!というツッコミは来年のGW前にお願いします・・・多分日本に居ないけど(笑))
環八から20号線に入り、いつもなら少し都心に戻って高井戸ICから中央道に乗るところを、既に中央道が真っ赤だったため調布ICを目指すことに。でも結局下道も激混みで、調布ICに乗った時には既に11時近くに(汗)
さすがコロナ明けのGW、車の量が半端ないですね。渋滞をすいすい抜けられるというこの手の車↓はいつになったら市販されるのでしょうか。
でもこの車が量産されたら逆にその下をすり抜けられる車高の低い車の人気が出て、「車高の低さは◯◯の低さ」と言われ肩身の狭い思いをして来た人達がドヤ顔を出来るかも知れませんね!
・・・何の話でしたっけ。
そうそう、渋滞です。その後中央道に乗って八王子を過ぎた辺りからは順調で、13時前には道の駅はくしゅうの隣のスーパーセルバで買い出しをして、13時半頃にはオートキャンプ牧場チロルに到着しました。
1人分(+アルファ)の買い出し量というのがピンと来ませんでしたが、取り敢えず燃料が切れては動けないので、大量のビールとスパークリングワインを買い込みます。レジの人に「ああ、大勢でキャンプなのかねえ」と思われたかも知れませんが、敵にこちらの戦力を過大に見せて戦意を削ぐというのは太古の昔から戦術の王道です。
さあ、刮目して見よ。待ちに待った2年ぶりのこの絶景を。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/8, 1/1000 sec, ISO100)
ああ、もう最の高。28mmレンズじゃ伝え切れねぇ。
SONY ILCE-7C, (50mm, f/2.8, 1/2000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (35mm, f/8, 1/3200 sec, ISO100)
パサートオールトラックが最高に映えるチロルの絶景!
そしてついに、愛車パサオことパサートオールトラックをこの絶景の中に置くことが出来ました(感涙)。
緑が似合うパサオ。
青空が似合うパサオ。
自然が似合うパサオ。
とりわけホワイトボディを選んだのは、緑や青が映えるから。
そんな白いパサオを、ぜひともここオートキャンプ牧場チロルに連れて来たいと願っていました。一時は閉鎖も心配されたこの絶景キャンプ場に、海外赴任の直前に滑り込みで連れて来ることが出来て本当によかった^^
SONY ILCE-7C, (28mm, f/2.8, 1/4000 sec, ISO100)
さて、友人家族は一足前にチロルで前泊して朝から富士サファリパークに出張っているとのことで、まだ戻ってきていませんでした。どうやら、このキャンプ場(山梨県北杜市)と富士サファリパーク(静岡県裾野市)の位置関係を完全に見誤り、ご近所だと思っていたそうです。そんな事あるかいな(笑)
待っている間に設営をしておきます。とは言っても、時短のために導入したカーサイドタープとハヤブサテントのおかげで、30分もかからずに設営が終わりました。
昨年本ブログを掲載して下さった雑誌でも「筋金入りのズボラリスト」とお褒めの言葉を頂いていますのでこの辺りは抜かりありません。
(※一応マガジンボックス社のために補足すると、「筋金入りの〜」などのワーディングは筆者によるものです。そんな失礼な出版社ではないので念の為(笑))
SONY ILCE-7C, (32mm, f/2.8, 1/4000 sec, ISO100)
そんな絶景の中、スーパーで買ってきたガパオをツマミに乾杯です。いきなりですが、最の高です。
シーズンインと共にいきなり優勝マジックが点灯するなんて珍事が、世の中にはあるんですねぇ。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/18, 1/1600 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (31mm, f/4, 1/500 sec, ISO100)
友人登場、昼飯から宴会へとシームレスになだれ込む
ガパオを食べ終え一人絶景に酔い痴れていると(注:本当に「絶景に」酔い痴れていたのであり、グダグダに酔っ払っていた訳ではありません。まだ。)、ようやく友人家族がQ5で到着します。
このQ5は筆者のパサートオールトラックと同じ190PSの2L TDIを積んだ、ある種の兄弟車。こうして並んだ姿も実に絵になります(こう打ちながら近所のタリーズコーヒーでニヤニヤしているのは内緒です)。しかしこの並びもこれが最後だと思うと少し切ないものがあります。
SONY ILCE-7C, (38mm, f/2.8, 1/1600 sec, ISO100)
スーパーで仕入れた「ふじやまビール」で改めて乾杯です。
フルーティな香りが実に美味な逸品であります。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/8, 1/1600 sec, ISO100)
友人家族が恒例のホットドッグをこさえてくれます。
シーズン序盤で優勝マジックどころか、既にオールスター前に優勝を決めてしまうなんていう珍事が、あるものなんですねぇ。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/5, 1/1600 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (49mm, f/5, 1/320 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (28mm, f/6.3, 1/4000 sec, ISO100)
さらに友人が手羽先を焼きます。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/5.6, 1/800 sec, ISO100)
負けじと筆者もベーコンからのスパムのズッキーニ炒め、レトルト餃子・・・と、中継ぎとは思えないエース級のピッチャーを矢継ぎ早に投入します。
もはやどこまでが昼食でどこからが夜の宴会なのか分かりません。しかし、46億年もの間綿々と続いてきた地球上の営みの中で、そのような細かい仕切りなどどうでもいいのかも知れません(適当)。
SONY ILCE-7C, (29mm, f/10, 1/2000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (28mm, f/5.6, 1/800 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (28mm, f/9, 1/125 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (33mm, f/4, 1/40 sec, ISO3200)
花火と焚き火・・・からの禁断のアレで更ける夜
気付けば日が沈もうとしています。
ああ、ほんと28mmじゃ足りない。その辺から広角レンズ生えてこないかなあ。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/9, 1/640 sec, ISO100)
友人がピザをこしらえています。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO12800)
筆者はみそ田楽を温めます。筋金入りのズボラリストですから、温めるだけです。
SONY ILCE-7C, (62mm, f/2.8, 1/40 sec, ISO12800)
花火をやります。
SONY ILCE-7C, (66mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO1250)
キャンプ場の回りにはこのようなものが沢山立っていました。植林をしているらしく、若い木が鹿などに食べられないように保護しているのだそうです。こうして夜に見ると何だかちょっと気味が悪いですが・・・(←昼間に撮れ)。
SONY ILCE-7C, (31mm, f/2.8, 1/40 sec, ISO8000)
満を持して焚き火をします。最高です。
SONY ILCE-7C, (49mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO800)
大事なことなので2回言いますね。最高です。ついでに写真ももう一枚載せておきますよ。大事ですから。
SONY ILCE-7C, (51mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO8000)
20時頃に沈没するのはこの友人の鉄板です。絵に描いたように見事な潰れっぷりです。
このお約束は今まで一度も破られた事がありません。
SONY ILCE-7C, (42mm, f/2.8, 1/6 sec, ISO12800)
そして2〜3時間後に復活してくるのも鉄板です。このお約束も破られたことが・・・こっちはあったかも(笑)
復活してきた彼は熱燗を始めました。
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/15 sec, ISO12800)
もうこうなってくると、禁断のあいつが投入されるのも時間の問題です。
そう、北朝鮮もびっくりのリーサルウェポン、真夜中のカップ麺です。この破壊力に抗える人類はかつて存在したことがありません(OUTMOBIL調べ)。甲斐駒ヶ岳に抱かれた清らかな夜の空気の中に、背徳の香りが漂います。
SONY ILCE-7C, (36mm, f/2.8, 1/6 sec, ISO12800)
こうして完全優勝を決め込み、23時前頃テントに潜り込みます。
どうでもいいのですが、最近トイレが近くなってきて(たぶんテレワークと歳のせい)、テントを開け閉めしてトイレに行くのが面倒になってきました(いや、ちゃんと行きますよ、一応・・・)。
思い逸る家路 – これまで抱いたことのなかった感情
何度かトイレに起きた後、7時過ぎに目覚めます。
前日の晴天から一転、霧に包まれる涼やかな朝です。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/7.1, 1/200 sec, ISO100)
筆者は一人なので、メインはカップラーメンで済ませます。
友人家族が恒例の豚汁を作ってくれたので、貧相な食卓に少し彩りが増えました。
SONY ILCE-7C, (49mm, f/8, 1/320 sec, ISO100)
食後のコーヒー・・・ならぬ、蕎麦茶です。
これは意外にも友人夫妻にも好評でした。蕎麦の優しい風味が二日酔いの身体に染み渡ります。コーヒーより胃に優しいですからね。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/11, 1/160 sec, ISO100)
さて、この朝筆者の中には今まで抱いたことのない不思議な感情が湧き起こっていました。
「早く帰らなきゃ」
という気持ちです。
今までのキャンプでは、最後の朝は当然ながら「いかにして帰るのを先送りできるか」という事ばかり考えていました。子供達に出来るだけ長い時間、自然の中で遊ばせてあげたいという思いもありました。
しかし今回は初めてのソロでの参加。思えば前夜から、そこはかとない寂しさを感じていたように思います。
友人家族の子供達が花火をしたりする姿を見て、自分の子供達の姿と重ねてしまう自分がいました。結局のところ、これまではキャンプでの楽しみの大きな要素として、「子供達のおバカな振る舞いや下らない遊びをしている様子を眺めてニヤニヤする」という時間が非常に大きかったのだと言うことに気付かされました。
さらにそれに加え、大きな要因がありました。それは、ベトナム赴任を控え、家族で愛車を運転してキャンプに来るのも(少なくとも向こう3年という意味では)このGWが最後になるという事です。そして、帰国後には長男は高校生になっており、本当に最後になってしまう可能性も無くはありません。
そうした、これまでのキャンプとは大きく異なる状況が生み出した様々な感情が混じり合っていたのでしょう。何とも言えない気持ちで愛車に荷物を積み込みます。そう、この車でキャンプに来れるのもあと僅かです。
SONY ILCE-7C, (28mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C, (75mm, f/2.8, 1/320 sec, ISO100)
大切なものだからこそ、名残惜しく、尊い
様々な友人達やそのご家族と共に自然の中で過ごし、焚き火を眺め、酒を酌み交わしてきました。そこには沢山の子供達が遊び騒ぐ姿がありました。そうしたグループでのファミリーキャンプ活動は、恐らく今回で締めくくりとなるでしょう。
そうした活動が、少なくともこの10年くらいの間のプライベートでの大きな柱の一つであったことは疑いようがありません。そしてそれが非常に素晴らしい経験だったからこそ、一つの時代の終わりを予感させ、切ない気持ちにもさせるのでしょう。
その経験を共に創り出してくれた友人家族たちに感謝すると共に、素晴らしい時間と思い出を共有できた事を嬉しく思います。
そしてそんな活動の締めくくりを、最高の愛車と共にこの最高の絶景の中で迎えられたことの幸せたるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。
さて、GWの後半にはもう一つ、家族4人での本当の赴任前最終キャンプが控えています。今はひとまず、それを楽しみして家路を急ぐこととします。
パサオ、あと少しの間だけど、頑張ってくれよ!
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